バイオ
食品や医薬品添加物の安全性を保証した製品提供を可能にする経口摂取可能なソホロリピッドの発酵技術を開発
大阪府
サラヤ株式会社
2020年4月12日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 経口摂取可能なソホロリピッドの発酵技術とその食品等への利用における高度化技術の開発 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 食品 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加) |
キーワード | 発酵、糖脂質、吸収促進、痛みの緩和 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成23年度~平成25年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
食品製造業においては安全性の高い発酵産物を用いて栄養生理機能を有する製剤を高品質化するニーズが高い。界面活性能を有する発酵産物を少量、安全、高機能なキャリア素材として利用するためには、発酵・精製工程等の効率化・高精度化に関わる技術を高度化する必要がある。そこで、現在、洗浄成分として発酵生産されている糖脂質ソホロリピッドを経口摂取可能な素材とするため、発酵技術を確立し、安全性と有効性を評価する
開発した技術のポイント
経口摂取可能なソホロリピッド(edibleSL;eSL)の発酵・精製技術を確立し、組成分析、規格設定を行うと同時に、多面的な安全性評価、機能性評価を実施し、eSL含有製剤の加工技術を確立する
(新技術)
eSLの発酵・精製技術、eSL含有製剤の加工技術を確立する
(新技術の特徴)
低栄養者が、少量の摂取で効率的に栄養補給することが可能になる
具体的な成果
・経口摂取可能なソホロリピッドの発酵生産とその成分・組成分析および規格設定:食品グレードのソホロリピッドを安定生産する技術を確立した。
・多面的な安全性評価:本事業および、過去に実施した安全性評価を総合して、ソホロリピッドは食品として安全に利用可能であることを確認した。
・ソホロリピッド複合体の構造の解析とその形成メカニズムの解明:食品グレードのソホロリピッドは洗剤用のソホロリピッドと同等の界面活性能を持つことを確認した。
・有効性の評価:ソホロリピッドは有効成分の吸収性や生理活性を高めることを見出した。
・加工条件の検討:食品処方における乳化製剤の処方を確立した。乳化製剤を用いた錠剤やチョコレートの試作品を完成させた。
知財出願や広報活動等の状況
「ソホロリピッド含有粉末組成物」 特許第6148510号
「ラクトン型ソホロリピッドの分解が抑制されたソホロリピッド粉末」 特許第6088872号
「ソホロリピッドと生理活性物質と油脂とを含有する組成物およびその製造方法」 特許第6275820号
「ソホロリピッドと生理活性物質と油脂とを含有する組成物およびその製造方法」 US10307466(米国特許)
「ソホロリピッドと生理活性物質と油脂とを含有する組成物およびその製造方法」 EP3117838 (A1) (欧州出願審査中)
研究開発成果の利用シーン
経口摂取が可能なソホロリピッド含有食品およびソホロリピッド含有医薬品
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・研究開発の成果により、ソホロリピッド含有食品の生産が可能になった
・ソホロリピッド含有食品の試作品は完成しており、今後の商品化にあたり性能の検証が必要である
・本技術は様々な食品形態、将来的には高機能食品(特定保健用食品)や医薬品添加物(DDS)への展開、応用も期待できる
提携可能な製品・サービス内容
製品製造
製品・サービスのPRポイント
・化学物質より安全な天然糖脂質ソホロリピッドを活用した食品、医薬品の提供に貢献
-経口摂取可能なソホロリピッド(edibleSL;eSL)の発酵・精製技術を確立したことによって、化学物質と比較して安全な天然糖脂質を食品用途として量産し、提供することが可能となった
-安全性が重視される食品における利用が可能になったことで、効率的な栄養補給を必要とする利用者に向けた多様な製品開発、ラインナップの提供への貢献が可能である
-また、将来的には医薬品添加物(DDS)への展開、応用も期待できることから、医薬品添加物の安全性を保証した製品開発へと寄与する
今後の実用化・事業化の見通し
ソホロリピッド含有食品の商品化にあたり、関連する他社との協業によるプロモーション強化策等を検討している
実用化・事業化にあたっての課題
経済適合性の検証
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | サラヤ株式会社 バイオケミカル研究所 |
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事業管理機関 | サラヤ株式会社 |
研究等実施機関 | 国立大学法人京都大学 国立大学法人鳥取大学 公立大学法人大阪(大阪府立大学) |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | サラヤ株式会社(法人番号:5120001009783) |
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事業内容 | 家庭用及び業務用洗浄剤・消毒剤・うがい薬等の衛生用品と薬液供給機器等の開発・製造・販売、食品衛生・労働衛生のコンサルティング、食品等の開発・製造・販売 |
社員数 | 1175 名 |
生産拠点 | 大阪工場(大阪府)、伊賀工場(三重県)、海外(中国、タイ、米国、マレーシア、ポーランド、フランス) |
本社所在地 | 〒546-0013 大阪府大阪市東住吉区湯里2-2-8 |
ホームページ | http://www.saraya.com/ |
連絡先窓口 | バイオケミカル研究所 |
メールアドレス | sugiya@saraya.com |
電話番号 | 072-977-8000 |
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