材料製造プロセス
マイクロ波加熱還元法による低エネルギー、低CO2排出、安価な太陽光発電グレードシリコン製造
兵庫県
SEAVAC株式会社
2020年4月21日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 太陽光発電グレードシリコンの製造およびプロセス技術開発 |
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基盤技術分野 | 材料製造プロセス |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー |
産業分野でのニーズ対応 | 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(使用機器削減)、環境配慮、低コスト化 |
キーワード | 再生エネルギー、ソーラーグレードシリコン、太陽光発電、マイクロ波加熱、低炭素 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成25年度~平成28年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
本提案は、太陽光発電用多結晶シリコンをマイクロ波加熱還元法によりシリカ質原料から直接製造する実用化プロセスを研究、確立し、実用量産化への展開を目指すものである。これが実現できれば、アーク還元法・シーメンス法による従来法に比べ、製造エネルギー・コストを1/4にすることが期待でき、失われた日本の同シリコン製造の国際競争力復活と、国内外の太陽光発電のさらなる普及と我国関連ビジネスの発展貢献につながる
開発した技術のポイント
マイクロ波加熱還元法による太陽光発電グレードシリコン製造およびプロセス技術を開発する
(新技術)
マイクロ波加熱還元法による太陽光発電グレードシリコン製造
(新技術の特徴)
本技術開発による太陽光発電グレード(6N)の安価なシリコン供給、従来のシーメンス法に比べてシリコン価格は1/4になると考えられる
具体的な成果
・マイクロ波加熱還元において、原料配合比、断熱構造、マイクロ波照射条件を確立し、シリコン生成粒を得た
・マイクロ波単独加熱の場合、反応温度に保持できる適切な反応容器(ルツボ)が無いことがわかり、マイクロ波加熱を原料の急速予加熱に利用し、グラファイトルツボを用いたグラファイトヒーター加熱を主反応加熱とするマイクロ波/グラファイトヒーターハイブリッド加熱装置を作製し、1cm程度のシリコン粒まで生成できた
・ハイブリッド加熱装置に原料連続投入装置を付加して量産用連続シリコン製造プロセスを開発した
・太陽光発電グレード多結晶シリコンの電気特性評価、プロセスの改善を行った
知財出願や広報活動等の状況
特願2019‐195732 シリコンの製造方法
研究開発成果の利用シーン
・マイクロ波加熱還元法による太陽光発電グレードシリコン製造プロセスと製造装置
‐反応部はグラファイトヒーターを用いた抵抗加熱とするマイクロ波/グラファイトヒーターハイブリッド加熱装置を使用
‐1900℃以上加熱によって安定したシリコン生成反応
・多結晶シリコン太陽電池の作製と評価技術
実用化・事業化の状況
提携可能な製品・サービス内容
製品製造
製品・サービスのPRポイント
・従来のシリコン製造プロセスと比較して、電力消費量、CO2発生量は格段に小さい
・従来技術と比較して、高収率で低コスト
今後の実用化・事業化の見通し
・継続して課題解決に取り組み、シリコンインゴットの製造技術確立を目指す
・新規開発プロセスでは太陽光発電グレード(6N)のシリコンが従来のシーメンス法に比べて1/4の価格で製造可能であり、その製造装置の提供がシリコンメーカーから期待される
実用化・事業化にあたっての課題
シリコンの大量製造にシフトする為の知見とその機器購入費用に掛かるコスト
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | SEAVAC株式会社 新素材開発製造部 |
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事業管理機関 | 公益財団法人新産業創造研究機構 |
研究等実施機関 | 公立大学法人兵庫県立大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | SEAVAC株式会社(法人番号:6140001049240) |
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事業内容 | PVD物理蒸着処理装置・窒素処理装置の製造・販売、PVD・CVDコーティングおよび真空熱処理の受託加工 |
社員数 | 120 名 |
本社所在地 | 〒660-0822 兵庫県尼崎市杭瀬南新町1-12-6 |
ホームページ | http://www.seavac.co.jp/ |
連絡先窓口 | 清水義文 |
メールアドレス | yshimizu@seavac.co.jp |
電話番号 | 06-6488-1501 |
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