接合・実装
電子デバイスコネクター部の小型軽量化を実現する新方式半導体ソケット
埼玉県
株式会社リトルデバイス
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | ゴムコア通電ボールを電気接触ピンとして利用した新方式半導体ソケット開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | 半導体 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成26年度~平成28年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
半導体の高性能化により3D複合化などで多ピン化し、これを接続するソケットのピン圧力が増大し従来方式では小型化、高周波特性の向上に限界が来ている。そこで複合ゴムボールを新規に開発し、これに金属被服した通電ボールを電気接点とし、接触面積を広くして抵抗値を下げ単純で短い距離で伝送することで小型化、低価格、高データ転送率の半導体ソケットを開発する
開発した技術のポイント
表面実装と同等の形状において導電体同士を押し当てる機能を付与するために、微小なゴムボールの表面に金属皮膜を形成して、ゴムの弾性を押し当てる力として利用して情報通信データレベルの通電性を得る方法を開発する
(新技術)
新規弾性材料により、省スペースで接続でき、単純な接続機構で高周波特性に優れ、プロセスの単純化による低コストで製造できる新たな接続機構
(新技術の特徴)
新規弾性材料により、省スペースで接続でき、単純な接続機構で高周波特性に優れ、プロセスの単純化による低コストで製造できる新たな接続機構
具体的な成果
・微小流路を用いてシリコンゴムとポリイミドのコア-シェル微粒子および通電ボールの製造技術を確立できた
・軟性ポリスチレンボールに金属皮膜を形成したダミーボールを大量に製作・使用して全数検査装置の開発を行った
・180℃に加熱しシリコンゴムの膨張圧力をポリイミドの外殻で押さえ込み金属皮膜の破損が防げるかの実験を行い、膨張を抑制し金属皮膜が破損しないことが確認された
・シリコンゴムにPTFE骨格を結合させることでトルエン等の溶剤の浸透を防止し比重がポリイミドと同等となりPVA溶液に確実に沈ませることが出来るようになった
・全数検査装置の最終工程の微細な凹凸の排除に関して湾曲させる表面に鋭利な凹凸を設ける事で安定度を増すことが可能となった
研究開発成果の利用シーン
電子デバイスのコネクター
・表面実装と同等の形状において導電体同士を押し当てる機能を付与するために、微小なゴムボールの表面に金属皮膜を形成して、ゴムが持つ弾性を押し当てる力として利用して情報通信データが可能なレベルの通電性を得る画期的な製造方法
実用化・事業化の状況
製品・サービスのPRポイント
・省スペースで接続でき、単純な接続機構で高周波特性に優れ、製造プロセスの単純化による低コストで製造できる新たな接続機構
・高周波ノイズが出ない方法で小型軽量化・低コストでかつ大容量データ通信性能
今後の実用化・事業化の見通し
・講演や報道によるプレスリリースを開始しており、既に本開発品に興味を示す大企業が多く現れ、本開発品を生産供給することを検討している
・安いライセンス料にて多くのユーザーに活用してもらう展開を考えている
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社リトルデバイス |
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事業管理機関 | 一般社団法人産学金連携推進機構 |
研究等実施機関 | 国立大学法人東京大学 住友精化株式会社 株式会社エレック北上 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社リトルデバイス |
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事業内容 | 電子部品製造業 |
本社所在地 | 〒355-0327 埼玉県比企郡小川町腰越555-1 |
連絡先窓口 | 代表 瀧澤明道 |
メールアドレス | takizawa@little-device.com |
電話番号 | 0493-72-5692 |
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