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情報処理

各種通信方式の相互通信を可能とする「ユビキタス中継器」の開発 各端末同士の通信を実現すると同時に広域のネットワークの接続を実現

福岡県

株式会社ロジカルプロダクト

2020年3月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 無線センサネットワークの相互接続を可能とするユビキタス中継器の開発
基盤技術分野 情報処理
対象となる産業分野 情報通信、スマート家電
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)
キーワード 無線ネットワーク間通信、HEMS、BEMS
事業化状況 事業化に成功
事業実施年度 平成22年度~平成23年度

プロジェクトの詳細

事業概要

無線センサネットワークにはBLUETOOTH、ZIGBEE等があるが、相互接続や既存ネットワークとの接続はサーバー機器に委ねられており、どこにでも簡単に設置できるものではない。この接続性を小型、バッテリ駆動可能なユビキタス中継器を開発することで解消し、高齢者の見守り、家庭の防犯、工場設備の保守点検など、いつでもどこでも無線センサーを使用可能とするために、異なる方式のネットワーク間接続を高度化し中継技術を確立する

開発した技術のポイント

ホームエリアネットワークにおける各方式相互の通信を可能にする
・パソコンを利用しない無線通信および既存ネットワークの通信技術を開発
・無線センサネットワーク間、無線センサと既存ネットワーク間のデータ交換技術を確立
・各ネットワークへの「簡単」接続方式の開発と、携帯電話画面からの設定方式の開発
(新技術)
<新技術で各端末同士の通信が可能>
・ユビキタス中継器により、各無線ネットワーク同士の通信が可能
・データの相互交換はアプリケーション層で行うため、詳細なプロトコル変換は必要としない(既存のドライバを利用できる)
・パソコンを利用せずに既存のネットワーク(LAN、無線LAN、電話等)と接続できる
・日本版スマートグリッドにおいて家庭内の各種機器と制御装置との中継機能を実現できる

具体的な成果

・無線通信技術の開発
‐BluetootH、ZigBee、IrDAとの通信をパソコンを使用せずに実現
‐既存ネットワークとの通信をパソコンを使用せずに実現
・通信データ交換技術の開発
‐中継機において、各無線センサネットワークで相互データ交換可能な組込みソフトを開発
‐中継機に対し、既存のネットワークとのデータ交換可能な組込みソフトを開発
・ネットワークへの簡単接続技術の開発
‐通信レイヤのカプセル化技術を用いて相互接続プロトコルを開発し、数ステップで機器への接続を可能とする接続方式を開発
‐アプリを必要とせず、携帯電話(スマートフォン、iPad等)の画面から中継器の設定が可能な方式を開発

知財出願や広報活動等の状況

新聞掲載:日経産業新聞(H24.2.9)

研究開発成果の利用シーン

・ホームオートメーション:スイッチ、リモコン、ドア/窓ロック、防犯、照明、温度センサとの連携
・在宅健康管理:心電図、体重計、体温計、血圧計との連携→将来、遠隔医療分野に展開
・ビル管理:空調、照明、防犯システムとの連携

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・H24年度に実用化に成功し、さらなる安定化に向け補完研究を継続
・各種センサ情報を最適な無線方式でネットワークに接続するスマートなゲートウェイ試作機あり
・現在は、本製品自体の生産は終了しているが、改良応用のための補完研究中。

提携可能な製品・サービス内容

設計・製作

製品・サービスのPRポイント

・汎用性向上→近距離無線通信の方式は、ZigBee,BluetootH,赤外線通信,無線LANが乱立しているが、それらとの相互の通信が可能
・省エネルギー化、環境負荷削減→HEMS,BEMSの中核ゲートウェイとなるものが実現

今後の実用化・事業化の見通し

・派生製品を含め、さらなる機能および信頼性向上とコストダウンの研究を継続中

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ロジカルプロダクト
事業管理機関 公益財団法人九州先端科学技術研究所
研究等実施機関 学校法人長崎総合科学大学

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ロジカルプロダクト(法人番号:8290001011126)
事業内容 電子機器設計および製造、システム開発、技術コンサルティング、商品企画立案、委託研究
社員数 24 名
本社所在地 〒811-1314 福岡県福岡市南区的場2-25-5中原ビル2F
ホームページ http://www.lp-d.co.jp
連絡先窓口 代表取締役社長 辻卓則
メールアドレス info@lp-d.co.jp
電話番号 092-405-7603