文字サイズ
標準
色の変更

研究開発された技術紹介

  1. トップ
  2. 研究開発技術検索
  3. 新規マイクロめっき法による微小電子部材の表面処理

表面処理

新規マイクロめっき法による微小電子部材の表面処理

東京都

AI TECHNOLOGY株式会社(旧株式会社生野製作所・株式会社日本アレフ)

2021年2月21日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 微小部品に対応した機能性めっき技術の開発
基盤技術分野 表面処理
対象となる産業分野 自動車、ロボット、半導体、工作機械、エレクトロニクス
産業分野でのニーズ対応 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(精度向上)
キーワード マイクロめっき加工
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 平成18年度~平成20年度

プロジェクトの詳細

事業概要

情報家電、半導体関連部材の小型化が進展している中、超微小化した部材へのマイクロめっき技術と耐摩耗性、耐食性、密着性、電気伝導性を兼ね備えためっき技術の確立が急務となっている。本研究開発では、大手半導体評価装置メーカーのニーズに基づき、極小化する半導体集積回路の評価が可能なコンタクトプローブ等の微小部品に対応した機能性めっき技術の確立を目指す

開発した技術のポイント

微小内面の低温プラズマクリーニング処理法の開発、真空マイクロメッキ装置の開発、メッキ電流制御法の開発により従来の方法では不可能であった100μm以下の内面にめっき膜を作製することが可能となった。従来方法ではコンタクトプローブ微細部材に貫通穴加工させ内面にめっきしていたが本研究開発技術により大幅なコストダウンが可能となり当初目標を達成することができた。

・低温プラズマを使用した内面クリーニング技術の開発
・真空マイクロめっき装置の開発による均一めっき膜の作製

具体的な成果

開発したマイクロめっき技術により製造された微細プローブ用めっき部品は以下の特徴を有する。
・貫通横穴切削工程の削減(大幅なコストダウン)
・内面バリの減少による不良率の低減(不良率50%減)
・製品コストの削減(無垢材仕様比較70%減)
・内面めっき膜厚の均一性の向上(均一精度50%増)

微小めっき写真200131
研究開発成果の利用シーン

袋穴形状の内面めっき

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

当該技術が応用できる川下企業の市場開拓を進めているが、当該技術の応用をすべき製品の形状変化と高精度が求められ、売り上げに結びついていない。

提携可能な製品・サービス内容

素材・部品製造

製品・サービスのPRポイント

袋穴構造の微小部材の内面めっき加工技術

今後の実用化・事業化の見通し

・開発したマイクロめっき技術を用いて家電、自動車向けの他の部品について試作開拓中
・今後は展示会、技術営業などを通して川下企業へマーケティング活動とPRを行い、ニーズを把握して市場拡大を図る

実用化・事業化にあたっての課題

今後量産に向けて検査工程の課題(超微小サンプルのため内面目視検査に限界がある)を解決していく予定である。具体的には自動化された画像自動検査システムの構築を行う。自動検査システムの構築により増産体制が構築できると考えられる。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社生野製作所(現AI TECHNOLOGY株式会社) 北海道事業所(現在閉鎖)
事業管理機関 株式会社日本アレフ(現AI TECHNOLOGY株式会社)
研究等実施機関 学校法人公立千歳科学技術大学
有限会社グーテック
三明化成株式会社
株式会社ヨコオ
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 工業試験場

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 AI TECHNOLOGY株式会社(旧株式会社生野製作所・株式会社日本アレフ)(法人番号:2020001072043)
事業内容 製造業:セキュリティ機器の製造販売、表面処理・貴金属めっき加工
社員数 100 名
生産拠点 会津工場(福島県)、川崎工場(神奈川県)、海外(中国シンセン工場)
本社所在地 〒106-0041 東京都港区麻布台2-4-5 メソニック39MTビル 8階
ホームページ http://www.ai-technology.co.jp
連絡先窓口 管理部 長沢
メールアドレス nagasawa@ai-technology.co.jp
電話番号 03-6695-1801