バイオ
社会の厄介者である「有機汚泥」を低温で乾燥し、燃料としてリサイクルしましょう!
愛知県
株式会社アイサク
2020年3月21日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 未利用バイオマス(有機汚泥)を燃料化する省エネ型低温乾燥プロセスの開発 |
---|---|
基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー |
産業分野でのニーズ対応 | 環境配慮、低コスト化 |
キーワード | 低温乾燥 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成28年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
下水汚泥などの有機汚泥は固形燃料化することによりバイオマスエネルギーとして活用でき、CO2排出量削減に大きく貢献できるものの、燃料化するための製造費用が高く、エネルギーとしての活用は低い。本事業は製造費用に大きく影響する乾燥工程の大幅な費用削減を実施するため、新たな乾燥メカニズムにより低温で燃料化を行うものであり、未利用バイオマスの有効利用とCO2排出量削減に寄与する省エネ型低温乾燥プロセスを開発する
開発した技術のポイント
新技術の従来技術に対する優位性は以下の通り。特に(1)(2に関しては、下水汚泥のエネルギー化施設の事業性の重要な検討項目になっており、新技術の差別化ポイントである
(1)イニシャルコスト(初期投資)、ランニングコスト(運転費用)の低減が大きい
(2)温室効果ガス排出量(CO2換算)の削減効果が大きい
(3)得られた固形燃料の火災の危険性(貯蔵時の自然発火)の抑制効果が期待できる
具体的な成果
・乾燥促進剤添加時の乾燥メカニズムの解明
‐乾燥促進メカニズムを解明
・乾燥促進剤を添加した固形燃料の製品品質の把握
‐固形燃料の燃焼性、安全性を確認
・乾燥促進剤の開発
‐乾燥に効果的に作用する乾燥促進剤を開発
・機能的に作用する低温乾燥方法の構築
‐再熱除湿方式を採用した低温乾燥プロセスを開発
‐排気を出さないクリーンな乾燥装置の仕様を開発
研究開発成果の利用シーン
イニシャルコスト、ランニングコストを大幅に低減する省エネ型低温感想プロセスを開発し、未使用バイオマスの利用促進と温室効果ガス排出量削減に寄与することを目指す
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
これまでの開発の中で露呈した課題を解決すべく、研究開発を続行中
提携可能な製品・サービス内容
製品製造、試験・分析・評価
製品・サービスのPRポイント
今回開発した乾燥促進剤の添加により、乾燥時間が短縮され、人件費の削減や、電気代等のコストの削減、1日の処理量の向上などが期待できる
今後の実用化・事業化の見通し
・固形燃料化設備の販売と消耗品材料としてのエマルジョン販売が対象を対象とする
・第1ステップは小規模固形燃料化設備を製作、フィールドテストにより実証を行い、この結果をもとに横展開を行う
・展示会への出展、エマルジョンを用いた低温乾燥プロセスの認知度を深める
実用化・事業化にあたっての課題
本事業で開発した乾燥促進剤のメカニズム解明とその有効性が確認できたことにより、従来よりも優位性のある汚泥乾燥装置の目処を得ることができたが、現状は目標値には達していない
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社アイサク |
---|---|
事業管理機関 | 公益財団法人中部科学技術センター |
研究等実施機関 | 株式会社アクト 玄々化学工業株式会社 国立大学法人岐阜大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社アイサク(法人番号:4180301017770) |
---|---|
事業内容 | 機械器具製造業 |
社員数 | 65 名 |
生産拠点 | 豊田市広久手町7-7 本社に工場まで集約しています。 |
本社所在地 | 〒471-0036 愛知県豊田市広久手町七丁目7番地 |
ホームページ | http://www.aisaku.jp/pc/index.html |
連絡先窓口 | 代表取締役 須藤昭一 |
メールアドレス | s_sudo@aisaku.co.jp |
電話番号 | 0565-31-0281 |
研究開発された技術を探す