複合・新機能材料
公共設備はじめ多様な場所・用途に使える長寿命でクリアな識別表示材料
愛知県
株式会社アーテック
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 視覚障害者用高耐久性カラフル識別表示材料の開発 |
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基盤技術分野 | 複合・新機能材料 |
対象となる産業分野 | 建築物・構造物、印刷・情報記録、化学品製造 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高効率化(工程短縮)、高効率化(生産性増加)、環境配慮、デザイン性・意匠性の向上 |
キーワード | 異形成形、現場にて接着施工、工程短縮、環境対策 |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成23年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
視覚障害者が歩行する際に足元の確認に役立つ識別表示材料の製造において、視認性と耐久性を向上させるため、新規な着色色素(染料・顔料)とインクバインダー樹脂、保護塗膜材料の高機能な合成技術を確立する。これらの化合物を用いて製造した識別表示材料は、階段や段差に適用することにより視覚障害者に有用な視認性を向上させ、かつ長期の耐候性と耐磨耗性を有する
開発した技術のポイント
耐久性、耐候性、視認性等の向上
・新規固体蛍光色素の創製固体での蛍光量子収率0.2以上
UV硬化インクバインダー樹脂の合成硬度試験機で鉛筆硬度2H以上
・耐久性向上→テーパー試験機1,000回転で塗膜減量10mg以下
・耐候性向上→促進耐候性試験1,000時間で色差ΔE<1.5
・視覚障害者による視認性評価実験を外部機関に依託し高評価を得る
(新技術)
(特徴)
・高耐久性(10年以上)
・高視認性(蛍光に基づく高視認性)
・識別表示材を埋め込み、両面テープ及び速乾接着剤で固定する
具体的な成果
・保存性に優れた着色材の合成
‐構造の異なる9種類の色素を合成し、溶液中での紫外・可視吸収、蛍光スペクトル、及び固体での蛍光スペクトルを測定。固体状態での蛍光量子収率が0.05以上の色素7種類を選定
‐選定した固体蛍光色素の耐光性試験を行い、光照射前後の試料の色を測色計により測定して色差ΔEを算出し、ΔEの小さい耐光性に優れた色素を選定
・インクジェット用インク調製の開発
‐耐光性に優れたUV硬化インクジェットインクとするため、主骨格に市販インクより高分子量のUV硬化バインダー樹脂を処方
‐この樹脂処方に、合成選択した新規固体蛍光色素を着色材として配合し、耐光性に優れ、基材との密着性が良好でインクジェット印字可能となる低粘度な蛍光色素含有UV硬化インクジェットインクを開発
・保護用の電子線硬化樹脂塗料の調製の検討
‐識別表示材の表面を保護するため、耐摩耗性無機フィラーとしてアルミナを添加した電子線硬化樹脂塗料を調製し、フィラーの混和性や分散性から最適なアルミナの粒度や添加量を決定
‐作製した塗膜の耐摩耗性を評価し、必要な塗料塗布量を決定。さらに、基材PET樹脂と塗膜の密着性を碁盤目試験法により評価し、塗膜の剥離脱着のない最適な電子線照射条件を特定
・固体蛍光色素の耐光性試験の結果
~キセノンアークランプ式耐光性試験機による96時間試験におけるΔE比較より、耐光性に優れた固体蛍光色素はフェナジンあるいはスチリルであると判断~
知財出願や広報活動等の状況
知財出願はなし。建材用ガラス素材に耐久性塗膜を応用中。
研究開発成果の利用シーン
塗装後の電子線照射技術は多用途に応用が可能す。耐久性塗膜の普及用途に展開できる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
事業化に成功するも、競合品との差別化作業に着手、現在はペンディング中である。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、加工・組立・処理、共同研究・共同開発、技術ライセンス
製品・サービスのPRポイント
・耐久性→電子線硬化樹脂を使用した高耐久性表示材を開発
・機能向上→新規固体蛍光色素を開発し、視認性を向上させた
今後の実用化・事業化の見通し
平成26年度の事業化を目指し、ユーザーによる評価を実施中
・既存色素をEB硬化したサンプルを試作し、川下ユーザーに出荷して評価中
・現在、既存色素を使用した試作品についてユーザーでの評価と並行して耐久試験を実施している。新規のオレンジ色素については、耐光性の課題はあるものの、改善策は見出した。蛍光色素としては、YMC(黄、赤、青)が必要であるため、今後開発を継続し、評価を実施していく
・平成26年度の事業化を目指し、現在ユーザーにて評価中。EB硬化技術については自社製品への適用を図り、顧客に展開中
実用化・事業化にあたっての課題
素材の形状、大きさに制限がある。生産量にも制限がある。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社アーテック 技術部 |
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事業管理機関 | 一般財団法人ファインセラミックスセンター |
研究等実施機関 | 中京油脂株式会社 国立大学法人岐阜大学 名古屋市工業研究所 一般財団法人ファインセラミックスセンター |
アドバイザー | 名古屋市工業技術振興会 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社アーテック |
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事業内容 | 看板の製作販売 |
社員数 | 7 名 |
生産拠点 | 愛知県弥富市楠2-7 |
本社所在地 | 〒498-0066 愛知県弥冨市楠2-7 |
ホームページ | http://www.e-artec.co.jp/ |
連絡先窓口 | 取締役部長 畑 宏則 |
メールアドレス | h.hata@e-artec.co.jp |
電話番号 | 0567-68-4444 |
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