立体造形
獣医療現場等での注射による医療事故や感染症の発症リスク、動物への負担が軽減できる無針注射器の開発
奈良県
岩崎工業株式会社
2024年12月5日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 注射針による医療事故と感染症の発生リスクを解消した、革新的な動物用無針注射器の研究開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、デザイン性・意匠性の向上 |
キーワード | 無針注射、注射、動物医療、医療、安全 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 令和1年度~令和3年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
動物病院において、動物に注射を行う際は針刺し事故や感染の危険性が伴う。これらの問題に対処するため、注射器を使わない「無針注射器」の利用が注目されている。しかし、海外製も含めこれまで製品化されてはいるものは「有針注射器」に比べると、操作が繁雑な上、注射できる薬液量も不十分であるため日本ではあまり普及していない。これらの問題を解決し、使い勝手が良く安全な「無針注射器」の開発を目指す。
開発した技術のポイント
・動作音の低減
‐暗騒音と同じレベルにまで消音することができた。
・投与可能薬液量の増加
‐薬液注射可能容量を1mlに増量。
・操作性の向上
‐有針注射器の作業時間45~60秒に対し、無針注射器の作業時間を30秒以内に短縮。
具体的な成果
・動作音の低減
‐暗騒音と同じレベルにまで消音することができた。
・投与可能薬液量の増加
‐薬液注射可能容量を1mlに増量。
・操作性の向上
‐有針注射器の作業時間45~60秒に対し、無針注射器の作業時間を30秒以内に短縮。
知財出願や広報活動等の状況
本事業により得られたいくつかの研究結果において、特許出願を予定している。
研究開発成果の利用シーン
開発した無針注射器の技術により、獣医師、動物看護師や動物への負担を軽減できる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
高品質な製品を効率よく生産するにはどのような生産ラインを組めばよいのか、今後専門家にアドバイスをいただきながら進めていき、2024年度には量産体制が整えられるよう取り組んで行く。
提携可能な製品・サービス内容
製品製造、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・動作音の低減により、動物への負担を軽減。
・薬液注射可能容量を1mlに増量したことにより、使用できる薬剤の種類が大幅に広がる。
・操作性の向上により、注射針による針刺し事故や感染防止に役立つ。
今後の実用化・事業化の見通し
高品質な製品を効率よく生産するにはどのような生産ラインを組めばよいのか、今後専門家にアドバイスをいただきながら進めていき、2024年度には量産体制が整えられるよう取り組んで行く。また、動物医療機器として販売をするには、動物医療機器製造販売の承認を取得する必要があるため、今後共立製薬と協力しながら申請に必要な準備を行っていく。
実用化・事業化にあたっての課題
製品としてのデザインや使い勝手、コストを抑えるための工夫などに取り組んで行く必要がある。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 岩崎工業株式会社 代表取締役 岩﨑 能久、常務取締役 家根谷 武 |
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事業管理機関 | 公益財団法人三重県産業支援センター 事業部 技術支援課 |
研究等実施機関 | 国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学 工学部 准教授 菊地 聡、准教授 新川 真人、附属動物病院 病院長 森 崇 |
アドバイザー | 共立製薬株式会社 国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学 三重県工業研究所 |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 岩崎工業株式会社(法人番号:2150001005584) |
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事業内容 | プラスチック製品製造業(家庭日用品・医療機器) |
社員数 | 113 名 |
生産拠点 | 三重プラント(三重県松阪市広陽町10番地) |
本社所在地 | 〒639-1132 奈良県大和郡山市高田町421-2 |
ホームページ | https://www.lustro-global.com/ |
連絡先窓口 | 岩崎工業株式会社 メディカルサプライ事業部 水﨑 秀明 |
メールアドレス | h-mizusaki@lustroware.co.jp |
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