バイオ
抗ウイルス薬・ワクチン開発を加速するための新しいウイルス培養細胞製品の開発
京都府
マイキャン・テクノロジーズ株式会社
2024年12月6日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | ヒトiPS細胞由来の樹状細胞を用いたウイルス培養細胞製品の開発 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、食品 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(細胞の取り扱いがより簡便になり、また各種ウイルスに対する感度が向上した) |
キーワード | ウイルス研究、iPS細胞、感染症 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 令和2年度~令和3年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
iPS細胞から樹状細胞(Mylc細胞)を作製する技術を活用し、Mylc細胞の特徴である均一性・安定供給を基に、広範なウイルスを培養でき、保存容易性に優れ、世界に供給できる新Mylc細胞の作製を行い、世界展開製品として仕上げる。
開発した技術のポイント
iMylc細胞の主な残留開発課題である下記の項目について取り組む
1.培養可能なウイルス種類の拡大
2.患者血液からウイルス培養するiMylc細胞の適応法の確立
3.感染しやすい人、重篤化しやすい人由来のiMylc細胞の作製
4.保存方法、容器、梱包形態の開発
具体的な成果
・様々なiPS細胞由来の樹状細胞の作製
‐異なるiPS細胞から、31種のMylc細胞の作製に成功した。また、自動培養装置等を導入し半自動化することにより、より多くのMylc細胞作製が可能となった。
‐ウイルス感染評価の結果、世界展開できる製品としてiMylc-D05-s-ML2(AT)の作製に成功した。
・既存細胞を超える性能を有する
‐既存のVero細胞に比べウイルス培養能力に優れる。
‐ウイルス培養だけでなくウイルス分離も可能である。
‐大量培養が可能であり、一度に製品凍結バイアルを200~1,000本作製が可能となった。
知財出願や広報活動等の状況
本事業終了後、試験販売を実施したのち、細胞販売を実施する予定
研究開発成果の利用シーン
抗ウイルス薬やワクチンの開発に貢献する製品開発に成功した。
ウイルス感染症として新型コロナウイルス患者検体からウイルス分離する方法も確立した。新型コロナウイルスが分離可能な1種類しかなく、本事業で新たなウイルス培養細胞が開発できた意味は極めて大きい。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
本事業終了後、試験販売を実施したのち、細胞販売を実施する予定
提携可能な製品・サービス内容
製品製造、試験・分析・評価、共同研究・共同開発、技術ライセンス
製品・サービスのPRポイント
抗ウイルス薬やワクチンの開発に貢献する製品開発に成功した。
具体的なサポイン事業の成果として、ウイルス培養細胞として最適化したiMylc細胞(開発名:D05-s-ML2(AT))を作製するに至った。
本細胞は、デングウイルス・ジカウイルスならびに新型コロナウイルスの増殖能について、既存細胞を超える増殖力を示すことを見出した。
今後の実用化・事業化の見通し
本事業終了後、試験販売を実施したのち、細胞販売を実施する予定。
実用化・事業化にあたっての課題
今後、ウイルス培養細胞(開発細胞コード: iMylc-D05-s-ML2(AT))は、論文化・学会発表に合わせ世界に向け提供を開始していく。
事業化に向けた提携や連携の希望
海外での事業提携先を模索中、特に感染症研究が盛んな東南アジアに基盤のある商社などとの連携を模索。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | マイキャン・テクノロジーズ株式会社 研究開発部 |
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事業管理機関 | 公益財団法人京都高度技術研究所 |
研究等実施機関 | 神奈川県衛生研究所 |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | マイキャン・テクノロジーズ株式会社(法人番号:7010001177012) |
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事業内容 | 製造業・細胞販売、受託評価 |
社員数 | 17 名 |
生産拠点 | 京都研究所(京都府) |
本社所在地 | 〒615-8245 京都府京都市西京区御陵大原1-36 京大桂ベンチャープラザ |
ホームページ | https://www.micantechnologies.com/ |
連絡先窓口 | マイキャン・テクノロジーズ株式会社 取締役COO/CFO 伏原和久 |
メールアドレス | kfushihara@micantechnologies.com |
電話番号 | 075-381-3008 |
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