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表面処理

高強度・高耐候性拡散反射面を持つ積分球の開発により、LED照明のさらなる普及を促進、売上拡大に貢献!

静岡県

株式会社オプトコム

2020年4月10日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 高速フレーム・サスペンション溶射法による高強度・高耐候性拡散反射面を持つ積分球の開発
基盤技術分野 表面処理
対象となる産業分野 医療・健康・介護、航空・宇宙、農業、産業機械、スマート家電、半導体、工作機械、光学機器
事業化状況 実用化間近
事業実施年度 平成24年度~平成26年度

プロジェクトの詳細

事業概要

高速フレーム・サスペンション溶射による、均一で緻密かつ高密着力を有する溶射皮膜を形成する技術を開発し、硫酸バリウムを用いた高強度・高耐候性な拡散反射面を持つ積分球の作製技術を確立する。これらの研究開発により、強度の弱さや環境要因による経年変化などの脆弱性が大きな問題となっていた従来型(塗装技術)の積分球の問題点を解決すると共に、長寿命化・維持管理の軽減に貢献する新しい拡散反射面の作製技術を実現する

開発した技術のポイント

「高速フレーム・サスペンション溶射」による緻密かつ高密着力を有する溶射皮膜を形成する技術を開発し、当該技術の積分球作成技術への適用を図るとともに、従来型積分球との比較検証により高強度・高耐候性で、かつ良好な光学特性を有する拡散反射面を持つ積分球の開発を行う

(新技術)
高速フレーム・サスペンション溶射による緻密かつ高密着力を有する溶射皮膜を形成する技術を開発し、積分球作製技術への適用を図る

(新技術の特徴)
高強度・高耐候性で、かつ良好な光学特性を有する拡散反射面を持ち、正確な光計測が可能となる

具体的な成果

・均一な皮膜形成に資する溶射技術の開発
‐高速フレーム・サスペンション溶射装置のプロセス条件や均一な皮膜を得られる溶射条件を、積分球内面があるべき光学特性や機械特性、信頼性等に基づき確立した
‐溶射皮膜の成膜状態をin-situで測定・評価する技術を開発した
・均一な皮膜形成に資する溶射技術の応用
‐基材の表面形状の制約を受けない制御技術を開発し、均一な皮膜をもつ積分球を作成した

研究開発成果の利用シーン

・溶射皮膜の成膜状態の測定・評価サービス
・均一な皮膜をもつ積分球

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・平板への溶射皮膜では、反射率80%程度の皮膜を製作する技術を開発し、さらに溶射条件の適正化を図ることで実用的な拡散反射面の実現が期待できることが明らかとなった
・事業化に向けて、取り組むべき新たな課題(膜厚、球面への溶射及び成膜技術の確立)の抽出を行った

製品・サービスのPRポイント

・LED照明の正確な性能測定を可能とし、LED照明普及を後押し、売上拡大に貢献
積分球は光計測における基幹ツールであるが、脆弱な物理的・化学的特性が大きなボトルネックとなり、積分球に対する抜本的な技術開発が必要となっている
‐本事業で、平板への溶射皮膜では、反射率80%程度の皮膜を製作する技術を開発し、さらに溶射条件の適正化を図ることで実用的な拡散反射面の実現が期待できることが明らかとなった
‐本技術を活用した高強度・高耐候性で、かつ良好な光学特性を有する拡散反射面を持つ積分球が、LED照明の性能の正確な測定を可能とし、LED照明の普及を後押し、売上拡大に貢献することが期待される
・積分球だけでなく治具などにも溶射が可能
特長:
‐UV照射に対する耐性が劇的に改善
‐可視域から近赤外域において高い平坦性を実現

今後の実用化・事業化の見通し

・球面への溶射及び成膜技術の確立については、ロボット制御技術を有する溶射専業メーカーを加え体制を強化することにより、積分球(半球面)への溶射の高品質化並びに量産化・効率化により製品化への展開を図っていく予定である
・現在の代替用(LED光源対応化や小型化)やリペア技術を導入した積分球を推奨・販売促進していく
・拡散反射面の反射特性に関わる国内標準をはじめ、積分球を含む光学特性評価装置全般に共通して必要な各種評価基準の構築・整備の必要性を提言していき、今後の展開を図る予定である

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社オプトコム
事業管理機関 株式会社豊橋キャンパスイノベーション
研究等実施機関 国立大学法人豊橋技術科学大学
国立研究開発法人産業技術総合研究所

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社オプトコム
事業内容 次世代照明光測定器・光学機器関連製品、次世代照明検査機器の開発、設計、製造、販売、メンテナンス
本社所在地 〒438-0803 静岡県磐田市富丘141-1
ホームページ http://www.optcom.co.jp/
連絡先窓口 岩崎一雄
メールアドレス kazu@optcom.co.jp
電話番号 0538-21-8600