接合・実装
新開発誘電体ガラス素材のオゾン発生管を使用した高効率低コストオゾン発生装置
三重県
三重工熱株式会社
2020年4月20日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 新誘電体ガラス素材とステンレスの難接合部材接合技術開発に基づく画期的な高効率オゾン発生システム研究開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー、産業機械 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、環境配慮、低コスト化 |
キーワード | 誘電体、ガラス、オゾン発生 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成26年度~平成28年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
新開発した誘電体セラミックガラス材料とステンレスの難接合部材接合技術を確立することで従来比2倍の高効率オゾン発生管を完成させ、新開発材料での製品化検証、オゾン中規模発生設備への実装、殺菌・除菌に対する適用プロセス実証まで見据えた研究とする
開発した技術のポイント
基礎開発された(特許出願済)高効率かつ環境負荷対応の鉛フリー新誘電体ガラス素材と金属(ステンレス)部材との難接合技術を開発し+Q129従来比200%の発生効率を有するオゾン発生管を完成させる
(新技術)
鉛フリーガラスより融点が300℃以上高い新誘電体ガラス
素材と熱膨張率の全く違うステンレスを密着接合する
(新技術の特徴)
従来の接合工法より高温度、高圧力、厳密な温度分布、雰囲気コントロール等でボイド、割れなどを生じさせない
具体的な成果
・新組成ガラスを使用したオゾン発生管でのオゾン濃度、オゾン発生量に関する評価を行い、既存オゾン発生管に対し200%以上のオゾン発生特性が得られることを確認した
・加熱用コイル及び接合装置の開発を行うとともに、接合状態に関する評価条件を決定し、ボイドや割れのない接合条件に関するノウハウを確立した
・新組成ガラスを使用したオゾン発生管を使用したオゾン発生試作装置で最大50g/hのオゾン発生を確認した
・鶏舎への適用を中心に市場調査を行うと共に、導入したオゾン曝気装置を使用し小規模鶏舎で殺菌・脱臭の効果を検証し、計10種類の微生物に対するオゾン殺菌効果の立証基礎データを収集した
知財出願や広報活動等の状況
特願2016-008876 発明の名称 オゾン発生用誘電体及び発生装置
研究開発成果の利用シーン
・中規模オゾン発生装置
‐病院、高齢者介護施設や養鶏、養豚場などの農業施設に適用できるもので、ウイルス、細菌類の殺菌を行うことができる
・オゾン発生管
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
オゾン発生効率の更なる向上を目指し、引き続き研究開発を実施している。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、製品製造、技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
・従来比200%の発生効率を有するオゾン発生管
‐割れやボイドが発生しない
‐従来の鉛含有ガラスより融点が300℃以上高い新誘電体ガラス素
材を使用
・コストダウン、コンパクト、維持管理費が低減
今後の実用化・事業化の見通し
・本研究開発で試作したオゾン発生装置によりウイルス・細菌類への効果は実証できた
・今後、鶏舎での活用において、鶏に対する影響(ストレスによる産卵への影響)などを検証する必要があり、当面は鶏舎に特化した実証実験を続けて行きながら、医療分野、食品分野等の他業種への展開を見据えて拡大を図る
実用化・事業化にあたっての課題
使用用途の再構築
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 三重工熱株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人三重県産業支援センター |
研究等実施機関 | 独立行政法人国立高等専門学校機構鈴鹿工業高等専門学校 学校法人鈴鹿医療科学大学 三重県工業研究所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 三重工熱株式会社(法人番号:4190001005430) |
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事業内容 | 鉄道車両用ハーネス部品製作、インバーター・業務用IHレンジ・IH電磁調理器用特殊コイル開発・製造・販売 |
社員数 | 310 名 |
生産拠点 | 三重県鈴鹿市 |
本社所在地 | 〒513-0817 三重県鈴鹿市桜島町4-2-6 |
ホームページ | http//miekonetsu.co.jp/profile.html |
連絡先窓口 | 常務取締役 村上道哉 |
メールアドレス | murakami-michiya@miekounetsu.ne.jp |
電話番号 | 059-382-6262 |
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