情報処理
高精度位置測定とセキュア認証によるハンズフリー認証技術の確立
大阪府
Sinumy株式会社
2026年2月6日更新
プロジェクトの基本情報
| プロジェクト名 | ユーザーの操作なしでの認証決済に向けたBluetooth高精度位置測定・セキュア認証の研究開発 |
|---|---|
| 基盤技術分野 | 情報処理 |
| 対象となる産業分野 | 情報通信 |
| 産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加) |
| キーワード | ハンズフリー認証、高速高精度位置測定 |
| 事業化状況 | 実用化間近 |
| 事業実施年度 | 令和4年度~令和6年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
本研究開発では、スマートフォン機種ごとに依存しないスマートフォンタッチ方法の確立と位置精度の高度化を実現させ、スマートフォンタッチ認証機能を他専用システムと統合し全体システムとするためにSDKを開発することを目的とした。認証システムとして、認証システムが実装されている被認証用ユーザースマートフォンアプリ、受付をする認証用受付アプリ、事前に申し込みや認証した人を把握するためのクラウドシステムや管理サイトなどの基本的な環境構築を行い、新たな通信方法とそれに準ずる暗号アルゴリズムを開発・搭載し、多種多様なiOS、Androidの主要端末で駆動するようなシステム環境を開発した。
開発した技術のポイント
・スマートフォンタッチ認証システムの環境構築
-Android30台程度、スマートフォン端末iPhone50%+Android30×0.5%で65%以上での駆動を実現
・高精度位置測定技術の確立
-スマートフォン端末20cm以内での高精度位置測定を時間的に安定した状態で実現
-3Dシミュレーション計算システムを作成し、認証率100%を中心に95%以上で測定確認
・セキュリティ強化対策
-ハードウェアチップTPMを実装しシステム構築を完了
-リレーアタックについて実験、解析、対策まで完了
・SDK化による拡張性確保
-Bluetooth通信認証および位置測定アルゴリズムのカプセル化に対応
具体的な成果
・スマートフォン端末65%以上で駆動する認証システムの環境構築を達成
・スマートフォン端末20cm以内での高精度位置測定の理論実験的確認を実現
・スマートフォン端末80%以上で1,000回程度認証駆動の確認を達成
-複数端末によるBLE電波確認、および、認証駆動試験を実施
-ユーザーニーズ調査を実施し、セキュリティ脆弱性に対してハードウェアチップTPMを実装
・スマートフォンタッチ認証機能のSDK開発による高度化達成とユーザービリティ向上評価確認を実現
-SDK用API開発、SDK認証機能単体テスト、デモアプリ用API開発を完了
-スマートフォンアプリケーションのUI/UX改善を実現
知財出願や広報活動等の状況
1)被認証装置、認証装置、認証要求出力方法、認証方法、及びプログラム:特願2024-004521
2)被認証装置、認証装置、認証要求出力方法、認証方法、及びプログラム:特願2024-005185、登録番号:7496177
3)認証装置、認証方法、及びプログラム:特願2024-083534
4)認証装置、認証方法、及びプログラム:特願2024-083620、登録番号:7555656
5)個数決定装置、個数決定方法、及びプログラム:特願2024-197304、登録番号:7624264
6)認証装置、認証方法、及びプログラム:特願2024-204935
7)認証装置、認証方法、及びプログラム:特願2024-204990
8)認証装置、認証方法、及びプログラム:特願2025-016595、登録番号:7699881
研究開発成果の利用シーン
・展示会における活用
-スリープ中のスマートフォンタッチによるチェックイン
-スマートフォンタッチによる名刺交換からの商談数の把握
・小売・サービス業での活用
-QRでのポイント付与に代わるスマートフォンタッチでのポイント付与
-エンドユーザーの店内に入ってきたタイミングおよび施設入場や通路を通っているタイミングの検知
・その他の実用化検討
-スマートレジ、セキュリティゲート、駐車場・駐輪場、改札機などでの活用
-オンライン申込システムや事後マッチングなどのマーケティングシステムとの接続による全体システム化
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
SDK等について具体的なユーザーが利用しているアプリの事例として、QRでのポイント付与の仕組みがあるが、エンドユーザーにはより良い体験としてスマートフォンタッチ、あるいはハンズフリーでのポイント付与や、それによって得られるそのエンドユーザーの行動などをポイント付与や、店内に入ってきたタイミング、および施設入場や通路を通っているタイミングを検知したいというニーズがある。当社の認証SDK、認証アプリを用いることでポイントのスマートフォンタッチや、従来からできていた接近の検知などを行うことで、エンドユーザーの動きをデータとして提供できると考えている。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、製品製造、試験・分析・評価、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
Sinumy株式会社が持つコア技術は、ハンズフリー認証の実現に必要不可欠な「高速高精度な位置測定」と「セキュアな本人認証」を両立する世界で唯一の技術である。スマートフォンを20cm以内で正確に位置測定し、タッチレス操作を実現できる技術はグローバルにも十分普及し得る可能性を秘めている。既にコア技術に関する強力な特許群を自社で保有し、多様な端末OSやハードウェア構成の開発を実施してきた。1,000回以上の認証試験やユーザーニーズ調査、ハードウェアチップTPMを活用したハッキング対策やリレーアタック実験などの実用化に向けた取り組みを実施している。
今後の実用化・事業化の見通し
SDK 開発完了後は、先方とのユーザビリティ確認、開発デモ共有、PoC実施、実用化へと進む計画であり、まず PoCから着手する予定である。また、今回開発したスマートフォンタッチやハンズフリー機能を活用したスマートレジ、セキュリティゲート、駐車場・駐輪場、改札機などへの応用についても実用化に向けた検討を進めている。小売市場は約 140 兆円規模であり、SDKの完成度向上やUI/UX 改善を継続することで、事業展開の可能性はさらに広がると期待される。展示会やヒアリングでは、本技術へのニーズが想定以上に高いことが確認され、導入検討の問い合わせも複数寄せられた。当初想定を超える幅広い用途ニーズも明らかとなった。特に、高精度位置測定とセキュアな端末認証を組み合わせたハンズフリー認証への関心が強く、スマートゲートやスマートスポット分野での優位性が確認できた。これらを踏まえ、今後は各ソリューションの実用化に向けた取り組みを加速していく。
実用化・事業化にあたっての課題
現在、事業化に向けて改札機への搭載を先行して進めている。実用化に向けては、エリア認証技術の最適化を中心に、認証精度やエリア設定、高速化、動作安定性、環境に応じた自動調整機能などの技術改良を継続している。また、混雑時や駅特有の電波環境、複数端末が存在する状況での安定認証など、実運用を想定した高度なテストも進行中である。さらに、量産を見据えた耐久性評価や小型化設計、部品選定・調達、基板改良、外部委託先の選定も開始した。ソフトウェア面ではログ取得やOTA更新など運用基盤を整備しており、PoC結果を踏まえて仕様を確定し、信頼性試験や認証取得を進めながら量産体制を構築していく予定である。
事業化に向けた提携や連携の希望
現在、ハンズフリー認証技術の改札機への実装に向け、改札機メーカーである東芝および日本信号の2社と共同で技術開発を継続している。今後はオムロンとも開発を開始し、改札機分野における連携体制をさらに強化する予定である。あわせて、鉄道事業者の協力のもと駅環境での実証実験を計画しており、実運用下での検証を通じて技術の完成度向上を図る。また、改札機分野に加え、ハンズフリー認証を活用した決済(レジ)領域への展開も視野に、流通・小売事業者や決済関連企業との提携を模索し、社会実装および事業化に向けた連携を推進していく。
プロジェクトの実施体制
| 主たる研究等実施機関 | Sinumy株式会社 |
|---|---|
| 事業管理機関 | Sinumy株式会社 |
| 研究等実施機関 | Sinumy株式会社 株式会社Weboar 兵庫県公立大学法人兵庫県立大学 |
| アドバイザー | UTEC |
主たる研究等実施機関 企業情報
| 企業名 | Sinumy株式会社(法人番号:8120001214100) |
|---|---|
| 事業内容 | 「ヒト版」ETCの開発・販売 |
| 社員数 | 8 名 |
| 本社所在地 | 〒530-0017 大阪府大阪市北区角田町8番47号 阪急グランドビル26階 |
| ホームページ | https://corp.sinumy.com/ |
| 連絡先窓口 | Sinumy株式会社 代表取締役 倉内亮弥 |
| メールアドレス | generalaffairs@sinumy.com |
| 電話番号 | 06-7777-1875 |
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