機械制御
世界最高性能の位置決めテーブルを開発
広島県
ローツェ株式会社
2020年3月17日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | ナノ位置決めテーブルとマスクパーティクル完全除去装置の開発 |
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基盤技術分野 | 機械制御 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、半導体 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(精度向上) |
キーワード | 位置決め |
事業化状況 | 研究中止または停滞中 |
事業実施年度 | 平成18年度~平成20年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
次々世代半導体デバイス線幅45NMに対応したナノ位置決め技術を開発。特に製造コスト上問題である半導体マスクのパーティクル除去について、従来の水系洗浄に代わる全く新規方式のレーザ除去装置を開発しコストダウンを図る。既開発の空気浮上小型ナノ精度リニアモータを拡大且つ二次元化し、繰返し位置精度5NM、分解能1NMの超高精度XYテーブルを開発、パーティクルを検出し位置決めしてこれを完全除去する
開発した技術のポイント
・目標を大きく上回る位置決め分解能0.78nmの二次元ナノ位置決めテーブルを開発することができた。
・小型一体型サーボモーターコントローラ及びドライバを開発し、小型化とコストダウンの目途をつけることができた。
・マスクパーティクル除去装置については、川下事業者のニーズに対応可能な技術の開発を行うことができた。
注)nm:ナノメーター、ナノ(n)は10のマイナス9乗(新技術)乾式除去技術
<開発目標>
・1次水洗浄後、パーティクル完全除去が可能で再付着を防止
・従来技術に比べて、除去時間を1/100に短縮
・大幅なコストダウンを実現
・ナノ位置決めテーブルの分解能<10nmで50nm以上パーティクル除去
・ナノ位置決めテーブルの最高速度100mm/sec以上
具体的な成果
開発した二次元ナノ位置決めテーブルとマスクパーティクル除去装置は、以下の特徴を有する。
・位置決め分解能(3σ):0.78nm
・ストローク:X軸Y軸共に320mm
・最大速度:400mm/sec(sec:秒)
・整定時間:15msec
・パーティクル除去サイズ:1μm以上
注)μは10のマイナス6乗、百万分の一
研究開発成果の利用シーン
ナノメーターオーダーの高精度位置合わせを必要とする精密機器の部品
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
残念ながらユーザー企業からの引き合いはない。
提携可能な製品・サービス内容
製品製造
製品・サービスのPRポイント
半導体製造コスト上問題である半導体マスクのパーテイクル除去には効果を発揮出来る。
今後の実用化・事業化の見通し
当初目的の用途での事業化はほぼ断念した。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | ローツェ株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人中国地域創造研究センター |
研究等実施機関 | 安田工業株式会社 株式会社ジイエムシーヒルストン |
アドバイザー | 元ソニー株式会社 服部毅 氏 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | ローツェ株式会社(法人番号:9240001029584) |
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事業内容 | 半導体関連装置の製造販売 |
社員数 | 221 名 |
生産拠点 | 本社工場(広島県福山市)、九州工場(熊本県合志市) |
本社所在地 | 〒720-2104 広島県福山市神辺町道上1588-2 |
連絡先窓口 | 箱田俊彦 |
メールアドレス | hakoda.toshihiko@rorze.com |
電話番号 | 084-960-0001 |
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