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バイオ

“ノンメタボリック化”した健康豚の増産を実現させる次世代型の発酵飼料の製造技術の確立

千葉県

株式会社サーマス

2020年4月10日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 廃水産資源および食品加工残渣を原料とする高機能性発酵飼料製造技術の開発
基盤技術分野 バイオ
対象となる産業分野 農業、食品
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、環境配慮
キーワード ブランド豚肉、豚、脱抗生物質、プロバイオティクス、ヘルシー
事業化状況 事業化に成功し継続的な取引が続いている
事業実施年度 平成21年度~平成23年度

プロジェクトの詳細

事業概要

昨年度の本研究終了後、高温発酵飼料に含有する微生物の中で、難分解性の糖アルコールの利用能の高い新規の好熱性バチラス属菌を見出し、当該菌株のマウスへの経口投与が筋肉重量の増加と腸管免疫系の賦活化を同時に促す、従来の生菌剤にない知見を確認した。本研究では、当該菌株の発酵飼料中での含有量を増やす技術開発とともに、マイクロ豚を用いた家畜のモデル実験で高精度の生理学的データを集積し、現場への還元を促進する

開発した技術のポイント

好熱菌BP-863の菌体数を増量した高機能性発酵飼料を効率的に製造する技術を確立し生産者の飼料コストの抑制、国内飼料自給率の向上を目指す
・好熱性複合微生物群を主導とした発酵飼料の製造工程において、好熱菌BP-863の機能を増強した製造ルーティンを確立する
・発酵による機能微生物生産プロセスのさらなる高効率化を図る
・発酵飼料の有効性を学術的に担保する
(新技術)
<高温発酵飼料化+α技術>
筋肉増量と免疫賦活化を可能とする好熱性バチラス属菌(国際登録済NITEBP863)の培養と高付加価値の付与
A.原材料成分として難分解性糖アルコール(アラビノース・キシリトール等)の利用腸内でカロリーとして利用できなかった難分解性の糖を有効利用する
B.当該好熱性細菌が宿主の腸内フローラに作用し、腸管の脂質代謝系と粘膜免疫系の遺伝子発現パターンを制御筋肉を主体とした増体重効果&腸管免疫系腸の賦活化

具体的な成果

・原材料ごとの発酵ルーティンの確立
‐好熱菌BP-863を大量培養する培養装置を設置し、難分解性糖アルコールを含む原料を用いた発酵飼料製造試験を実施。BP-863菌株の培養条件の確立を進めた
‐単離菌培養搬送システムは、2段式発酵試験プラントに連結可能なものとして設計・開発
‐発酵温度・生産量・BP-863の菌体数等のデータ、採取サンプルの化学組成分析等に基づき、プラントの運転制御条件を多角的に研究。飼料力価として最適な製品品質を追究した
・発酵飼料の微生物資源ライブラリの構築
‐発酵飼料の微生物種のプロファイリングを実施し、機能性バクテリア候補のライブラリ化を進めた
・発酵飼料の動物に対する影響評価
‐畜産動物等への投与試験により、好熱菌BP-863の菌体数依存的な効果を検証し、その結果に基づき選抜した食餌条件において、仔豚の生理的な影響の解析につなげた。糖アルコール濃度依存的効果は検証できず
‐豚を対象に、動物の増体重変化・肉質・呈味等の生産性指標への影響を検証し、一定の評価を得た

知財出願や広報活動等の状況

・特許:「好熱性微生物を用いた混合物、溶解液、及び医薬品」(国際出願番号:PCT/JP2011/52735)
・受賞:千葉大学「なのはな賞」(H24)

研究開発成果の利用シーン

畜水産領域における「抗生物質代替」ツールとして、成長促進や疾病に強い農場管理をサポートし、あんぜん・あんしんな畜産生産を実現

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・H23年度の実用化に成功
・脂肪蓄積低減化が可能な発酵飼料のサンプルあり

提携可能な製品・サービス内容

試験・分析・評価、技術ライセンス、技術コンサルティング

製品・サービスのPRポイント

 畜産向け事業においては「フローラデザイン」を事業コンセプトの中核に据え、単なる飼料・添加物販売を超えた革新的な事業モデルを展開しています。
 BP-863をはじめとする有用菌を畜種・ステージ・目的・農場の状態に応じて組み合わせたカクテルによって、それぞれの農場の「個性・多様性」を活かしながら農場全体の生産性向上を導きます。
 また糞便の性状を分子遺伝学・生化学的に解析し腸内の状態をモニタリングすることで、生産品質を評価して、そのフィードバックによってインプット・アウトプットの最適化を導きます。
 このようなフローラデザインによって生産された、ヘルシー豚肉「ノンメタポーク」は、柿安(一部店舗)、第一ホテル両国、AJS加盟スーパーマーケット等で販売され、カスタマーから高い評価を受けています。

今後の実用化・事業化の見通し

有用菌BP-863の海外展開(欧州、東南アジア、インド等)
畜産向け有用菌ライブラリの拡充、新規生菌剤(カクテル)開発・上市
腸内可視化に基づく農場品質評価技術の確立
豚以外の畜種/水産への展開加速(ブロイラー・肉牛・酪農・養殖魚等)

プロジェクトの実施体制

サポイン事業者 京葉プラントエンジニアリング株式会社
日環科学株式会社
事業管理機関 国立大学法人千葉大学
研究等実施機関 株式会社三六九
国立大学法人東京大学 大学院
学校法人麻布獣医学園麻布大学
国立大学法人千葉大学

サポイン事業者 企業情報

企業名 株式会社サーマス(法人番号:2040001079994)
事業内容 微生物資源を活用した食糧生産イノベーションの実現と、当該技術で生産された高品質農畜水産品のブランディング
社員数 13 名
本社所在地 〒272-0015 千葉県市川市鬼高4-3-5 京葉ガスF市川ビル 4F
ホームページ http://sermas.co.jp/
連絡先窓口 取締役(イノベーション戦略担当) 森健一/最高技術責任者 宮本浩邦(千葉大学大学院客員教授)
メールアドレス mail@sermas.co.jp
電話番号 043-330-4005