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立体造形

ナノメディカルチップの開発により、POCT検査の大幅なコスト削減と多様な利用シーンへの対応が可能に!

滋賀県

株式会社カフィール

2020年4月12日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 光学を応用したナノメディカルチップの超精密射出成形加工の研究開発
基盤技術分野 立体造形
対象となる産業分野 医療・健康・介護
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(使用機器削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化
キーワード 厚肉、超精密射出成形技術、高品質、レンズ
事業化状況 研究実施中
事業実施年度 平成23年度~平成25年度

プロジェクトの詳細

事業概要

医療機器産業では、川下製造業者が開発するポータブル検査デバイス用のディスポーザブルなメディカルチップの高精細化・高機能化のニーズがある。多項目検査を目的とした生化学分析を実現するために光学要素を一体化した多機能型の微細流路ナノメディカルチップの実現が求められている。現在は、レンズ等の光学要素と検査装置は別体であるが、これを世界に先駆けてワンチップ化するための超精密射出成形技術を確立する

開発した技術のポイント

検査のための医療機器(ポータブル・デバイス)とディスポーザブルで安価な光学要素を一体化した多機能型微細流路メディカルチップ(オプティカル・ナノメディカルチップ)を製造するための超精密射出成形加工技術を開発する
(新技術)
微細流路とマイクロレンズなどの光学機能を併せ持つ多機能で高精度な一体型メディカルチップを開発する
(新技術の特徴)
・複数の要素がワンチップ化されることで、検査装置が小型化される
・ポータブル検査デバイスと併用することで即時即場検査が実現される

具体的な成果

・光学機能を付加した微細流路メディカルチップの超精密射出成形加工技術の研究開発
・微量検体定量分取のための異種部材精密嵌合および高摺動化技術の研究開発
・品質保証システム整備のための高精度計測技術の研究開発
─光学機能を付加した微細流路メディカルチップの光学特性評価技術、形状精度管理システムの研究開発等を実施した

研究開発成果の利用シーン

・多機能型微細流路メディカルチップ(オプティカル・ナノメディカルチップ)
・超精密射出成形(光学プラスチックレンズ部品など)
・超精密金型

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・サポイン事業を通じて、計画した技術目標値はすべて達成できた
・これらの技術をもって製作した試作チップを川下製造業者に提供しており、その性能評価が始まった結果、実用化に向けた取り組みを強く要望されている
・医療チップだけでなく、環境分野や創薬分野、そして半導体関連分野への応用も期待されている

製品・サービスのPRポイント

・血液検査にかかっていたコストの大幅削減へと貢献
-従来の血液分析では、複数の項目を即時に検査する上では多大なコストがかかっていた
-本研究によって開発された技術を活用することによって、従来と比較して低コストかつ即時に、血液分析を実施することが可能になる
-多項目を即時に測ることができることによって、検索に必要なコストの大幅な低減へとつながることから、既存の血液検査装置からの置き換えが進むと考えられる
・小型化による利用シーンの拡大へと貢献
-ナノメディカルチップの開発を通じて、検査機器の小型化への実現可能性が高まった
-ポータブル化が視野に入ったことで、従来は想定しにくかった利用シーンでの活用が進むことが期待される

今後の実用化・事業化の見通し

・開発するオプティカル・ナノメディカルチップおよび川下製造業者のポータブル検査デバイスが具現化することで、血液分析において、一度に多項目の測定が即時かつ安価に行うことが可能になる
・結果、POCT(ポイント・オブ・ケア・テスティング)検査の飛躍的普及に大きく寄与し、国内に留まらず、POCT検査システムのシェアが年々増加している欧米市場にも参入できる可能性が高い
・今後は、事業化を見据え、川下製造業者との連携をより強化し、当チップの製品化および蓄積した高度なものづくり技術の横展開に邁進して行く予定である

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社カフィール
事業管理機関 公立大学法人滋賀県立大学
研究等実施機関 公立大学法人滋賀県立大学
株式会社エリオテック
近畿精工株式会社
株式会社日立ツール
滋賀県東北部工業技術センター

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社カフィール(法人番号:6160001007221)
事業内容 光学プラスチックレンズ部品、およびエンジニアリングプラスチック部品の製造
社員数 39 名
本社所在地 〒529-0341 滋賀県長浜市湖北町速水225番地1
ホームページ http://www.kafeal.com/
連絡先窓口 畑澤 康弘
メールアドレス hatazawa@kafeal.com
電話番号 0749-78-0270