立体造形
動的ヒート&クール成形法によりマイクロ流路を転写、多項目診断・高感度検出のアレルギー診断キットが実現
兵庫県
トラストメディカル株式会社
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 新規ナノガラス量子ドットによる多層マイクロ流路基板を用いたPOC免疫学的診断法の開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、産業機械 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(精度向上)、低コスト化 |
キーワード | マイクロ流路、金型、量子トッド、蛍光EIA、アレルギー |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
臨床分野では多層マイクロ流路基板内で免疫学的検査を行う迅速・小型・高感度かつ多項目のPOC診断機器が求められている。流路基板に要求される高精細・高転写成形の為に、金型部材の伝熱差を利用し、PC制御にて高速加熱冷却する『動的ヒート&クール成形法』を開発する。流路内では新規ナノガラス量子トッドによる高感度蛍光EIA検査を行うことで、アレルギー5項目の迅速診断キットを開発し、蛍光読取装置と合せて、目的のシステムを構築する。
開発した技術のポイント
動的ヒート&クール成型法による転写性に優れた流路チップと新規ナノガラス量子ドットによる診断キットの開発と蛍光検出部を組み込んだ装置を開発し、アレルギー診断システムを構築する
(新技術)
動的ヒート&クール成形法で、金型によりアクリル基板にマイクロ流路を作成する
(新技術の特徴)
新規ナノガラス量子ドットによる多項目診断と高感度検出を実現するアレルギー診断キットが作製可能となる
具体的な成果
・蛍光粒子の最適化・蛍光イムノクロマトの開発
-ナノガラス量子ドットの最適化を行った
-流路に最適な樹脂材料と流路形状を決定した
・蛍光検出装置の開発
-実サンプルで検量線ができることを確認した
・動的ヒート&クール成形法の開発
-金型全体を加熱、製品部を昇温・冷却する方法を確立し、転写性に優れた流路チップを作製した
研究開発成果の利用シーン
・動的ヒート&クール成形法で作製したマイクロ流路と新規ナノガラス量子ドットによるアレルギー診断キット
・診断キットと蛍光検出装置によるアレルギー診断システム
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・高効率発光の蛍光粒子の開発を行った
・機器、制御回路、ソフト開発により、蛍光検出装置の開発を行った
・動的ヒート&クール成形法を確立し、転写性に優れた流路チップを作成した
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造、製品製造、試験・分析・評価、技術ライセンス
製品・サービスのPRポイント
・アクリル基板への転写技術で、多項目診断・高感度検出を可能とするアレルギー診断キットの低コスト化を実現
-動的ヒート&クール成形法の確立により、アクリル基板へのマイクロ流路形成が可能となった
・診断キットと蛍光検出装置を組み込んだシステムを実現、市場を拡大
-多層マイクロ流路基板を用いた診断キットと蛍光検出装置の開発によりアレルギークラス1と陰性の判別が可能となった
今後の実用化・事業化の見通し
・基礎研究を終了し、要素技術を確立したので、今後、実用化、事業化を進めていく
・開発した高感度診断技術を活かし、アレルギー以外の診断用途にも拡大を図る
・開発した動的ヒート&クール成形法による高外観で高転写性の成形技術を様々な用途へ利用していく
実用化・事業化にあたっての課題
蛍光物質の安定性
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ニート |
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事業管理機関 | 株式会社ニート |
研究等実施機関 | トラストメディカル株式会社 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | トラストメディカル株式会社(法人番号:7140001077356) |
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事業内容 | 医療機器の開発、製造、販売体外診断薬の開発、製造、販売 |
社員数 | 20 名 |
生産拠点 | 本社工場(兵庫県加西市) |
本社所在地 | 〒679-0105 兵庫県加西市朝妻町1044番地 |
ホームページ | http://www.trustmedical.jp |
連絡先窓口 | 生産改革部 坪井邦雄 |
メールアドレス | tsuboi@neatnet.jp |
電話番号 | 0790-47-9009 |
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