文字サイズ
標準
色の変更

研究開発された技術紹介

  1. トップ
  2. 研究開発技術検索
  3. ガルパニック腐食対策用極薄ガラス質コーティング、及び、ガルパニック腐食対策部品の技術開発

複合・新機能材料

ガルパニック腐食対策用極薄ガラス質コーティング、及び、ガルパニック腐食対策部品の技術開発

愛知県

中島産業株式会社

2026年2月9日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 異種金属接触腐食耐性及び高密着強度を併せ持つガラス質セラミックスの極薄被膜形成技術の開発
基盤技術分野 複合・新機能材料
対象となる産業分野 自動車、電池
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高効率化(工程短縮)、高効率化(使用機器削減)、高効率化(生産性増加)、環境配慮、低コスト化
キーワード ガルバニック腐食対策、ガラス質表面コーティング、極薄ガラス質被膜、高密着強度、超耐久性
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 令和4年度~令和6年度

プロジェクトの詳細

事業概要

研究は、1.組成設計(線膨張・軟化点を満たす低誘電ガラス)、2.粉砕・分級(平均 20~30 マイクロン、超微粉の許容 8%以下)、3.極薄被膜形成(平均 10~30 マイクロン目標、基材加熱 900 度)、4.事業化(評価・展示・販路)の4本柱で推進。学習院大学が材料設計、当社が粉体・溶射、管理機関が進行管理を担った。

開発した技術のポイント

・組成設計
-比誘電率ε≤9.00,300Vを1分付与でリーク無し。落球衝撃で剥離無しを満たす塑性域を確立
・粉砕・分級
-平均粒径20~30 マイクロン、超微粉の許容存在量 8%以下を特定
・被膜形成
-基材加熱900度。焼入れ鋼では高粘度・高軟化点ガラスの探索が必要と結論
・代替法
-改良琺瑯の方向性を整理し、密着強度改善の目処を得た

具体的な成果

・絶縁・密着
-ε≤9.00、膜厚 33~71 マイクロンで 300 V×1 分リークなし、落球衝撃でも剝離なし
・粉体特性
-平均 20~30 マイクロン達成、超微粉のブリッジ閾値を 8%以下に特定
・溶射条件
-ねじ谷での引け挙動を把握、装置搬送に表面コーティング粉末の有効性を確認
・湿式成膜
-ゾルゲル薄膜で高密着の傾向を確認、黒錆除去の前処理要否を特定

知財出願や広報活動等の状況

・知財戦略の状況
-国内外で関連特許の権利化を進行、追加出願を計画
・広報・販促活動の状況、新たに豊田通商を営業窓口として販路開拓を進める。
-「人とくるまのテクノロジー展」「サステナブルマテリアル展」に出展、日刊工業新聞でプレス発信

研究開発成果の利用シーン

・車載締結部
-アルミニウム等との異種接触部で、耐ガルバニック腐食と軸力保持を両立
・小ねじ・精密部品
-湿式薄膜+前処理で絶縁化、量産部位の選択適用
・環境配慮部材
-もみ殻由来シリカの活用で CO2 を低減し、規制強化部位(例:ブレーキ周辺)への応用を検討

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

粉体・分級・溶射の各工程条件を確立し、段階2(頭部・非ねじ部)から段階3(ねじ部含む全面)成膜の知見を蓄積。展示・プレスで問い合わせを獲得し、評価系(塩水噴霧、トルク係数、軸力保持など)の整備を進めた。粉体搬送は表面コーティング併用で改善方針を固め、量産適用の最適化に入った。

提携可能な製品・サービス内容

素材・部品製造、試験・分析・評価

製品・サービスのPRポイント

・高機能
-低誘電・絶縁・耐食・高密着を小型ボルトに極薄で実装可能
・工程親和
-黒錆除去や前処理を組合せ、既存締結体へ置換しやすい
・粉体設計
-平均 20~30 マイクロロット、超微粉管理で装置安定・膜厚均一性を確保
・拡張性
-溶射/湿式の併用で対象部位に応じた最適工法を提示。

今後の実用化・事業化の見通し

高粘度・高軟化点ガラスの組成探索と粉体表面コーティング内製化で搬送性・膜均一を高める。評価標準(塩水 162 時間、トルク係数 0.17~0.25、150 度×100 時間軸力保持等)を整備し、国内外OEMへサンプル出荷を拡大。用途別カタログ化と展示会で受注を段階化し、海外出願の審査進展と併走させる。

実用化・事業化にあたっての課題

開発目標は概ね達成したが、事業化に向けては以下の課題克服が急務である。第一に、適正な高粘度温度域幅を確保できる組成設計の再最適化。第二に、再加熱処理で皮膜均一化を達成するガラス組成の探索と条件同定。第三に、分級工程での歩留まり低下を防ぐため、内製粉砕粉末への表面コーティング適用と安定量産条件の確立。これらを満たすことで高機能化と生産性・効率の同時向上を実現する。現在、各課題に対し準備および研究開発を継続中で、早期解決を見込む。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 中島産業株式会社
事業管理機関 公益財団法人岐阜県産業経済振興センター
研究等実施機関 中島産業株式会社
学校法人学習院 学習院大学

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 中島産業株式会社(法人番号:1180001079115)
事業内容 業種:製造業
社員数 38 名
生産拠点 土岐工場(岐阜県)
本社所在地 〒489-0037 愛知県瀬戸市東古瀬戸町35番地
連絡先窓口 代表取締役社⾧中島幹夫
メールアドレス mikio_nakashima@nakashima-sangyo.co.jp
電話番号 0572-52-2818