測定計測
多光子顕微計測に適した安価なファイバレーザー
東京都
セブンシックス株式会社
2026年1月21日更新
プロジェクトの基本情報
| プロジェクト名 | バイオイメージング向けフェムト秒ファイバレーザーの開発 |
|---|---|
| 基盤技術分野 | 測定計測 |
| 対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、環境・エネルギー、航空・宇宙、産業機械、情報通信、半導体、工作機械、エレクトロニクス、光学機器 |
| 産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、低コスト化 |
| キーワード | レーザー,多光子,フェムト,赤外,加工 |
| 事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
| 事業実施年度 | 令和4年度~令和6年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
本プロジェクトにおいてバイオイメージングにおいて必要十分な仕様を満たすフェムト秒ファイバレーザーを開発した。すでに開発済みの1040nm帯レーザーに920 nm帯レーザーが加わることにより、バイオイメージング分野におけるユーザニーズを広く満たすことができると考えている。従来の1台の高額なレーザーですべての波長を網羅するコンセプトとは異なり、ユーザーが必要な波長のレーザーを選択して購入し、ユニットボックスにカードリッジのように差し込んで使用することを想定している。従来のフェムト秒固体レーザーに対してコスト10分の1以下のコストでレーザー光源を提供できるので、それらを利用する計測装置も大幅にコストダウンできる。
開発した技術のポイント
・920nmフェムト秒レーザー
-中心波長920nm、平均出力200mW、パルス幅250 fs、繰返し周波数16MHz
-USB接続によるレーザー発振の外部制御も可能
・630nmサブナノ秒レーザー
-Pr/Yb共添加ZBLAN光ファイバを使用した発振器の構築
-中心波長635nm、平均出力25mW、パルス幅約700ps、繰返し周波数3.5MHz
具体的な成果
バイオイメージングのためのファイバレーザーシステムの要素技術開発に成功した。レーザー発振器および増幅器の構築、パルス圧縮器の構築を達成した。多光子顕微鏡計測システムと組み合わせることにより、基準サンプル(牛肺動脈の欠陥細胞)の多光子顕微鏡像を取得できることを確認した。
知財出願や広報活動等の状況
N. Sultana, M. Nishiura, and T. Shioda, "Nonlinear polarization rotation based 635 nm praseodymium doped mode-locked fiber laser," Appl. Phys. Express 17(11), 112002 (2024).
doi.org/10.35848/1882-0786/ad8a15
西浦 匡則, ディン タイ バオ, 塩田 達俊, "可視スーパーコンティニューム生成のための 635 nm ノイズライクパルスファイバレーザー," 第72回応用物理学会春季学術講演会 2025年3月
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jsap2025s/presentation/15p-P01-7
研究開発成果の利用シーン
・大学・研究機関・企業でのライフサイエンス研究における多光子顕微鏡での生体観察
・創薬・医療分野での研究開発、検体検査、臨床試験でのバイオイメージング
・蛍光タンパク質(YFP、mCherry、CFP、GFP)の励起による生体内可視化
・自家蛍光(コラーゲン、NADPH、リボフラビンなど)の観察
・半導体ウェア評価用レーザー顕微鏡での結晶品質評価(SiCやGaNなどのパワー半導体)
・多光子内視鏡による医療診断
・従来の共焦点顕微鏡市場への価格破壊による市場拡大
・顕微鏡とレーザー光源をパッケージしたシステムでの包括的ソリューション提供
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
レーザー光源の寿命や故障のために多光子顕微鏡システムを死蔵してまっているユーザーに対してレーザー光源の置き換えを提案している。一部潜在顧客にデモ品を貸し出しをしており、今後の光源換装サービスの立ち上げの準備を行っている。また光源と顕微鏡を一体化した安価な計測システムの開発を進めており、光源製品としての販売と光源を組み込んだシステム製品の販売の2本柱の事業化を計画している。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、製品製造、試験・分析・評価、共同研究・共同開発、技術ライセンス、技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
・従来のフェムト秒固体レーザーに対してコスト10分の1以下、サイズ10分の1以下を実現
・メンテナンスフリーのファイバレーザー特性による低ランニングコスト
・空調管理コストの削減による安定性、保守性の向上
・ユーザーが必要な波長のレーザーを選択購入できるカスタマイズ性
・レーザーから顕微鏡までファイバ伝送による波長切替え時の光学調整不要
・ユーザフレンドリーな操作性
・バイオイメージング分野でほとんどのユーザニーズを満たす波長ラインナップ(630 nm, 920nm、1040nm、1064nm)
今後の実用化・事業化の見通し
令和9年度からレーザー光源販売開始、令和10年度から年間30台以上の販売を目指している。販売ルートは顕微鏡メーカーへの販売、顕微鏡ユーザーへの販売、顕微鏡システムとしての販売の三つに分類される。新たな事業展開として半導体ウェア評価用レーザー顕微鏡が次のターゲットとなり、バイオ分野以外への水平展開が期待される。ファイバレーザー光源を組み込んだ計測システムの販売も可能性があり、光源と計測システムが一体化したトータルソリューションの提案も平行して進める。国内のバイオ系研究者に対して潜在需要検証のためのヒアリングを進めている。
実用化・事業化にあたっての課題
・装置筐体化・ユーザビリティの向上: スイッチ一つでレーザー出力される制御機能、顕微鏡メーカーのシステムに接続される通信インターフェイスが必須
・長期安定性の評価: バイオイメージングでは1週間にわたる連続計測があり、産業装置では24時間365日の安定したレーザー発振が求められる
・製造バラツキ評価/製造体制の確立: 複数台のレーザーシステム構築による性能評価データの蓄積、製造容易性向上のための設計改良、量産製造体制の確立
・既存顕微鏡システムへの統合: 適切な光学フィルター選定、ビーム径・分散量などのレーザー出力調整、顕微鏡光路調整などのサービス提供体制構築
・自社計測システムへの開発: 光源システムと顕微鏡システムを統合する制御ソフトウェア開発
事業化に向けた提携や連携の希望
製薬メーカーなど顕微鏡として最終製品を必要とする顧客に対して計測システムと一体化する形で自社のレーザー技術製品をできるようにしたい。
プロジェクトの実施体制
| 主たる研究等実施機関 | セブンシックス株式会社 |
|---|---|
| 事業管理機関 | 国立大学法人埼玉大学 |
| 研究等実施機関 | セブンシックス株式会社 |
| アドバイザー | 国立研究開発法人 理化学研究所 |
主たる研究等実施機関 企業情報
| 企業名 | セブンシックス株式会社(法人番号:4010401151585) |
|---|---|
| 事業内容 | レーザ関連(レーザ光源、計測、センサシステム、光学部品・光学材料、光周辺機器、真空部品)、 光通信関連 (光コンポーネント、計測・測定機器/ファイバ加工設備機器、アクセサリ)、半導体関連、 RF関連、バイオ関連等の国内外の優れたオプトエレクトロニクスの輸出入販売、光・電子機器の研究・開発・販売、光・RF関連中古品のインターネット販売 |
| 社員数 | 29 名 |
| 本社所在地 | 〒106-6117 東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー17階 |
| ホームページ | https://www.sevensix.co.jp/ |
| 連絡先窓口 | セブンシックス株式会社 技術部 草 史野 |
| メールアドレス | kusa@sevensix.co.jp |
| 電話番号 | 080-4203-7945 |
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