複合・新機能材料
繊維にプラス1℃のぬくもりを・・・
滋賀県
洛東化成工業株式会社
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 高吸放湿機能、高発熱機能を付与したポリエステル繊維を実現する新規な繊維加工技術の研究開発 |
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基盤技術分野 | 複合・新機能材料 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、自動車、化学品製造、アパレル |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(精度向上)、低コスト化、デザイン性・意匠性の向上 |
キーワード | 繊維、吸湿発熱、後加工 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成29年度~令和1年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
機能性繊維衣料が不振のなかで発熱系繊維の需要は非常に多く、発熱性能ならびに衣類内快適性向上のニーズが高まっている。一方、市販されている機能性繊維はこのようなニーズに十分応えるものではない。特に、ポリエステル繊維ではほとんど吸湿発熱しなかった。本研究では、吸放湿発熱成分をハイブリッド化することにより高度化し、衣類内快適性を画期的に改善する新規なポリエステル繊維の繊維加工技術の確立を目指す。
開発した技術のポイント
吸湿発熱温度1℃以上、平均粒⼦径1.5μm以下の吸放湿発熱粒⼦樹脂分散液を開発し、ポリエステル繊維への後加⼯により繊維(⽣地)へ吸湿発熱機能を付与する加⼯技術を確⽴した。
具体的な成果
・吸湿発熱アクリル粒⼦の⾼度化
-吸湿発熱粒⼦に天然系⾼分⼦型吸放湿成分を固定化し、吸湿-放湿性能向上の⽬標を達成した。開発名「IKハイブリッド粒⼦」。
・IKハイブリッド粒⼦の微粒⼦化と⽔分散-安定化
-ビーズミルにより平均粒⼦径1.5㎛以下を達成した。微粒⼦分散液の粒⼦が凝集することなく1か⽉間粒⼦径を維持できる安定的な分散条件を確⽴した。
・IKハイブリッド粒⼦の繊維への固着
-IKハイブリッド粒⼦の固着に有効な樹脂を開発した。ポリエステル繊維へ吸放湿機能を付与する加⼯条件を確⽴した。
・IKハイブリッド粒⼦加⼯繊維の基本物性、堅牢度の評価
-恒温恒湿条件で未加⼯の同⼀繊維との⽐較により発熱温度差1℃以上を達成した。
-繊維⾐料品の基本物性(強度試験)、染⾊堅ろう度の⽬標値を達成した。
知財出願や広報活動等の状況
・ポリエステル繊維に吸湿発熱機能を付与できるIKハイブリッド粒⼦の開発に関する新聞発表2件を掲載。
(繊維ニュース 2020年(令和2年)6月22日、8月31日)
研究開発成果の利用シーン
頭打ち感のある発熱系インナー市場にて、ブレイクスルーとなる商品開発。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
SPA(製造小売業)、量販店への販促に加え、既存取引のある海外代理店への紹介を実施。
提携可能な製品・サービス内容
製品製造、試験・分析・評価
製品・サービスのPRポイント
・後加工により1℃以上の発熱機能を付与した新たな吸放湿発熱ポリエステル繊維の開発を実現。
・吸湿発熱温度が、洗濯前1℃以上、洗濯20回後0.8℃であり有効な結果を示した。
今後の実用化・事業化の見通し
SPA(製造小売業)、量販店へのルート展開、海外代理店への展開を実施。海外繊維加工材の展示会にも出展を検討。
実用化・事業化にあたっての課題
変退色試験については課題が残ったが、継続して調査、改良を進める。
事業化に向けた提携や連携の希望
自社ルートでの事業化を進めているため提携や連携の希望は無い。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 洛東化成工業株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人滋賀県産業支援プラザ |
研究等実施機関 | 滋賀県東北部工業技術センター |
アドバイザー | 一般社団法人 日本繊維技術センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 洛東化成工業株式会社(法人番号:8160001002096) |
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事業内容 | 工業用酵素、微生物剤、繊維用薬剤、飼料および飼料添加物の製造、微生物の培養受託 |
社員数 | 30 名 |
生産拠点 | 本社・工場(滋賀県) |
本社所在地 | 〒520-2277 滋賀県大津市関津4丁目5-1 |
ホームページ | http://www.rakuto-kasei.co.jp/index.html |
連絡先窓口 | 洛東化成工業株式会社 研究開発部長 大橋知史 |
メールアドレス | ohashi@rakuto-kasei.co.jp |
電話番号 | 077-546-3158 |
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