接合・実装
小型かつ安価で高精度な近傍電磁界測定システムにより、電子機器開発における電磁界ノイズ対策設計を効率化
群馬県
株式会社ペリテック
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | EMC対策を効率化する遠方電磁界の推測機能を搭載した事前検証システムの開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | 航空・宇宙、自動車、ロボット、スマート家電、半導体、エレクトロニクス、光学機器 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(使用機器削減)、低コスト化 |
キーワード | EMC、EMI、電磁ノイズ、電波、電磁計測 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成24年度~平成27年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
EMC対策に不可欠な遠方ノイズ計測は、現状では大型設備の電波暗室での測定が唯一の方法であるが、高コスト・非効率ゆえに製品開発の障害となっている。本研究では、近傍ノイズ計測のみで遠方ノイズを高精度に推測する世界初のシステムを開発し電波暗室の使用を最小限に止めることで、開発スピードの大幅向上と小型・高集積化・低コスト化を実現し、電子化が著しい自動車、医療機器、ロボット分野等で貢献する事を目的とする
開発した技術のポイント
小型かつ安価で高精度な位相測定可能な近傍電磁界測定システムを開発し、電子機器の近傍の電磁界の計測を行うだけで遠方電磁ノイズを推測することで、EMC試験の事前検証を可能にする
(新技術)
多種多様な電子機器共存環境でのEMC技術を高度化し、遠方電磁界の推測を行う
(新技術の特徴)
・小型、安価かつ短い検査時間で、設計の変更がしやすいため、設計試作段階での評価が可能になる
・電子機器開発における電磁界ノイズ対策設計を効率化する
具体的な成果
・同期技術の確立と電磁界同時計測システムの開発
・3次元走査可能な近傍スキャナ装置と位相差測定によるノイズ源探査システムの開発
‐3次元スキャナ装置と最適スキャン方法を開発した
‐位相差測定によるノイズ源探査システムを開発した
・EMCの見える化測定手法開発
‐近傍から3m法を推定する手法を開発した
‐3m暗室推定データから10m暗室測定データ推定する手法を開発した
‐電波暗室での試験前の事前検証システムとして実現した
知財出願や広報活動等の状況
自動車関連業界の展示会へ出展を行っている。また、定期的に製品ウェブサイトを更新している。
研究開発成果の利用シーン
・近傍電磁界測定システム
・電子機器の電磁界のノイズ対策事前検証サービス
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・理想状態での近傍の電磁界データから3m法の床面反射を考慮した遠方電磁界を予想する手法およびソフトウェア開発が完了した
・箱型の供試機器およびダイポールアンテナを使っての実測データによる検証比較を行い推定精度を確認した
提携可能な製品・サービス内容
試験・分析・評価、共同研究・共同開発、技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
近傍電磁界測定システムが、電子機器製品の品質の向上、開発時間の短縮、低コスト化に寄与
・電子機器の電磁界のノイズ対策に対する測定方法として、従来の大掛かりな電波暗室と比べて、小型かつ安価で高精度な遠方電磁界の推測機能を搭載した事前検証システムを開発した
・高効率なEMI評価を可能にすることで電子機器メーカーの開発スピードの大幅向上と小型・高集積化・低コスト化を実現することが可能になる
・ハイブリット自動車、電気自動車等の電子制御ユニット(ECU)、先端医療技術、情報通信技術を駆使した遠隔医療システム、ものづくり技術を活用した高齢者用パーソナルモビリティ、医療・介護ロボット等の研究開発・実用化を促進するうえで必要不可欠な、小型・高度集積化が進む精密電子機器の開発に大きく寄与する
今後の実用化・事業化の見通し
・自動車関連業界およびエネルギー業界への展開を目標に、様々な供試体において検証を進めてシステムとしての完成度を高める予定である
・プローブの改善およびソフトウェアのユーザーインターフェース面の改善を継続する
・ノイズ源探査やEMI限度値判定など、システムの付加価値を高める機能開発を継続する
実用化・事業化にあたっての課題
社内的な同ソリューションを展開するためのノウハウ、技術力がまだ劣っており、的確なストーリーを描いた上でのPR活動ができていない。ニーズがニッチになりつつもある。
事業化に向けた提携や連携の希望
実際にノイズ対策などで困っている研究機関や企業と連携及び伴走するかたちで製品化及び製品のブラッシュアップを図りたい。真のニーズやフォーカスポイントが1社主導で対応するとずれる場合がある。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ペリテック 営業グループ |
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事業管理機関 | テクノアルファ株式会社 マーケティング |
研究等実施機関 | 群馬県立群馬産業技術センター 一般社団法人KEC関西電子工業振興センター |
アドバイザー | 国立大学法人京都大学、横浜国立大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ペリテック(法人番号:4070001008313) |
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事業内容 | LabVIEWによるテスターの開発、LabVIEWによるシステムの構築、LabVIEWによるドライバの開発、外観検査、画像処理・電気回路設計、試験器の設計・製造 |
社員数 | 40 名 |
本社所在地 | 〒370-0862 群馬県高崎市片岡町1-17-2 |
ホームページ | https://www.peritec.co.jp/ |
連絡先窓口 | 営業グループ 星野尚紀 |
メールアドレス | n-hoshino@mail.peritec.co.jp |
電話番号 | 027-328-6970 |
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