情報処理
高精度化した逓倍器がオンロードでの正確な燃焼解析を可能にし、低燃費次世代自動車の開発を実現
東京都
アトセンス株式会社
2022年1月28日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 自動車エンジン燃焼解析用逓倍器の高精度化技術の研究開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 自動車、ロボット、農業、産業機械、工作機械 |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成24年度~平成26年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
世界の自動車業界は、燃費改善の計測として実車オンロード試験の規格化を論議している。この為には自動車部品のクランクポジションセンサの出力信号を計測用のロータリーエンコーダ相当に変換する高精度逓倍器が必要となる。現状の逓倍器の計測精度は2%であるが、要求は0.2%である。本事業では、組込みソフトウェアと数理モデルを駆使して高精度逓倍器を開発し、試験の国際的統一化を主導し国際競争力アップにも貢献する
開発した技術のポイント
システム同定技術をベースとした数理モデル(組込みソフトウエア)で逓倍器を高精度化し、我が国の低燃費次世代自動車の研究開発力アップに貢献する
(新技術)
クランク角予測技術、及びクランク角補間技術を確立し、逓倍器に搭載する
(新技術の特徴)
逓倍器が高精度化され、従来問題となっていた逓倍器の誤差が解消される
具体的な成果
・燃焼解析と逓倍誤差の関係の把握
・数理モデル:クランク角予測新技術の確立、クランク角補間技術の確立
‐予測のための数理モデルを構築し、定常回転下、回転数変動下で目標の精度が得られることを検証した
‐補間のための数理モデルを構築し、定常回転下で目標の精度が得られることを検証した
・高精度逓倍器の試作
研究開発成果の利用シーン
実車のセンサを活用して計測用センサと同様のクランクアングル信号を生成し、実車オンロードでの十分な解析(燃焼解析、音振動解析)を可能とする新逓倍器
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・高精度逓倍器のハードウェア開発が完了し、組み込みソフトウェアも7割完成した
・川下企業の要求である燃焼解析精度0.2%を実現するため、システム同定技術をベースとした数理モデルを検討し、クランク角の予測、及び補間において、目標精度0.1degを達成できることを実証した
・予測アルゴリズムについては、回転数変動下においても、目標精度0.1を達成できることが確認できた
製品・サービスのPRポイント
高精度逓倍器による正確な燃焼解析が、低燃費次世代自動車の研究開発力を向上させる
・従来の逓倍器は、予測、補間と言った存在しない情報を補う処理が必要であるためロータリーエンコーダに比べて精度が劣るという問題を抱えていた
・システム同定技術をベースとした数理モデルにより高精度化した逓倍器が、それまで生じていた誤差を軽減させ、より正確な燃焼解析を可能にする
・これにより、研究開発スピードが向上し、低燃費次世代自動車の開発に貢献することが可能となる
今後の実用化・事業化の見通し
今後、高精度逓倍器の試作機を完成させ、フィールド試験を重ねながら平成27年度内の事業化を目指す予定である
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | アトセンス株式会社 |
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事業管理機関 | アトセンス株式会社 |
研究等実施機関 | 公立大学法人首都大学東京 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | アトセンス株式会社 |
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事業内容 | 自動車・エンジンの研究開発用センサ・計測器・装置の製造販売 |
本社所在地 | 〒162-0812 東京都新宿区西五軒町6-10秋山ビル2階 |
ホームページ | http://www.atsense.jp/ |
連絡先窓口 | 先行開発課 |
メールアドレス | nagaoka-t@atsense.jp |
電話番号 | 03-5206-8641 |
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