材料製造プロセス
架橋高密度ポリエチレンの熱可塑化技術の開発による低価格リサイクルポリエチレンの実現
神奈川県
株式会社オオハシ
2024年12月6日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 架橋高密度ポリエチレンの低コストリサイクル技術の開発 |
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基盤技術分野 | 材料製造プロセス |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー、農業、産業機械、建築物・構造物、工作機械、化学品製造、物流・流通 |
産業分野でのニーズ対応 | 環境配慮、低コスト化 |
キーワード | 架橋ポリエチレン、可塑化、再生ポリエチレン、リサイクル技術、産業廃棄物 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成28年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
近年、低価格な海外製品との競争が激しくなっており、川下企業から低価格ポリエチレンの要求が強くなっている。そこで、2軸押出機と再架橋防止剤を用いて架橋高密度ポリエチレンを可塑化し、川下企業の求める高品質で再生可能なポリエチレンにする技術を開発して、低コストなリサイクルポリエチレンの供給を可能とする
開発した技術のポイント
架橋ポリエチレンの熱可塑化技術の開発において、リサイクルポリエチレン物性の数値目標を掲げ材料開発した。
具体的には、リサイクルポリエチレンのゲル分率30%以下、熱可塑化によるゲル分率低減効果50%以上、製造コスト90円/Kg以下である。
具体的な成果
・架橋PEを熱可塑化するための押出機の開発
スクリュー各部分の種類・長さ・クリアランス・組み合せの選定を行ない、最適なスクリュー形状・押出機構造の2軸押出機を開発
・架橋PEの熱可塑化技術の開発
押出温度・試料せん断速度及び再架橋防止剤の種類・量を変化させて架橋高密度PEのゲル分率のデータを収集
・リサイクルPE物性値のデータベース化
各PE材料の配合比率を変更したリサイクルPEの調整
・量産を見越した生産性の把握及びコストダウンへの対応
射出・プレス機成型における生産性の確認・加工条件の最適化
知財出願や広報活動等の状況
製法を特許化するため、特許出願している。(2019年8月1日)
整理番号 P19071RBP
特願2019-142165 特許権
発明の名称 高分子化合物の再生方法
研究開発成果の利用シーン
射出成型・プレス成型用の原材料となるリサイクルポリエチレンを製造することが可能となったことにより、
・低コストなリサイクルポリエチレン製ペレットが供給できる。この材料供給により安価な製品を作ることができる。
・架橋ポリエチレンをマテリアルリサイクルすることで、環境にやさしい社会づくりに貢献できる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
架橋ポリエチレンを可塑化したペレットから製造した商品(高剛性樹脂製敷板等)は、現状の製品より性能上優位な特性を有していることが確認でき、2020年度量産化への取組み中。また、架橋ポリエチレンをリサイクル可能とした樹脂ペレットとしても、客先へ評価用サンプル出荷中。
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造、製品製造
製品・サービスのPRポイント
ポリエチレンを熱可塑化する技術開発により、射出成型・プレス成型用の原材料となるリサイクルポリエチレンを製造することにより、
・架橋ポリエチレンをマテリアルリサイクルすることで、環境にやさしい社会づくりに貢献できる。
・より多くの廃ポリエチレンのマテリアルサイクル化により環境にやさしい社会づくりに貢献することが可能。
・国連が提案しているSDGsにも貢献できる。
・近年、海洋プラスチックスが問題と成っているが、この低減にも貢献できる。
今後の実用化・事業化の見通し
・一部製品(防護板)については、商品化の目途付けができ、量産開発・試作を行っている
・電線カバー、雨水貯留槽については、リサイクルポリエチレンの改善を行い、商品化の目途付けをするが、同時に、リサイクルポリエチレンの用途開発を行い他製品への適用も検討して行く
実用化・事業化にあたっての課題
ロングランの品質安定性を確認中である。
事業化に向けた提携や連携の希望
安定した品質の廃ポリエチレンの調達先は確保しているが、将来の量の増大に備えてさらに多くの調達先を確保したい。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社オオハシ |
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事業管理機関 | 公益財団法人栃木県産業振興センター 産業振興部 |
研究等実施機関 | 秋田エコプラッシュ株式会社 製造部 国立大学法人山形大学 大学院 工学部 有機材料システム研究科 教授杉本昌隆 |
アドバイザー | 株式会社フジクラ エネルギー・情報通信カンパニー、積水化学工業株式会社 環境ライフラインカンパニー |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社オオハシ(法人番号:1020001016819) |
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事業内容 | プラスチックス製品製造業 |
社員数 | 34 名 |
生産拠点 | 栃木県鹿沼市西沢町2031 |
本社所在地 | 〒230-0041 神奈川県横浜市鶴見区潮田3丁目141-3 |
ホームページ | http://www.oohasi.co.jp |
連絡先窓口 | 代表取締役 塩野 武男 |
メールアドレス | shiono@oohasi.co.jp |
電話番号 | 045-502-0241 |
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