製造環境
高効率窒素汚水処理装置の開発
愛知県
株式会社オーイーエス
2026年2月9日更新
プロジェクトの基本情報
| プロジェクト名 | 省エネ・創エネ型高濃度窒素含有廃水浄化技術の開発と事業化 |
|---|---|
| 基盤技術分野 | 製造環境 |
| 対象となる産業分野 | 環境・エネルギー、農業、食品、半導体、エレクトロニクス、化学品製造、畜産 |
| 産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(高い浄化性能)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(人件費削減)、高効率化(省エネルギー化)、環境配慮、低コスト化 |
| キーワード | アンモニア排水処理、アンモニアガス処理、悪臭除去 |
| 事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
| 事業実施年度 | 令和4年度~令和6年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
目的は、高濃度窒素含有廃水の消費電力と余剰汚泥を削減しつつ、悪臭を抑えた処理を実現する装置の確立である。洗浄可能な塔内充填物、スプレー分離蒸留の最適化、温度最適化、貴金属非使用の高性能脱臭触媒を統合し、コマーシャル機の設計・製作・実液評価まで実施した。
開発した技術のポイント
・高性能汚水浄化
-リング状不規則充填物の採用とチタン化で付着・閉塞を抑制、低塔化を実現
・スプレー分離蒸留で除去効率向上
-噴霧位置・流量・風速を最適化し、気液接触効率を向上し除去効率向上
・温度最適化でエネルギー効率の最適化
-対象に応じて処理温度を引下げ、低温での分離・揮発を達成
・脱臭触媒
-貴金属から汎用金属へ切替え、耐湿・耐久・耐触媒毒を強化し、コストも低減
具体的な成果
・高性能汚水浄化装置の開発
-コマーシャル機(30L/H)開発性能確認達成
-浄化率≧99%、N濃度≦10ppm、消費電力≦5kWh、無臭化
-装置サイズW3,000mm×L1,500mm×H2,000mm
-高効率・低塔 浄化装置の開発
-分散式蒸留法開発畜産施設排水など残渣多いものにも対応
・高性能脱臭触媒の開発
-貴金属から汎用金属への切り替え分解性能向上、コスト低減
-多湿環境下への対応多湿環境でも100%分解処理
-悪臭成分の高分解・無臭化
・事業化への取組み
-実排水(畜産、食品加工)による浄化・悪臭除去性能確認達成
-アンモニア燃料発電所廃棄アンモニアガス・排水処理実証確認達成
知財出願や広報活動等の状況
発電所・食品・畜産分野で実証を実施し、高性能を評価された。発電所については、アンモニア発電の実用化に合わせてのニーズは、確認できている。畜産については、円安の影響で飼料の高騰が続き、設備投資が中断している。また、JERAなどの燃料系窒素汚水は、メンテナンスなどの際に大量発生し、1年を通してのニーズはなく、移動可能で容易に設置できる装置ニーズが多く受けている。それへの対応で開発を続けており、今年度、新たな技術を確立できた。岐阜INPITの協力を受け、特許申請を進める。他社、電力会社を含め、新たな市場向けに成果をPRして適用拡大を図っている。
研究開発成果の利用シーン
・食品・畜産・化学工場の高濃度窒素含有廃水の省エネ浄化と悪臭対策。
・発電所・半導体・化学製造・植物燃料製造における廃棄アンモニアガス・廃水の無臭化処理。
・インライン運転での常時浄化、低塔・パッケージ化による既存ラインへの後付導入。
・新たな企業パートナーの協力を受け、安水処理設備のリース化を進める。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
コマーシャル1号機(処理約30L/H)を完成し、性能評価を実液で達成。続いて完全ユニット化したコマーシャル2号機(W2,953mm×L1,500mm×H2,000mm)を製作し、移動・設置性を向上させた。コマーシャル機の改造などを行い、実機ベース(10T/H程度)の実機転用のデータ採取を進め、自動運転により省エネ・浄化・耐久を確認し、各ユーザーの運用条件を反映したセミコマーシャル機の設計・検証を進めている。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、製品製造
製品・サービスのPRポイント
・省エネ・創エネ
-分離・回収・触媒分解を統合し、浄化率≧99%、N濃度≦10ppm、消費電力≦5kWhを達成
・低塔・小型・自動
-低塔化とパッケージ化で据付容易、完全自動運転で運用負荷を低減
・多用途対応
-多湿・高濃度環境下でも悪臭を無臭化し、残渣多い排水にも分散式で適用 ※研究開発を続け、実機ベースで移動可能にした。
今後の実用化・事業化の見通し
し尿・畜産・食品加工の長期連続運転で回収アンモニア量を拡大し、創エネを目標に開発を進めて利用へ展開する。国内既存顧客のインライン実証を積み上げ、小型から大型へスケール アップしながら販売を拡大する方針である。海外の日本企業拠点への適用も視野に、装置の標準化と運用マニュアル整備を進める。
実用化・事業化にあたっての課題
畜産施設排水・食品加工排水の長期運転、生活排水(し尿)の連続処理により回収アンモニア量を拡大し、エネルギー利用へ展開するとともに、バイオマス発電施設排水の連続悪臭処理にも適用領域を広げる計画である。国内の既存顧客および川下ユーザーの工場排水ラインでインライン実証試験を進め、稼働実績を積み上げながら小型機から大型機にスケールアップし、国内販売を拡大する。あわせて、移動可能な大型実機により台湾、東南アジアなど海外の日系企業へも順次展開する方針である。
プロジェクトの実施体制
| 主たる研究等実施機関 | 株式会社オーイーエス |
|---|---|
| 事業管理機関 | 公益財団法人岐阜県産業経済振興センター |
| 研究等実施機関 | 株式会社オーイーエス 大橋 二也 学校法人名城大学 竹内教授 |
主たる研究等実施機関 企業情報
| 企業名 | 株式会社オーイーエス(法人番号:2180301012204) |
|---|---|
| 事業内容 | 環境設備製造販売(アンモニア排水・排ガス処理設備製造販売) |
| 社員数 | 4 名 |
| 生産拠点 | 岐阜県不破郡垂井町表佐字一色823 |
| 本社所在地 | 〒444-0837 愛知県岡崎市柱1-6-14-503 |
| ホームページ | https://www.o-e-s.co.jp/ |
| 連絡先窓口 | 代表取締役大橋 二也 |
| メールアドレス | ohashi@o-e-s.co.jp |
| 電話番号 | 0564-64-5567 |
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