バイオ
ソバスプラウト乳酸発酵物から生まれた血圧降下作用を有する機能性食品素材
東京都
大和薬品株式会社
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | ソバ発酵技術を利用した血圧降下作用を有する機能性食品素材の開発 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、食品 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加) |
キーワード | ソバ、発酵、抗高血圧 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成26年度~平成28年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
十分な食経験のあるソバスプラウトの乳酸発酵物である発酵キョウバクは、極めて低用量で高血圧自然発症ラットの血圧を下げる。その有効用量は既存食品素材の100分の1以下であり、原価を抑えることで、競合品に対し圧倒的な価格競争力を持つ新製品を開発できる可能性が高い。本事業では、実用スケールでの発酵キョウバク製造方法を確立し、ヒトでの用量設定などの課題を解決し、革新的で安価な抗高血圧食品開発を目指す
開発した技術のポイント
極めて低用量で降圧作用を示すソバスプラウト乳酸発酵物・発酵キョウバクの実用スケールでの製造方法確立、規格設定などの課題を解決し、革新的で安価な抗高血圧食品開発を目指した
(新技術)
・発酵キョウバクは、十分な食経験のあるソバを伝統的な乳酸発酵で加工した食品
・低価格な高血圧予防食品の開発が可能
(新技術の特徴)
降圧作用を示すソバスプラウト乳酸発酵物から生産される革新的で安価な抗高血圧食品
具体的な成果
・発酵キョウバク製造方法の確立と規格化
製造上課題となっていた固液分離について検討し、収率76.5%、固形分の混入が少ない良好な方法を見出した
・安全性、有効性の確認
安全性試験により発酵キョウバクの安全性を確認した
・降圧特性の解明
発酵キョウバクは腎交感神経活動を抑制することで血圧を低下させ、その作用にこれらのコリンエステルが関与していることを明らかにした
・市場調査
発酵キョウバクは天然物かつ少量で降圧効果が期待でき、関与成分の食経験が豊富であるため、競合品と比べて安全性およびコストパフォーマンスの点で優位性を持つ
研究開発成果の利用シーン
抗高血圧予防食品素材
・発酵キョウバクは、十分な食経験のあるソバを伝統的な乳酸発酵で加工した食品であり、また従来品の100分の1(0.01mg/kg)の有効用量を実現できることから、低価格な高血圧予防食品の開発が可能である
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
ヒトにおける有効性およびソバアレルギー対策という課題がある。
提携可能な製品・サービス内容
製品製造
製品・サービスのPRポイント
・天然物かつ少量で降圧効果が期待でき、関与成分の食経験が豊富であるため、競合品と比べて安全性およびコストパフォーマンスの点で優位性を持つ
・低価格
今後の実用化・事業化の見通し
ヒト有効用量の確定、培養期間短縮という課題を解決すれば、発酵キョウバクは競合品に対し圧倒的な価格競争力を持つ可能性がある。ただ、ソバがアレルゲンの特定原材料7品目にはいっているため、製造可能な工場が限られる。発酵キョウバク自体はアレルゲン陰性であることを確認しているが、原料となるソバスプラウトにはアレルゲンが含まれるため発酵工程については厳密な管理が必要である。また、アレルゲン陰性でもソバというだけで製造不可の製造委託先も多く、課題が残る。
実用化・事業化にあたっての課題
ヒトにおける有効性およびソバアレルギー対策という課題がある。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 大和薬品株式会社 研究開発部 |
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事業管理機関 | 株式会社信州TLO 技術移転グループ |
研究等実施機関 | 国立大学法人信州大学 農学部 |
アドバイザー | 金剛薬品株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 大和薬品株式会社(法人番号:7010901006690 ) |
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事業内容 | 医薬品、機能性食品の製造・輸出入・販売 |
社員数 | 24 名 |
生産拠点 | つくば工場(茨城県) |
本社所在地 | 〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1-16-19 |
ホームページ | http://www.daiwa-pharm.com/ |
連絡先窓口 | 研究開発部 猪狩直樹 |
メールアドレス | info@daiwa-pharm.com |
電話番号 | 029-830-9800 |
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