複合・新機能材料
アラミド熱可塑性成樹脂成型品で自動車軽量化に貢献
石川県
創和テキスタイル株式会社
2020年3月17日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 自動車向け近赤外線照射対応アラミド等基布製造技術及び熱可塑性樹脂積層体製造技術の開発 |
---|---|
基盤技術分野 | 複合・新機能材料 |
対象となる産業分野 | 自動車 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化) |
キーワード | アラミド繊維、熱可塑性樹脂積層体、織物、スタンパブルシート |
事業化状況 | 研究中止または停滞中 |
事業実施年度 | 平成18年度~平成20年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
地球温暖化対策に効果的な自動車の軽量化による自動車走行時のCO2削減に関し、炭素繊維強化樹脂体の適用が挙げられるが、耐衝撃性が低いため自動車用途への展開が限定されている。本開発では、耐衝撃性を上げるためにアラミド等繊維強化熱可塑性樹脂体を提案すべく、熱可塑性樹脂が含浸し易い織物を開発し、近赤外線照射等を活用して既存の成型加工機に適用できるスタンパブルシートの実用化を図る
開発した技術のポイント
(1)アラミド連続繊維織物等布帛に対して、熱可塑性繊維をマトリックス材とするスタンパブルシート材を開発した
(2)3次元成型品の加工が可能となった
(3)トヨタ車体株式会社の2009年ダカールラリー車にAFRTP部品が採用され、問題なく完走した
(新技術)
<開発目標>
・耐衝撃エネルキーが高い
・炭素繊維の飛散を防止する
具体的な成果
・金属に比べ軽量
・炭素繊維強化熱硬化性樹脂成型品に比べ、耐衝撃性が高い
・熱可塑性樹脂成型品であるから、リサイクル可能
知財出願や広報活動等の状況
論文数:1件
研究開発成果の利用シーン
アラミド連続繊維織物等布帛を強化材、熱可塑性繊維をマトリックス材とするスタンパブルシート材を開発した。
本スタンパブルシートの適用により、自動車の軽量化に貢献できる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
事業環境の変化により、本テーマの事業化は断念。
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造
製品・サービスのPRポイント
本事業を通じて、従来例のないアラミド長繊維熱可塑性樹脂成型品の試作プロセスを構築し、試作製品を作り上げる事ができた。一部の部品は実車に搭載して効果を確認できた。
今後の実用化・事業化の見通し
事業環境の変化により、本テーマの事業化は断念した。
実用化・事業化にあたっての課題
潜在的需要(ハイブリッド車、電気自動車用の軽量化・耐衝撃性部品)に適合した、アラミド長繊維補強熱可塑性樹脂成型品の量産化技術開発
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 創和テキスタイル株式会社 |
---|---|
事業管理機関 | 株式会社繊維リソースいしかわ |
研究等実施機関 | 丸井織物株式会社 株式会社ヤマニ クボタリサーチジャパン株式会社 豊田油気株式会社 東レ・デュポン株式会社 サカセ・アドテック株式会社 国立大学法人京都工芸繊維大学 学校法人湘南工科大学 |
アドバイザー | 東レ株式会社自動車材料戦略室、東レ合繊クラスター、一村産業株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 創和テキスタイル株式会社 |
---|---|
事業内容 | 織物の製造 |
社員数 | 200 名 |
本社所在地 | 〒925-0623 石川県羽咋市本江町ヌ部8番地 |
研究開発された技術を探す