材料製造プロセス
粉体乾燥時の金属異物の混入と粉の凝集化を改善した高品質な粉末製造を振動とマイクロ波加熱で解決を目指す
愛知県
中央化工機株式会社
2026年2月9日更新
プロジェクトの基本情報
| プロジェクト名 | マイクロ波を用いた超精密粉体を製造する次世代型振動乾燥機の研究開発 |
|---|---|
| 基盤技術分野 | 材料製造プロセス |
| 対象となる産業分野 | 電池、半導体、化学品製造 |
| 産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加) |
| キーワード | 粉体乾燥、金属異物混入、凝集、改善、マイクロ波 |
| 事業化状況 | 研究実施中 |
| 事業実施年度 | 令和4年度~令和6年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
VH型(横型)振動乾燥機を基盤に、マイクロ波伝搬と電界分布をシミュレーションで最適化し、ラボ機→実生産機へ段階設計した。容器コーティングはマイクロ波吸収やVSWRへ悪影響を与えない材を選定し、摩耗評価も実施した。評価原料は臭化リチウム、塩化リチウム、珪砂とし、金属混入、凝集サイズ、乾燥時間、CO2排出量を系統評価した。
開発した技術のポイント
・マイクロ波最適化
-容器・原料充填時ともVSWR≦5、入力ポート当たり750W設計、電界集中なしを確認
-ベーパー出口の漏洩対策を構造で実装
・コーティング最適化
-5kW透過前後でVSWR≦1.2、減衰最大0.03dBを実測し影響軽微
・機種選定と機構
-流動性に優れるVH型を採用し、付着低減と層流れを確保。
具体的な成果
・超精密粉体を製造するマイクロ波加熱振動乾燥機を開発した
・凝集の程度が100μm以下(一次粒子径が100μm未満の場合)、の乾燥粉体が得られた
・乾燥後の粉体内に100μm以下の金属異物が混入しないことを臭化リチウムと珪砂の2種類の原料で確認した
・乾燥時間が従来の振動乾燥機の3~6割減少した結果が得られた
・CO2排出量は従来の振動乾燥機の2~5割減少した結果が得られた
知財出願や広報活動等の状況
国際粉体工業展東京2022、高機能素材Week2023、POWTEX2024に出展し、電池・半導体から食品・医薬まで広範な引合いを獲得。来場者アンケートで金属異物と凝集低減ニーズを確認。
研究開発成果の利用シーン
・電池・半導体原料の乾燥
-金属コンタミ抑制と微小凝集化で品質・歩留まりを向上
・高純度粉体の製造
-後工程の篩分け・金属除去を省略または軽減し、工程短縮に寄与
・省エネ・脱炭素運用
-従来比で乾燥時間短縮とCO2削減を両立し、設備更新の環境投資効果を高める
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
ラボ機で有効性を確認後、実生産機(VH-60)を製作し、臭化リチウムと珪砂で乾燥試験を実施した。付着は大幅に改善し、金属混入は検出限界以下、乾燥時間は大幅短縮を確認した。展示会で試験希望企業を獲得し、令和7年春以降の試験計画も整理中である。量産適用に向け、条件最適化と運用要件を継続整備している。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作
製品・サービスのPRポイント
・マイクロ波×振動の融合で乾燥時間を短縮しつつ、金属異物・凝集を抑制
・容器コーティングと伝搬設計により、付着低減と安定運転を実現
・従来比で乾燥時間を3~6割、CO2を2~5割削減する結果を提示可能。既存ラインへの適用や置換の検討材料となる
今後の実用化・事業化の見通し
真空条件下での放電回避と乾燥促進を両立するため、ガス微量フローと真空制御の組合せ最適化を進める。スチーム消費の算定方法を水分量基準へ精緻化し、環境効果の定量提示を標準化する。顧客試験を通じて原料ごとのターゲット値を協議設定し、装置仕様をパッケージ化して横展開する見通しである。
実用化・事業化にあたっての課題
多様な原料の乾燥において粉体の粒径・性状に起因して変化する凝集体をできるだけ小さく抑え、乾燥時間を短縮できる条件を短時間で同定することである。そのため、乾燥試験を多数実施してデータを蓄積し、データ活用により最適条件を迅速に導出できる体制を構築する。
プロジェクトの実施体制
| 主たる研究等実施機関 | 中央化工機株式会社 セールスエンジニアリング部 |
|---|---|
| 事業管理機関 | 公益財団法人中部科学技術センター |
| 研究等実施機関 | 中央化工機株式会社 日本高周波株式会社 技術本部 国立大学法人名古屋工業大学 先進セラミックス研究センター |
| アドバイザー | 本荘ケミカル株式会社 産業振興プロモーター |
参考情報
- 中央化工機ホームページ
- https://www.chuokakohki.co.jp/#product-movie
主たる研究等実施機関 企業情報
| 企業名 | 中央化工機株式会社(法人番号:3180001069378) |
|---|---|
| 事業内容 | 化学装置設計製造販売 |
| 社員数 | 87 名 |
| 本社所在地 | 〒470-1112 愛知県豊明市新田町中ノ割3 |
| ホームページ | https://www.chuokakohki.co.jp/index.html |
| 連絡先窓口 | 研究開発課 鬼頭孝嘉 |
| メールアドレス | kito@chuokakohki.co.jp |
| 電話番号 | 0562-92-6181 |
研究開発された技術を探す



