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情報処理

ソフトウェア機能の追加・変更の影響解析作業を大幅に効率化する開発支援ツール

熊本県

株式会社電盛社

2020年3月21日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 太陽光パネル、FPD、半導体等製造装置等技術革新による新製品開発サイクルが短い分野の派生的組込ソフトウェア設計支援システムの開発
基盤技術分野 情報処理
対象となる産業分野 半導体
産業分野でのニーズ対応 高効率化(生産性増加)
キーワード 派生開発、ドメイン固有モデリング
事業化状況 研究中止または停滞中
事業実施年度 平成21年度~平成21年度

プロジェクトの詳細

事業概要

太陽光パネル、FPD、半導体などの国際競争分野では、短期間での技術革新による新製品製造の為の装置開発や購入の負担が大きい。装置開発は母体とする機種への機能の追加や改造の形で行われ、多くの熟練者のノウハウに依存している為、生産性の向上に限界があった。本研究ではこのようなノウハウをドメイン固有モデリングの手法を使いモデル化することで、装置のソフトウェア開発を大幅に向上させる開発支援ツールを開発する

開発した技術のポイント

派生的開発用の開発支援ツールを構築し、影響解析作業の自動化・再利用に取り組む
・影響解析作業の自動化・再利用により、大幅な効率化を実現する→工数(影響解析~設計書作成):従来の1/3
・開発要求に基づいて、影響解析、設計書作成を行う機能を開発する→出荷時試験での不具合件数:従来の1/2
(新技術)
<開発支援システム>
(特徴)
・影響解析機能、試験仕様書作成支援機能等
・影響解析作業の自動化・再利用
・大幅な工数削減、不具合件数削減

具体的な成果

・「開発要求に基づく影響解析機能」についての研究
‐製造装置の派生的開発の特徴を分析し、自動化と再利用により影響調査の工数を削減する手法を研究した
‐ドメインの特徴の分析から影響調査のパターンを抽出し、この作業を容易に行う仕組みを開発した
‐派生的開発の母体となるソフトウェアをあらかじめ解析し、影響解析の作業を可視化情報に基づいて支援するツール機能を構築した
‐影響調査の事例自体を再利用するツール機能を確立した
・「システムリファクタリング支援機能」についての研究
‐製造装置の派生的開発において、外部要因により改造要求に偏りが出てくることから、母体ソフトウェアをこれに対応させる仕組みを確立した
‐これらの成果により、影響解析から設計書作成までの作業工数を1/3に低減できる見通しを得た
・システム全体図(調査・設計支援)
~システム改造を行う際に、装置のどのコンポーネント、機能、監視、制御等に影響が出るかを特定する仕組み~
・システムリファクタリング支援機能
~開発要求に基づく影響解析機能と「プロダクトライン開発支援システムmOOK」(既存ソフトと製品計画から、効率のよいコア資産の作成を支援するシステム)を連動させ、母体ソフトウェアのリファクタリングのための設計を支援する機能~

研究開発成果の利用シーン

半導体製造装置等の派生的開発が多い製造装置のソフトウェア開発において、熟練者ノウハウへの依存度が高い工程をモデル化した開発支援ツール

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

継続研究のリソースが不足しており、停滞している。 また、本ツールの対象分野ではツール利用の前提となる母体ソフトウェアのデータ取得に課題があり、解決方法を検討している。

提携可能な製品・サービス内容

ソフトウェアの派生開発

製品・サービスのPRポイント

本ツールは、
・低コスト化:派生的なソフトウェア開発では、改造の母体となるソフトウェアへの改造仕様の影響調査に50%以上の労力を要することが多いが、本ツールの利用により調査労力を半分以下にする
・精度向上:装置改造時の影響調査データを蓄積・再利用することで、見落とし等を防止でき精度が向上する
・納期短縮:蓄積された影響調査データ、改造事例を再利用することで、個人のノウハウへの依存度が減少し、開発計画作成時間を短縮できる
ことをテーマに研究開発に取り組んだツールである。
実用化に向けては課題があり、解決方法の検討を行っている。

今後の実用化・事業化の見通し

平成22年以降に継続研究を行ったが、補完すべき機能の規模が大きく、解決の方法を検討している。実用化、事業化の時期については明確でない。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社電盛社
事業管理機関 株式会社電盛社
研究等実施機関 株式会社 電盛社
アイシステムサービス株式会社
有限会社システム・ブレーン・熊本
国立大学法人熊本大学
国立大学法人九州大学
マイクロコート株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社電盛社(法人番号:8330001003102)
事業内容 ソフトウェア開発、通信設備工事、電気設備工事
社員数 375 名
本社所在地 〒860-0823 熊本県熊本市中央区世安町332番地
ホームページ http://www.densei.co.jp
連絡先窓口 IT本部ネットワークシステム部常務取締役IT本部長 富松篤典
メールアドレス tomimatu@densei.co.jp
電話番号 096-211-3377