情報処理
大型車専用 巻き込み事故警告システム
香川県
株式会社パル技研
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 大型車に特化した危険予測可能な後側方障害物センサの開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 自動車、ロボット、農業、産業機械、エレクトロニクス、光学機器、物流・流通 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加) |
キーワード | 画像処理、機械学習、マイクロ波、信号処理、車載機器 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成27年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
交差点を左折する大型車において、後方かから来る自転車などは視覚に入りにくく、巻き込みによる死亡事故が多く依然として後を絶たない。大型車の左側に存在するターゲットを識別し、運転者に方にセンサを取付け運転者に危険情報を警告するシステムを開発する。運転者への警告や接触回避制御が可能となる。このシステムが大型車に設置され普及することで死亡事故の削減が期待できる。
開発した技術のポイント
(新技術)
・自動車の走行中画像から「歩行者、バイク、自転車」を抽出する技術
・車載用システムとして小型化、ファンレスシステムを開発
・24GHzマイクロ波ビート信号より、走行中車両に取り付けたセンサに接近物体のみを検知する技術・危険状態から衝突までを予測する技術
具体的な成果
・マイクロ波センサ部開発
‐車載用マイクロ波レーダ試作機の開発
‐反射物の移動速度を認識し接近物体を検出する技術を確立
・画像処理部開発
‐車載用画像識別装置試作機の開発
‐交通弱者(歩行者、バイク、自転車)識別技術を確立
‐検知率99%以上を実現
‐製品化、販売開始2020/4より
知財出願や広報活動等の状況
特許出願:「危険予測装置、危険予測方法及びプログラム」(特願)2018-066045
研究開発成果の利用シーン
大型車の左側方に取付けたカメラ画像より、危険エリアに存在する「歩行者、バイク、自転車」のみを機械学習を用いて識別し、運転者に映像・音・光により警告を発することで危険が回避でき、交通事故削減が期待できる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・新規顧客開拓中
・新規顧客へのサンプル出荷中
・2020/4より商品販売に向け開発中
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、加工・組立・処理、共同研究・共同開発、技術ライセンス
製品・サービスのPRポイント
・検知対象は機械学習によりバイク・自転車・歩行者のみ
・ドライバーに光と映像とアラーム音で危険を警告
・識別部ファンレスにより高寿命
・識別処理は自社アルゴリズムをFPGAによる高速解析処理を実現
FPGA(field-programmable gate array)
今後の実用化・事業化の見通し
・2020年4月 大型車アフターマーケット市場に販売開始
・大型車メーカには、大手商社を通じて販路開拓に取組む
・検知性能の更なる高度化
・検知機能部のみ小型化、ローコスト化検討中
実用化・事業化にあたっての課題
・新たな販路開拓
・販売後の設置・メンテナンス体制の構築
事業化に向けた提携や連携の希望
設置・メンテナンス体制を有する販売代理店の開拓の支援を頂きたい
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社パル技研 商品企画部 |
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事業管理機関 | 一般財団法人四国産業・技術振興センター |
研究等実施機関 | 株式会社タダノ 技術研究所技術企画ユニット 国立大学法人広島大学 大学院工学研究科情報工学 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ヒューマンライフテクノロジー研究部門 香川県産業技術センター システム技術部門 |
アドバイザー | 国立研究開発法人電子航法研究所 株式会社いすゞ中央研究所 一般社団法人東京都トラック協会 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社パル技研(法人番号:4470001003422) |
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事業内容 | マイクロコンピュータ応用システムのハードウェア&ソフトウェア開発、製作など |
社員数 | 40 名 |
生産拠点 | 香川県高松市(本社) |
本社所在地 | 〒761-0301 香川県高松市林町2217番地2 |
ホームページ | https://www.palgiken.co.jp/ |
連絡先窓口 | 社長室 山田浩 |
メールアドレス | hiroshi.yamada@palgiken.co.jp |
電話番号 | 087-864-3388 |
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