測定計測
オートフォーカス型毛細血管測定による健康経営支援・次世代PHR構築
大阪府
あっと株式会社
2026年2月9日更新
プロジェクトの基本情報
| プロジェクト名 | 爪先毛細血管スコープの自動化開発と健康経営向け企業従業員健康管理システムの開発 |
|---|---|
| 基盤技術分野 | 測定計測 |
| 対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
| 産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(人件費削減) |
| キーワード | オートフォーカス型毛細血管スコープ 、健康経営、未病状態の数値化、DPマッチング(毛細血管の類型化技術)、毛細血管健康PHR |
| 事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
| 事業実施年度 | 令和4年度~令和6年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
健康経営を戦略的に訴求する一般企業向けに、オートフォーカス型毛細血管スコープと毛細血管健康PHRシステム「CAS Rating-BIZ」の製品化を目指した研究開発を実施した。企業従業員が自発的に健康状態を管理し、健康意識・行動変容を強化できるシステムの構築を目的とした。将来的には企業事業所周辺地域の健康サービスリテール(薬局、ドラッグストア、鍼灸整骨院など)と連携し、従業員個々に合致した効果的な健康介入サービスを提供できる事業ネットワーク環境の実現を目標とした。
開発した技術のポイント
・オートフォーカス型毛細血管スコープの開発
-画像取得時間30秒以下、被写界深度80μm、XY解像度200LP/mmを実現
-レンズ駆動・位置制御技術とハードウェア・ソフトウェアを統合設計
・血管画像処理AIの強化開発
-DPマッチングによる毛細血管形状の自動類型化技術を確立
-深層学習による同一箇所抽出率97%、非抽出率4.9%を達成
-生活習慣病との相関解析で脂質過多0.76、糖質過多0.78、睡眠不足0.74の相関係数を獲得
・健康経営向けPHRシステム
-3層セキュリティレベルのクラウド型データベースを構築
具体的な成果
・オートフォーカス型毛細血管スコープ
-プロトタイプから量産化版まで完成、100台量産で原価30万円程度を実現
-一般ユーザーによるセルフデータ取得60秒以下を達成
・血管画像処理AIエンジン
-血管変形量と分類型の相関性0.73を達成
-クラウドでの画像転送から同一箇所抽出まで10秒以下を実現
・健康経営PHRシステム
-経済産業省の基本指針に準拠したセキュリティ設計を完了
-1次~3次情報基盤を持つクラウド型情報プラットフォームを構築
-企業従業員の健康管理から地域ヘルスケアサービス連携までの統合システムを実装
知財出願や広報活動等の状況
特許出願を1件実施した。発明の名称は「生体画像解析装置、生体画像解析方法、及び、生体画像解析プログラム」(特願2023-027706)で、発明者は武野團、中野讓、前田雄大である。この特許は毛細血管の累計化技術であるDPマッチングに関するもので、観察学に基づく視覚的な形態について、疾病罹患・境界未病領域のデータと血管画像から得られる計算値との相関係数を評価し、人間の知覚的な認識を数値化する技術である。
研究開発成果の利用シーン
・企業の健康経営における従業員の日常的な健康管理
-健診室での毛細血管測定による未病・疾病リスク評価
-個人の健康状態変化の継続的モニタリング
・薬局・ドラッグストアでの健康相談サービス
-店頭での毛細血管チェックによる健康カウンセリング
-エビデンスに基づく健康食品・サプリメント提案
・製薬・食品メーカーでの製品開発支援
-機能性物質の効果検証における客観的評価指標として活用
-臨床研究でのバイオマーカーとしての利用
・地域ヘルスケアネットワークでの健康介入サービス連携
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
健康経営意識の高い企業への毛細血管スコープ導入を進めており、人事関連システムを企業に提供する大和総研などの大手システムインテグレーターと協働している。日本健康会議の発表によると、2022年に約15,000法人(大企業2,299法人、中小企業12,255法人)、2025年までに100,000法人への拡大が目標とされており、その5%を潜在顧客と想定すると2022年に750システム、2025年に3,000システムの潜在的導入先が見込まれる。既存取引先には製薬企業・サプリメント企業、化粧品会社、薬局チェーン店、鍼灸整骨院グループなどがある。
提携可能な製品・サービス内容
試験・分析・評価、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・世界初のAI画像処理による毛細血管の物理的形状自動測定技術
-従来の観察的手段から計測的・定量的手段への転換を実現
-健康・疾病状態を診断・評価できる新しい生体パラメータを提供
・企業健康経営に特化した統合システム
-オートフォーカス型スコープによる簡便・迅速な測定(60秒以内)
-クラウド型PHRによる個人健康データの安全管理
-地域ヘルスケアサービスとの連携による効果的な健康介入
・エビデンスベースの健康評価
-大学との共同研究により医学的検証済み
-生活習慣病リスクとの高い相関性を確認(相関係数0.7以上)
今後の実用化・事業化の見通し
令和7年度にサンプル提供・評価を開始し、令和8年度から本格販売を予定している。システム初期導入費100万円、健康管理SaaSで月額12.5万円のサブスクリプションモデルを想定している。令和9年度に販売数50セット、令和11年度に250セットの販売を目標とし、売上高は令和11年度に339,000千円を見込んでいる。健康経営市場は2023年に1兆円を超える規模となっており、そのうち約5,000億円が本提案に関連する市場と予想される。製薬企業・サプリメーカーとの連携により、エビデンスベースな製品開発支援事業の拡大も期待される。
実用化・事業化にあたっての課題
事業開発や市場拡大に伴い、提供する商用化システムが満足すべき要件や仕様が拡大することが予想される。初期システムとして将来的な拡張にも対応可能なアーキテクチャを構想してデータベース実装を進めているが、市場の動きに対する鋭敏かつ十分な情報開発と、システム強化のためのロードマップの高いレベルでの開発や対応が必要である。特に開発技術者の確保が課題となっており、今後は社内および社外を含む開発体制および情報開発体制の構築が必要になると考えられる。
事業化に向けた提携や連携の希望
本研究開発で構築した、世界初のAI画像処理による毛細血管の自動計測技術および**健康経営向けPHRシステム(CAS Rating-BIZ)**の社会実装を加速させるため、以下の連携を希望します。
販路開拓・事業連携(SierおよびHR関連企業): 法人・事業所への導入を拡大するため、大和総研等、既に一般企業へHR関連システムを提供している大手Sier各社との協働を模索しています。共通の顧客基盤を持つパートナーとして、健康管理システムの付加価値向上に繋がる提携を希望します 。
事業連携(HCソリューション提供企業): 「チェック&ソリューション」を一体化させるため、エビデンスに基づいた健康食品・サプリメントを展開する食品・製薬メーカーや、地域での健康介入を担う調剤薬局・ドラッグストアチェーンとのネットワーク構築を希望します 。
補完研究・技術連携: 将来的な拡張に対応可能なアーキテクチャの構築や、疾病・未病予測AIのさらなる精度向上を図るため、データサイエンスや医療情報学の知見を有する研究機関との継続的な連携を求めています 。
プロジェクトの実施体制
| 主たる研究等実施機関 | あっと株式会社 |
|---|---|
| 事業管理機関 | 一般財団法人大阪科学技術センター |
| 研究等実施機関 | あっと株式会社 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学 |
| アドバイザー | 国立大学法人大阪大学 国立大学法人東北大学 株式会社ウェル・アイ 特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議 丸善製薬株式会社 イスクラ産業株式会社 マルハニチロ株式会社 |
参考情報
- 参考サイト
- https://kekkan-bijin.jp/
主たる研究等実施機関 企業情報
| 企業名 | あっと株式会社(法人番号:6130001072350) |
|---|---|
| 事業内容 | 電気機械器具製造業 |
| 社員数 | 9 名 |
| 生産拠点 | 大阪府大阪市 |
| 本社所在地 | 〒541-0042 大阪府大阪市中央区今橋2-2-17 今川ビル3F |
| ホームページ | https://kekkan-bijin.jp/ |
| 連絡先窓口 | あっと株式会社 武野團 |
| メールアドレス | takenodan@kekkan-bijin.jp |
| 電話番号 | 050-1725-1725 |
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