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情報処理

農業機械の電子制御を通信規約や国際規格の高度な専門知識無しで、国際標準の通信方式や安全方策へ対応させるためのソフトウェア基盤

愛知県

株式会社ヴィッツ

2020年4月20日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 農業機械のさらなる高度化と海外進出に資する次世代電子制御ソフトウェア基盤の開発
基盤技術分野 情報処理
対象となる産業分野 自動車、農業
産業分野でのニーズ対応 高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(生産性増加)、環境配慮、低コスト化
キーワード 知能化農機具、農機具自動化、農機具電子化
事業化状況 事業化に成功し継続的な取引が続いている
事業実施年度 平成26年度~平成28年度

プロジェクトの詳細

事業概要

転換点にあるわが国農業の低コスト化・高品質化による競争力強化の手段として、農業機械による精密かつ安全な作業を可能とする電子制御技術が求められている。本事業では、通信制御と機能安全の国際規格に同時準拠できる制御アプリケーションを簡便に作成するためのソフトウェア基盤を開発する。これにより国内農業機械メーカによる日本型次世代農業機械の開発を実現するとともに、類似した環境のアジア市場への進出を勝ち取る

開発した技術のポイント

電子制御対応の農業機械のソフトウェアを通信技術や機能安全の国際標準に容易に準拠させることを可能にするソフトウェア基盤・フレームワークを開発する
(新技術)
・機能安全対応を考慮した部品化技術を採用した汎用的ISOBUS通信ライブラリ
・操作画面編集、通信設定ツールにより容易に利用可能
(新技術の特徴)
・農業機械制御アプリケーション開発を容易にするソフト基盤
・アプリ毎に改変が必要な部位を各種パラメータの設定に分離
・機能安全対応を考慮した設計

具体的な成果

・AUTOSARVer4.1コンポーネント仕様を一部拡張した農業機械向け汎用的ソフトウェアプラットフォーム・通信ミドルウェアの開発・テストを行い、農研機構が開発した農機向けECU(ElectronicControlUnit)ボードであるAgriBusBoard32を用いて既存のISOBUS機器と接続して動作することを実証した
・ISO25119で要求されるセミフォーマル記法(UML(UnifiedModelingLanguage)、SysML(SystemsModelingLanguage))を周辺技術と連携させて、機能安全対応を効率化するためのフレームワークを考案した
・作業機操作画面定義ツール、ISOBUS通信ライブラリ設定ツール、ISOBUS通信動作確認ツールを開発し、ISOBUS通信ライブラリと合わせてフレームワーク化を行った

研究開発成果の利用シーン

・電子制御化した農業機械で使用する基本ソフトウェア・国際標準通信ミドルウェアとその上で稼働するアプリケーションのスケルトン(骨格)ソフトウェア、それらを自動生成する開発ツール
・機能安全対応を含む農業機械向けソフトウェア開発支援

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

開発した試作ライブラリおよびツールのライセンス販売、機能安全対応支援を受注できた。
また派生技術を用いたソフトウェア開発も受注できている。
その他無償セミナーを実施したところ、参加者より複数の引き合いがあり、商談中である。

【引き合い】
日立造船、タカキタ、三菱マヒンドラ農機、KYB、ネクスティ、ヤハタ、マツイ他
【アプローチ】
ヤンマー、クボタ、井関農機、東洋農機

提携可能な製品・サービス内容

設計・製作、試験・分析・評価、共同研究・共同開発、技術コンサルティング

製品・サービスのPRポイント

・コンピュータ制御・通信技術の専門的な知識を有していない農業機械メーカの技術者でも、高度な電子制御を容易に開発可能になり、機械の付加価値向上に寄与する
・フレームワークの利用によりリーズナブルな安全対策を製品に組み込むことが可能になる

今後の実用化・事業化の見通し

・研究終了後2年間は、追加研究およびサンプル出荷を実施する
・この期間に農業機械メーカ等の協力を得て、パイロット製品開発を行い、国内機械メーカが容易に開発しやすい開発環境実現を追及するツールに改良する
・その後国内の農業機械メーカへの販売を開始する予定

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ヴィッツ
事業管理機関 株式会社ヴィッツ
独立行政法人国立高等専門学校機構
研究等実施機関 株式会社アトリエ
独立行政法人国立高等専門学校機構苫小牧工業高等専門学校
国立大学法人北海道大学

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ヴィッツ
事業内容 組込みソフトウェア・RTOSの研究開発
社員数 147 名
本社所在地 〒460-0042 愛知県名古屋市中区栄2-13-1
ホームページ http://www.witz-inc.co.jp/
連絡先窓口 研究事業の窓口:総務部 営業:戦略営業室
メールアドレス soumu-info@witz-inc.co.jp
電話番号 052-220-1218