接合・実装
使い捨て電極チップの開発により、再現性が高く、低コストのエンドトキシン小型検査装置を実現
宮城県
株式会社アイ・ティ・リサーチ
2020年3月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 電気化学検出法による高感度・小型エンドトキシン検査装置の開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
事業化状況 | 実用化間近 |
事業実施年度 | 平成23年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
透析や再生・移植医療の現場では、エンドトキシンの測定と管理が非常に重要になっているが、従来品では検査技師でも煩雑な操作が必要であり、装置も高価なため小規模施設では導入に至っていない。医療の安全性を確保するため、革新的な電気化学検出法を用いた電極チップと検査装置の高再現性、低雑音化、大量・低コスト生産化の課題を高度化目標として、電極チップの設計製造技術を確立し、小型検査装置を試作する。
開発した技術のポイント
電気化学検出法を用いて安価な使い捨て電極チップを作製し、再現性が高く、ノイズを低減した高感度な検査装置を開発する
(新技術)
電気化学検出法を用いて、誰でも簡単に測定できる検査装置を開発する
(新技術の特徴)
・実装技術を駆使してノイズ低減を図り、高感度な検査装置を実現する
・ポンプなどを使わない安価な電極チップを製作する
具体的な成果
・使い捨て電極チップを実現する技術の確立
‐電極チップの詳細設計、各種カーボン材料の電気化学特性の評価を行い、安価なカーボンインクによるスクリーン印刷でチップを試作した
・検査装置本体の試作機の開発
‐総合評価で再現性20%以内を達成した
・事業化に関する研究
‐顧客に評価を受けて、開発の方向性を把握した
‐事業化に向けて、市場調査を行った
研究開発成果の利用シーン
・安価なカーボンインクによるスクリーン印刷で作製した使い捨て電極チップ
・高再現性、ノイズ低減、低コストを実現した小型検査装置
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・競合品と比較して、感度・測定時間や使いやすさなど性能面での課題を抽出した
・事業化に向けて、性能上の課題を解決するため追加研究を開始した
製品・サービスのPRポイント
・使い捨て電極チップにより、再現性の高いエンドトキシン小型検査装置の低コスト化を実現
‐適切なカーボンインクを選定、スクリーン印刷することで、安価な使い捨て電極チップを開発した
‐要素技術を開発し、電極チップを接続できる小型検査装置を試作した
‐統合的な性能評価で再現性(相対標準偏差)20%以内を達成した
・誰でも簡単にエンドトキシン測定ができるようになり、透析から再生・移植医療へと市場が拡大
‐川下企業は、従来の試薬販売だけでなく、検査装置と電極チップの販売が加わることになるので、売上げ拡大に繋がる
今後の実用化・事業化の見通し
・電極チップに試薬を塗布、サンプル溶液を滴下することで計測できる、利便性の高い方法が望まれる
・3CH電極チップに対応した検査装置試作機の開発を行う
・操作性を考慮し、ユーザビリティの高いファームウェアの開発を行い、製品の競争力を高める
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社アイ・ティ・リサーチ |
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事業管理機関 | 株式会社インテリジェント・コスモス研究機構 |
研究等実施機関 | 国立大学法人東北大学 原子分子材料科学高等研究機構 国立大学法人東北大学未来科学技術共同研究センター 国立大学法人山形大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社アイ・ティ・リサーチ |
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事業内容 | 電子応用製品の開発・製造・販売 |
本社所在地 | 〒980-0872 宮城県仙台市青葉区星陵町1-1 東北大学未来医工学治療開発センター5FS6 |
ホームページ | http://www.itresearch-itr.com |
連絡先窓口 | 代表取締役 川端 荘平 |
メールアドレス | kawabata@itresearch-itr.com |
電話番号 | 022-301-8277 |
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