測定計測
安全で効率的な電線腐食検査を可能にする欠陥探索用小型X線検査装置
茨城県
つくばテクノロジー株式会社
2022年1月28日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 電線欠陥検出用小型自走式X線検査装置の開発 |
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基盤技術分野 | 測定計測 |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(小型化・軽量化) |
キーワード | X線検査、可視化検査、自走式装置、電線事故防止、高所X線撮影 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成26年度~平成28年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
高電圧送電線で内部腐食・応力腐食断線が問題であり、現在大きく重く設置が大掛かりで、1方向のX線装置で検査している。本開発は小型軽量で乾電池で動く長寿命の冷陰極X線源を使い、装置を小型化して、安全に専門家でなくても腐食欠陥部位を3方向から発見でき、送電線を自走し、電線欠陥を可視化検査する装置を開発する。それにより、設置しやすく、安全にその場で検査でき、重大な断線事故を防止する
開発した技術のポイント
送電線を端から端まで装置を移動しながら、3方向から全周をX線透過撮影し、可視化検査する装置を開発する
(新技術)
予熱不要で省エネルギーである冷陰極タイプのX線管を使用した小型軽量X線検査装置
(新技術の特徴)
・送電線を3方向から全周をX線透過撮影して可視化検査できる
・安全、小型で設置がしやすく、その場で「簡単」に確認できる
具体的な成果
・省電力小型冷陰極X線管の開発
管電圧向上:100~130kVを実現、小型化(従来の1/2サイズ)を実現、高電圧発生回路は130kV出力基板完成、放電対策は完了
・X線源と検出器の三方向高速同期撮像の開発
三方向のX線撮影を1秒以内での処理を実現した
・自走式ガイドローラの開発:自走速度10cm/sでの駆動を実現し、5cm/sで安定して自走することを確認した
・電線欠陥検出ソフトウェアの開発
3方向から撮像した検出画像から電線の欠陥、腐食による太さの増加を自動検出できるソフトを開発した
・1時間当たり0.6μSv以下の遮蔽材の設計
X装置外で10m離れて漏えいX線量1.3mSv/3ヶ月以下を達成
・軽量化筺体の製作
樹脂筐体と軽量化バッテリを採用すれば重量20kg以下も可能である
研究開発成果の利用シーン
・電線欠陥探索用の小型X線検査装置
‐対象企業:電線メーカー、電線検査会社、電力会社等
‐エレベータのワイヤーや吊り橋のロープ等の検査にも活用の可能性あり
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
実用可能な製品を完成することができた
提携可能な製品・サービス内容
試験・分析・評価
製品・サービスのPRポイント
・送電線の腐食検査を行う自走式小型軽量X線検査装置
・専門家でなくても腐食部位を容易に発見できる
・検査時に電線より10m離れた場所で安全を確保
・小型で設置がしやすく、その場で「簡単」に欠陥検査できる
今後の実用化・事業化の見通し
・今後は実証試験を重ねて厳しい屋外環境に対応した現場で使いやすい製品に仕上げる
・電線メーカー、電線検査会社、電力会社等を主なターゲットユーザーとしているが、他にもエレベータのワイヤーや吊り橋のロープ検査に活用できないかを現在検討している
・初号機の販売は平成30年度の見込み
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | つくばテクノロジー株式会社 |
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事業管理機関 | 株式会社つくば研究支援センター |
研究等実施機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | つくばテクノロジー株式会社(法人番号:1050001017442) |
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事業内容 | 非破壊検査装置の開発・製造・販売 |
社員数 | 14 名 |
本社所在地 | 〒305-0047 茨城県つくば市千現1-14-11 |
ホームページ | http://www.tsukubatech.co.jp/ |
連絡先窓口 | 開発製造部 鈴木修一 |
メールアドレス | suzuki-shu@tsukubatech.co.jp |
電話番号 | 029-852-7777 |
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