立体造形
薄い、軽い、新技術で高機能鋳造品を開発
岩手県
株式会社水沢鋳工所
2020年3月21日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 環境調和型高機能・高性能鋳造品の製造技術開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
事業実施年度 | 平成18年度~平成20年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
環境と調和した高機能・高性能鋳造品と高齢化社会における安全で利便性ある製品の開発のために、本プロジェクトでは、希土類元素(RE)添加による高強度鋳鉄のシーズと高MN鋼のリサイクル技術を基に、(1)磁気特性強化鋳鉄、(2)超強靱球状黒鉛鋳鉄、(3)超軽量厨房用南部鉄器、(4)超高強度・軽量片状黒鉛鋳鉄を対象に高強度、軽量化、快削性を達成する新たな技術を開発する
開発した技術のポイント
(新技術)
(開発目標)
・薄肉鋳鉄鋳造品の開発
・球状黒鉛鋳鉄部品:引張強さ1,000MPa以上、片状黒鉛鋳鉄部品:引張強さ350MPa以上
具体的な成果
開発した高機能・高性能鋳造品は、以下の特徴を有する
(1)磁気特性強化鋳鉄の開発
最大磁束密度1.6Tを満たす磁気特性強化鋳鉄
(2)超強靱球状黒鉛鋳鉄の開発
引張強度1,000MPa級高強度球状黒鉛鋳鉄
(3)超軽量鋳鉄製厨房用品の開発
・超軽量薄肉球状黒鉛鋳鉄製厨房用品の開発
肉厚3mm薄肉軽量厨房品
・超軽量薄肉片状黒鉛鋳鉄製厨房用品の開発
肉厚2.5mm薄肉軽量厨房品
(4)超高強度・軽量片状黒鉛鋳鉄品の開発
引張強さ350MPaを超える高強度・軽量バルブ
実用化・事業化の状況
今後の実用化・事業化の見通し
・国内外で使用される建設機械、農業機械の市場へ高強度軽量鋳鉄部品を年間10億円程度の売り上げを見込んでいる
・国内の市場へ薄肉軽量鋳鉄製厨房品を年間3億円程度の売り上げを見込んでいる
・国内の下水道部品、水道部品市場へ高強度軽量鋳鉄部品を年間5億円程度の売り上げを見込んでいる
実用化・事業化にあたっての課題
超軽量薄肉鋳鉄の開発については、鋳造歩留まりや製造コストの低減を検討して事業化に取り組むことが、今後の課題である
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社水沢鋳工所 |
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事業管理機関 | 水沢鋳物工業協同組合 |
研究等実施機関 | 株式会社及精鋳造所 株式会社岩鋳 及源鋳造株式会社 株式会社及泰 国立大学法人岩手大学 奥州市鋳物技術交流センター |
アドバイザー | 岩手県工業技術センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社水沢鋳工所 |
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本社所在地 | 岩手県 |
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