測定計測
定置網内の魚影を可視化する定置網モニタリングシステム
東京都
日東製網株式会社
2020年4月20日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 定置網モニタリングシステム高度化のためのユビキタス魚探とクラウド技術の開発 |
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基盤技術分野 | 測定計測 |
対象となる産業分野 | 農業 |
産業分野でのニーズ対応 | 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化 |
キーワード | 音響、ICT、IoT、定置網 |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成23年度~平成25年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
定置網内の漁獲量可視化に対するニーズは大型定置網に限らず、さけ定置網、小型定置網においても高く、これら市場に定置網モニタを普及させることが川下産業(漁具漁労機器製造販売業など)の喫緊の課題であることから、本研究開発では、より安価で、小型、低消費電力な、灯浮標等のブイに搭載可能なユビキタス魚探を開発し、効率的な漁業活動の支援を実現する定置網モニタシステムの開発に取り組む
開発した技術のポイント
小型、安価、低消費電力のユビキタス魚探を開発し、クラウド技術による音響データの蓄積、ディジタル信号処理による魚種判別と漁獲量推定の手法を確立し、箱網魚群を可視化する高度定置網モニタリングシステムを完成する
(新技術)
定置網に浮かべて、音響データを取得する高度な定置網モニタリングシステム
(新技術の特徴)
・小型、安価、低消費電力のユビキタス魚探
・音響データのディジタル信号処理により魚種判別と漁獲量を推定するクラウド技術
具体的な成果
・可視化アプリケーションの開発では、アプリケーションの動作安定性の向上と漁業者にやさしいインタフェース(大きな文字、シンプルな操作)を実装したiPadアプリケーションを試作し、実運用による漁業者評価を受けた
・漁獲データ収集システムの開発では、アプリケーションを「競(せり)」としてAppStoreに登録した
・魚種判別、漁獲量推定アルゴリズムの開発については、漁獲量推定では、5トン単位での推定結果を提示することは可能であり、実用化のためには、より細かい単位での推定や網の映り込みの排除などへの対応が必要である
研究開発成果の利用シーン
・さけ・小型定置網向けのクラウド型魚群探知機
・定置網モニタリングシステム
‐大型定置網、さけ定置網、小型定置網等
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
全国で30台以上を販売済。国の補助事業の後押しもあり、システムの導入が進んでいる。
提携可能な製品・サービス内容
共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・クラウド技術によって音響データを蓄積し、ディジタル信号処理による魚種判別と漁獲量推定、箱網の魚群を可視化する
・消費電力が小さく、バッテリ-寿命も長く、二次利用(魚種判別や漁獲量推定を目的としたディジタル信号処理ベース化)ができる
・小型、安価なユビキタス魚探
今後の実用化・事業化の見通し
・研究開発では海外メーカにトランスデューサの製造を委託しているが、発注毎に単価と納期が変動し、特に、納期は6ヶ月以上を要することから、事業化に向けて国内製造は必須であり、現在国内メーカによる試作品の開発を進めている
・ユビキタス魚探に対する期待が高まっていることから、研究開発間終了後1年以内の事業化を目標としている
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社光電製作所 |
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事業管理機関 | 一般財団法人ニューメディア開発協会 |
研究等実施機関 | 公立大学法人公立はこだて未来大学 日東製鋼株式会社 学校法人東京農業大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 日東製網株式会社(法人番号:3010401022044) |
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事業内容 | 定置網、旋網、養殖網、曳網等の製造・販売 |
社員数 | 277 名 |
本社所在地 | 〒105-0004 東京都港区新橋2丁目20-15-701 |
ホームページ | http://www.nittoseimo.co.jp/ |
連絡先窓口 | 日東製網株式会社 技術部 |
メールアドレス | hosokawa-takashi@nittoseimo.co.jp |
電話番号 | 0138-49-1420 |
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