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研究開発された技術紹介

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バイオ

非放射性同位体で標識した体内動態トレーサーや核酸類を開発ライフサイエンス・遺伝子治療薬の発展に貢献

茨城県

株式会社ネモト・サイエンス

2022年1月28日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 微生物培養による窒素安定同位体元素で標識した有用化学物質の製造技術の開発
基盤技術分野 バイオ
対象となる産業分野 医療・健康・介護
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)
キーワード 15N標識核酸誘導体、薬物動態試験、15N標識抗体
事業化状況 研究実施中
事業実施年度 平成22年度~平成24年度

プロジェクトの詳細

事業概要

ライフサイエンス分野では核酸、タンパク質、アミノ酸が注目をあびており、その構造や機能の解明が精力的に行われ、診断薬開発・遺伝子治療の実現に向けた技術確立への取り組みがなされている。窒素安定同位体で標識した原料を用い微生物の高密度培養を行い、従来法より高生産性、高効率的に重窒素標識した核酸や抗体などの有用化学物質等、国内初の試薬を製造する技術を開発する

開発した技術のポイント

15N標識試薬の大半を海外の試薬メーカーからの輸入に頼っているのが現状であることから、日本発の15N標識化合物の製造技術を開発する
(新技術)
15Nで標識した原料を用い微生物の高密度培養を行う
(新技術の特徴)
高生産性、高効率的に重窒素標識した核酸や抗体などの有用化学物質等、国内初の試薬を製造する

具体的な成果

・高密度培養による微生物を用いた有用化学物質の製造技術の開発
‐増殖速度、処理の簡便さ、リボ核酸の回収に優れた菌株として選択し、高密度培養の条件の最適化及び菌体からの核酸抽出法を検討し、1gの15NH4CIから半回分培養で130Mgのリボ核酸を得られた
・窒素安定同位体標識された核酸誘導体の製造技術の開発
‐RNAの酵素分解で得られて15N‐モノリン酸を、シチジン、ウリジン、グアノシン、アデノシンの4成分を70%以上の回収率で分離・精製した
‐また15N‐ヌクレオシドを15N‐モノリン酸から酵素反応により、効率よく変換することに成功した
・窒素安定同位体で標識された抗体の製造技術の開発
‐抗体医薬の開発に役立つと考えられる15N標識抗体の製造のために、標識培地添加物及び培養手法を検討し、15N標識抗体の生産技術を開発した
‐トリプシン処理したペプチド断片の質量スペクトルにより、抗体を構成するアミノ酸のうち、少なくとも4.8%以上のアミノ酸の15N標識が確認された

研究開発成果の利用シーン

・15N標識核酸誘導体の製造・販売
・15N標識抗体医薬品の製造受託
・15N標識核酸誘導体と15N標識抗体の薬物動態試験受託

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・各々の目標は達成した
・事業化までには少し課題が残ってはいるが、それを解決しながら拡販活動に着手している

提携可能な製品・サービス内容

試験・分析・評価、共同研究・共同開発

製品・サービスのPRポイント

・創薬研究者に提供が可能
‐製薬メーカー、大学等の研究機関における、遺伝子治療薬、抗体薬の研究開発者、医学研究者に提供が可能である
・安定的供給と薬物体内動態試験の受託が可能
‐安定的供給と、低価格で新規有用化合物(15N-ホスホアミダイト)の提供も可能になり、かつ非放射性同位体で標識した薬物体内動態試験の受託も可能である

今後の実用化・事業化の見通し

・抗体医薬開発を進めている製薬企業に対し、15N標識抗体の製造とこれを用いた薬物動態試験の受託について営業を展開する予定である
・15N標識核酸類の販売について、自社による受託合成と代理店経由の販売を想定している、広告、イベントにおける啓蒙及び供給により需要を喚起する

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ネモト・サイエンス
事業管理機関 一般財団法人金属系材料研究開発センター
研究等実施機関 国立大学法人東北大学 大学院
一般財団法人金属系材料研究開発センター

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ネモト・サイエンス(法人番号:9011301005604)
事業内容 医薬品研究開発受託
社員数 74 名
本社所在地 〒300-2521 茨城県常総市大生郷町6136番4
連絡先窓口 小松 栄
メールアドレス komatsu@nemotoscience.co.jp
電話番号 0297-24-1045