情報処理
画像処理組込みソフトウェアを開発し、目視や触感による検査の自動化が可能に!
宮城県
バイスリープロジェクツ株式会社
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 外観検査用産業用ロボットを高度化する画像処理組込みソフトウェアの開発と事業化 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 自動車、ロボット、光学機器 |
産業分野でのニーズ対応 | 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化 |
キーワード | 外観検査、塗装外観検査、表面欠陥検査装置 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成23年度~平成25年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
自動車などの工業製品は、品質維持の為に外観検査を行っている。異品や欠品、キズ等の検査は画像処理により自動化されているが、塗装面などの鏡面状の製品の微小な凹凸や塗装の色や質感などは目視による官能検査に頼っている。マルチバンド撮影や位相限定相関法を用いた画像処理等の技術シーズを用いて、画像検査による欠陥検出を行う為の外観検査装置用の組込みソフトウェア開発を行う。
開発した技術のポイント
目視や触感による検査を自動化する為、画像処理等を用いた組み込みソフトウェア、光学ヘッドを開発して、それらを用いた画像検査による欠陥処理を自動的に行うソフトウェアを開発する
(新技術)
マルチバンド撮影や位相限定相関法を用い、画像処理技術シーズを用いた組込みソフトウェア、光学ヘッドを開発する
(新技術の特徴)
画像検査による欠陥検出を自動的に行い、目視検査と同等に検出する
具体的な成果
・自動外観検査用光学ヘッドの開発
‐制御回路を照明本体に組み込み、小型で軽量な有機EL照明を開発した
・鏡面・塗装面の微小凹凸検査用システムの開発
‐変曲線マッチング法については、アルゴリズムの最適化を図ると共に、GPUを用いて高速化を図った結果、1画像当たりの処理時間を250msec以下にすることが出来た
・塗装面の色・質感自動検査用システムの開発
‐上記成果をもとに、ライン検証を実施し多くのデータを収集し、事業化へ向けての課題が抽出できた
‐質感の特徴抽出ソフトウェアの開発では、塗装色の特徴を数値化することができた
知財出願や広報活動等の状況
特許取得
研究開発成果の利用シーン
目視検査に代わる塗装品やメッキ品の外観検査工程を自動化する製品
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・自動車部品製造メーカーより評価装置の発注を受けている
・ものづくり助成の採択を受け、引地精工・バイスリープロジェクツの各々で製品開発を行っている
・自動車関連企業からの引き合いを受け受注に向けた活動を行っている
提携可能な製品・サービス内容
共同研究・共同開発、技術ライセンス、技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
スリット照明を使用した独自の撮像方法を用いて目視検査工程を省人化し、コスト削減に貢献するとともに、
目視では見落としがちであった微小な緩やかな凹凸の検出が可能
・塗装品やメッキ品の外観検査においては目視検査に頼っていた
・特許技術である光学ヘッドおよび「変曲線マッチング法」を用いることで従来見逃しやすかった微小な凹凸を検出することができる
・目視検査工程の省人化を行うことができる
今後の実用化・事業化の見通し
スリット照明を使用した独自の撮像方式をさらに進化させた「SSMM-1R」という製品を開発し販売を行っている。
「SSMM-1R」は、自動車メーカーの生産ラインに導入されるなど、多くの実績があり外観検査の省人化に貢献できる製品です。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | バイスリープロジェクツ株式会社 |
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事業管理機関 | 株式会社インテリジェント・コスモス研究機構 |
研究等実施機関 | 引地精工株式会社 宮城県産業技術総合センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | バイスリープロジェクツ株式会社(法人番号:1370001012023) |
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事業内容 | ハードウェアとソフトウェアの受託開発 |
社員数 | 30 名 |
本社所在地 | 〒981-3212 宮城県仙台市泉区長命ケ丘4-15-22 |
ホームページ | http://www.x3pro.co.jp/ |
連絡先窓口 | 代表取締役 菅野直 |
メールアドレス | sales@x3pro.co.jp |
電話番号 | 022-342-7077 |
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