複合・新機能材料
RoHS指令の規制対象である高温鉛はんだに代わる代替品として、“次世代シングルナノ銀粒子を用いたナノ銀ペースト”を開発するとともに、その量産製造技術及び製造装置を開発
大阪府
株式会社応用ナノ粒子研究所
2020年3月26日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 次世代シングルナノ銀粒子およびナノ銀ペーストの量産技術化開発 |
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基盤技術分野 | 複合・新機能材料 |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー、自動車、ロボット、産業機械、情報通信、半導体、エレクトロニクス |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高効率化(生産性増加)、環境配慮 |
キーワード | 銀ナノ粒子、接合材、量産化、パワー半導体 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成27年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
次世代シングルナノ銀粒子の量産化課題を、表面活性・融点降下現象を顕現するナノ粒子の新規製造法で解決し、小粒子径分布と粒度均一化で高度化を達成する。シングルナノ銀粒子を用いた高機能ナノ銀ペーストの量産を月産トン規模で行う技術を確立する。さらに、ペーストの特性最適化を行い、自動車、各種産業機械のニーズに対応できる低熱抵抗、高強度、小型・軽量、高信頼性の次世代パワー半導体実装品の量産製造技術開発を行う
開発した技術のポイント
高温鉛はんだの代替品の開発であり、次世代パワー半導体の接合材料として優れた耐熱性や接合強度を有するナノ銀ペーストの開発と量産化方法を確立することである
(新技術)
・ナノ銀粒子の小径化と均一化と量産化技術の確立
・次世代シングルナノ銀粒子及びそれを使用したペースト
(新技術のポイント)
平均粒子径:2nm以下、粒径分布の分布幅:0.5nm以下の粒子の製造手法の確立
具体的な成果
・次世代シングルナノ銀粒子径制御・均一粒度分布(結晶子径:2.5nm、分布の半値半幅:0.6nm)
・次世代シングルナノ銀粒子の量産化(月産10kg能力に目処)
・次世代シングルナノ銀粒子を分散させたナノ銀ペースト量産化の確立(月産1t能力に目処)
・ナノ銀ペースト接合:高強度化、小型軽量化次世代パワー半導体接合実装技術(加圧圧力10MPa、焼成温度250℃、保持時間60秒)
・高温作動型パワー半導体実装品の長期安定性を保証する加圧接合最適化技術(IGBt実装品を対象としたパワーサイクル試験で50、000サイクル達成)
・大面積Siパワー半導体実装品対応技術
知財出願や広報活動等の状況
特許出願2件 係属中
研究開発成果の利用シーン
・高温鉛はんだの代替品となるナノ銀ペースト
・SiCなどのワイドギャップ半導体素子を用いた次世代パワーデバイス(動作温度200℃~300℃)での接合材料として使用可能。
また、その他、高温での信頼性が要求されるデバイス等の接合材(熱電素子・LED等)へも使用することにより、今まで以上の高温化でも
作動できる製品の作成が可能となる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
高温鉛はんだに対するRoHS指令の適用除外期限が2021年7月21日に延長される見通しであり、その期限の前年である2020年7月頃までには川下製造事業者にナノ銀ペーストを採用してもらうことを目標として、主に(株)日本スペリア社の国内外の営業のネットワークを活用して、川下製造事業者へのPR活動を強化している。
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造、試験・分析・評価、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・焼成温度250℃を60sec保持、加圧圧力10MPaで60MPa以上の接合強度を実現高温鉛はんだ以上の良好な耐熱特性、接合信頼性を有し、低抵抗・高熱伝導特性等の高い接合品質を有する接合材料
・ナノ銀ペーストを用いた接合試作品の受託による、電子部品作成のサポートや接合部の解析
今後の実用化・事業化の見通し
2021年7月の高温鉛はんだの規制開始に伴う鉛フリー化対策に向け、ナノ銀ペーストへの関心と認知度が一段と高まった結果、ナノ銀ペーストでの接合依頼や、製品開発のコラボレーションが増えており、2020年には、ナノ銀ペーストの採用件数ならびに販売量の増加が見込まれる
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社応用ナノ粒子研究所 株式会社日本スペリア社 |
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事業管理機関 | 公立大学法人大阪市立大学 |
研究等実施機関 | 公立大学法人大阪市立大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社応用ナノ粒子研究所(法人番号:6120001130695) |
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事業内容 | 電子部材用複合銀ナノ粒子粉末の量産法の開発、電子材料向ナノ銀ペーストの開発・製造、実用化研究開発等 |
社員数 | 2 名 |
本社所在地 | 〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1丁目16番15号 |
ホームページ | http://anpl.jp/ |
連絡先窓口 | 株式会社応用ナノ粒子研究所 丹治淳 |
メールアドレス | a.tanji@anpl.jp |
電話番号 | 06-4866-6129 |
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