立体造形
高性能CCDカメラ・画像処理技術による鋳造部品の品質保証の高度化
京都府
武蔵キャスティング株式会社(旧:浅田可鍛鋳鉄所)
2020年10月20日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 自動外観検査とトレーサビリティの活用による鋳鉄部品の革新的品質保証システムの開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 自動車、産業機械、物流・流通 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(精度向上)、高効率化(人件費削減) |
キーワード | 外観検査、自動外観検査、鋳物、ダクタイル |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成26年度~平成27年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
川下企業から鋳鉄部品に対し高い品質保証体制が求められている。不良流出防止には外観検査が極めて重要であるが、複雑形状・黒皮表面等が阻害要因となり未だ不確実な目視検査に頼っている。本事業ではCCDカメラ技術を活用し、鋳鉄部品に最適な高い信頼性をもつ自動外観検査システムを開発、不良流出ゼロを実現する。更に過去の当該支援事業で開発したトレ-サビリティシステムと統合し、革新的な品質保証システムを開発する
開発した技術のポイント
CCDカメラ・画像処理技術による鋳造品の自動外観検査技術と品質保証のためのトレービリティシステムの確立
(新技術)
3次元CCDカメラ、画像処理技術を活用した鋳造品の自動外観検査技術を開発する
(新技術の特徴)
・深さと高さ方向の欠陥を見落とさない高信頼な検査精度
・検査結果データが蓄積できトレーサビリティが可能
・緊張作業からの開放
具体的な成果
・「検査のタクトタイム目標6秒/個」をクリア、艱難な部位(先端小R部、エッジ部など)の欠陥判定技術が向上
・個体識別№刻印時間:6秒以内/6桁、鋳造部品の刻印№を見れば欠陥の種類・場所を特定でき、同時にその部品の生産情報と紐付けが可能
・検査結果と製造条件が紐付けできる統合ソフト、不良原因が推定できる数値解析手法を開発
・最終的な確認テストとして、検査現場に準じたやり方を複数回実施し、システムの動作、検査結果(良否判定)を検証
研究開発成果の利用シーン
革新的システムで品質を保証した鋳鉄部品の販売、鋳鉄部品に最適な外観自動検査システム
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
トライは継続しているが、部分的に品質保証できない部分があり、実用化には至っていない
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造
製品・サービスのPRポイント
・鋳鉄黒皮部品の全自動検査による顧客への不良品の流出ゼロ
・トレーサビリティを導入した管理手法
・個体識別番号を付与したトレーサビリティによる生産条件の最適化
・信頼性に優れた安価な鋳造部品外観検査装置
今後の実用化・事業化の見通し
・開発した革新的な品質保証システムで品質保証された鋳鉄部品:従来のトレーサビリティシステムと同様に顧客に品質に対する安心感を持っていただき、新規部品の受注につながる可能性大で売り上げ増が確実に期待できる
・鋳鉄部品の自動外観検査装置:自動外観検査システムと既存トレーサビリティシステムを統合した高度な品質保証システムは商品としては汎用性、市場性に乏しいため、事業化対象としては商品として売上が期待できる自動外観検査装置を取り上げる
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社浅田可鍛製鉄所 |
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事業管理機関 | 一般財団法人素形材センター |
研究等実施機関 | 学校法人甲南学園甲南大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 武蔵キャスティング株式会社(旧:浅田可鍛鋳鉄所)(法人番号:1130001040915) |
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事業内容 | 自動車部品等のダクタイル鋳造及び加工 |
社員数 | 127 名 |
本社所在地 | 〒620-0853 京都府福知山市長田野町1-29 |
ホームページ | http://www.asada-katan.co.jp |
連絡先窓口 | 管理部長 滝本昭文 |
メールアドレス | akifumi_takimoto@musashi.co.jp |
電話番号 | 0773-27-2058 |
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