測定計測
複合材パネルの3次元計測によるトリムライン自動検出技術
大阪府
株式会社ダイイチテクノス
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 複合材パネルのトリム作業自動化を目的としたトリムライン自動検出法の開発 |
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基盤技術分野 | 測定計測 |
対象となる産業分野 | 建築物・構造物、工作機械 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮) |
キーワード | 鋳型成型 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成26年度~平成28年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
航空機の翼胴フェアリングの外板は、大きさも形状も異なる多数の複合材パネルで構成されているためトリムラインの自動検出は従来技術では困難であり、倣いによる手作業でトリム加工が行われている。ここでは新規の画像計測技術によりパネルの曲面形状及びケガキ線を高精度で検出し、ロボット等のトリム用工作機械に転送する技術開発を行う。これにより複合材パネルの製作工数を大幅に低減し、次期開発機777-Xの受注を目指す
開発した技術のポイント
任意の形状・大きさの複合材料パネルを任意の位置にセットした状態で、全空間テーブル化手法を適用してトリムラインを高精度で検出する計測手法を確立する
(新技術)
トリム工程、塗装工程、及び完成後の製品の計測作業等についての自動化技術
(新技術の特徴)
「全空間テーブル化手法」による形状計測手法を用いる3次元計測装置
具体的な成果
・全空間テーブル化手法の基礎技術をベースに、位相接続の技術確立により高さのある製品の計測、また画像重ね合せの技術確立により大きな製品の計測を精度良く実施できる手法を確立した
・トリムラインの計測精度、曲面形状の計測精度については、引き続き「安定した計測技術の確立と精度向上」の検討が必要と思われる
・全空間テーブル化手法の適用により計測時間の短縮化が達成でき、また作業内容も被計測物を所定のテーブルに置くだけになり作業工程が簡略化したため、設定した原価低減目標は充分達成できる見通しができた
研究開発成果の利用シーン
・複合材パネルの3次元計測装置
‐和歌山大学・福井大学で研究開発された「全空間テーブル化手法」による形状計測手法を用いている
‐航空機の炭素系複合材パネル類のトリムライン、曲面形状等の寸度計測関連商品が対象
実用化・事業化の状況
提携可能な製品・サービス内容
技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
・完成後の製品の計測作業での省力化
・任意位置、任意方向にセットされたサイズの大きな製品を規定された公差内の検出精度で計測できる
‐公差0.8MMに対する検出精度:トリムライン0.1MM、曲面形状0.4MM
・現状のパネルの寸度及び形状の計測に対して80%の原価低減が見込むことができる
・多様な曲率形状に対応可能
・航空機業界以外の製造分野、従来手作業による採寸を行っていた製造分野(服飾業界、靴製造業等)への応用可能
今後の実用化・事業化の見通し
・航空機の炭素系複合材パネル類のトリムラインおよび曲面形状等の寸度計測関連商品の開発、あるいは新素材による形状計測等の市場開拓を行う
・CADデータと連携することで設計データと計測データの正確な素早い比較が可能となり、従来は精度の良い計測が実現できていなかった業界にも経験や勘でないデジタル化された品質管理が可能となる
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ダイイチテクノス |
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事業管理機関 | 株式会社ダイイチテクノス |
研究等実施機関 | 株式会社マルイ 株式会社エムキューブ 国立大学法人和歌山大学 国立大学法人福井大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ダイイチテクノス(法人番号:2652711071) |
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事業内容 | 工作機械、鍛圧機械、産業機械、レトロフィット、オーバーホール、中古機械、自動化、生産システム |
社員数 | 39 名 |
本社所在地 | 〒573-0128 大阪府枚方市津田山手2-19-10 |
ホームページ | http://www.d-technos.co.jp/index.html |
連絡先窓口 | 代表取締役 森和重 |
メールアドレス | k.mori@d-technos.co.jp |
電話番号 | 06-6681-8501 |
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