機械制御
低価格の探査型ロボットの開発により、人命救助の高度化に貢献!
栃木県
オグラ金属株式会社
2020年3月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 革新的技術による探査型ロボットの省エネ化・小型軽量化・低コスト化の技術開発 |
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基盤技術分野 | 機械制御 |
対象となる産業分野 | ロボット |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(小型化・軽量化)、低コスト化 |
キーワード | 探査型ロボット、災害救助支援 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成28年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
低価格の探査型ロボットが開発されることで、わが国のみでなく、世界の国々で多くの人命が救われる。そのためには、基盤となる技術開発が必要である。これらを鑑みて、既に当社と大学の共同でその市場動向の調査とロボットのモデル機が完成している。探査ロボットの主要技術は、駆動方式、筐体技術、カメラやセンシング技術、並びに制御技術である。これらの技術の更なる高度化を図り、リーズナブルな価格で市場に提供する
開発した技術のポイント
・ロボットの筐体の材料をCFRPで製作することによる軽量化
・リフター機構を廃止し、アームの付与やカメラを前方・後方の2コ搭載することによる視野範囲の確保、走破性の向上、操作性の向上
・チェーン・スプロケットのサイズアップによる走行不全の防止、全長を伸ばすことによる階段の昇降性能の向上
具体的な成果
・瓦礫・障害物等の移動システムの開発
‐スプロケットの軽量化→34%の減量達成・階段角度→41度の昇降達成
‐ロボットの動作可能時間→1時間達成
・筐体の軽量化
‐FSW→同種金属(A5052)の達成
‐CFRPの成形加工:打ち抜き、曲面成形加工の確立
・センサー・電子デバイスとコントローラの開発、及び充電ステーションの評価
‐カメラの視認範囲→水平360°、垂直180°の達成
‐カメラの通信距離→37m(Wi-fi通信)の達成
知財出願や広報活動等の状況
知財に関しては現在特許出願中である。
研究開発成果の利用シーン
災害により半壊・全壊した家屋内の要救助者の有無や内部状況の探索に利用可能な探査型レスキューロボット
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
戦略的基盤技術高度化支援事業で従来技術を高度化させる目標を掲げ、試作機を基に研究開発を行い目標の一部を除いて満足する探査型ロボットの開発は出来たが、事業化に向けた製品化への取り組みは未だ初期段階である。
提携可能な製品・サービス内容
災害救助支援
製品・サービスのPRポイント
探査型ロボットは省エネ、小型軽量、低コスト、操作が簡便である
今後の実用化・事業化の見通し
製作した探査型ロボットを販売想定先に無償貸出を行いニーズを調査しながら、製品化を目指して本研究開発に取り組んだため、実用化できれば需要はあると考える。今後も探査型ロボット開発プロジェクトは引き続き進め、事業化を目標にロボットの改良・性能評価を実施していく
実用化・事業化にあたっての課題
災害現場を想定した走行実験評価や本体構造や仕様を裏付ける公的機関での試験の実施
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | オグラ金属株式会社 |
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事業管理機関 | 一般財団法人地域産学官連携ものづくり研究機構 |
研究等実施機関 | 保泉工業株式会社 株式会社リアライズコンピュータエンジニアリング 独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 関東職業能力開発大学校 国立大学法人群馬大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | オグラ金属株式会社(法人番号:8060001018425) |
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事業内容 | 輸送用機械器具製造業 |
社員数 | 280 名 |
本社所在地 | 〒326-0013 栃木県足利市川崎町1310 |
ホームページ | http://www.ogura-gr.co.jp/ |
連絡先窓口 | 技術部 須永 ・ 向田 |
メールアドレス | info@ogura-gr.co.jp |
電話番号 | 0284 -91 -4117 |
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