精密加工
アルミテーパハンドルの開発・製造・販売
静岡県
鈴覚株式会社
2020年4月14日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | アルミ難加工材・テーパー管の一体成形加工技術の開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 自動車、産業機械 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、低コスト化、デザイン性・意匠性の向上 |
キーワード | アルミハンドル、テーパハンドル、スウェージング |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成27年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
高強度のアルミ・テーパ管の一貫生産ラインを構築し、二輪車や四輪車の軽量・高機能化に資する加工技術を開発する。新技術では塑性加工と熱処理工程を組み合わせて、最も加工し易い状態で曲げ加工に入る事、加工状態に応じた最適なコントロールが可能なベンダーを開発する事等で、多品種少量、フレキシブル生産に低コストで対応可能なアルミ難加工材・テーパ管の一体成形加工技術を確立する
開発した技術のポイント
二輪車のアルミテーパハンドル製造に係る「材料」と「形状」の「二つの難加工性」を3つの新技術で克服し、「軽量化」「多品種少量・フレキシブル生産」を「低コスト」で実現する
(新技術)
・熱処理と加工の一貫生産ライン
・温度の均一性に優れた連続炉
・インテリジェントベンダー
・曲げ加工の解析技術
(新技術のポイント)
・一番曲げ易い状態での曲げ加工
・ロット生産によるばらつき排除
・ロット内、ロット間の材料硬度変化に対応
具体的な成果
・熱処理+塑性加工の一貫加工ラインの開発
‐1ヶ流し連続炉とベンダーを組み合わせ、7000系の高強度アルミ管曲げ加工の高品質、低コスト、短納期化を実現
・曲げ加工の高度化
‐全電動型ベンダーと非接触形状測定器を組み合わせたベンダーのインテリジェント化により、材料ばらつきヘの対応、偏平/曲げキズの低減、段取り時間短縮等を実現
・曲げ解析技術の確立
‐アルミ‐テーパ管の引き曲げプロセスの有限要素解析により偏平や断面、スプリングバック等の解析技術を確立し、実業務の効率化を支援出来る様になった
知財出願や広報活動等の状況
特願2016-173424 焼き入れ用冷却装置および熱処理装置
研究開発成果の利用シーン
・自動二輪車、自転車のハンドルバー
・高強度アルミ管やテーパ管の曲げ加工
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
自動二輪車メーカー2社の量産モデルにアルミテーパハンドルが採用され、2020年よりサポイン設備を本格的に量産に使用する見込み
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造、製品製造
製品・サービスのPRポイント
・高強度アルミ・テーパ管の量産曲げ加工技術を確立
‐高強度アルミ管の曲げ加工
‐テーパ管の曲げ加工
・多品種少量・フレキシブル生産に対応
・日本国内製造であり、川下メーカーの要望へのきめ細かでタイムリーな対応が可能
今後の実用化・事業化の見通し
・川下メーカーと連携しながら車両との適合性を高め、量産モデルの拡大・拡販を目指す
・アフターマーケット向けのアルミテーパハンドルの供給を開始する
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 鈴覚株式会社 製造部生産技術課 |
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事業管理機関 | 公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構 |
研究等実施機関 | 国立大学法人静岡大学 大学院教授 早川邦夫工学博士 |
アドバイザー | 浜松工業技術支援センター ヤマハ発動機株式会社材料技術部 千代田工業株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 鈴覚株式会社(法人番号:1080401002537) |
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事業内容 | 素材加工、部品加工、梱包資材加工、鋼材販売 |
社員数 | 180 名 |
生産拠点 | 日本(静岡県浜松市)、アメリカ合衆国(アトランタ)、ベトナム(ハノイ近郊) |
本社所在地 | 〒430-0842 静岡県浜松市南区大柳町727番地 |
ホームページ | http://suzukaku.co.jp/ |
連絡先窓口 | 代表取締役社長 鈴木格徳 |
メールアドレス | somu@suzukaku.co.jp |
電話番号 | 053-427-0111 |
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