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複合・新機能材料

自動車内の電磁障害対策に有用な次世代自動車用電波吸収ファブリックの開発により、自動車の安全性向上に貢献

愛知県

株式会社西澤

2020年3月24日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 ハイブリッド自動車・電気自動車用電波吸収内装材(電波吸収ファブリック)の開発
基盤技術分野 複合・新機能材料
対象となる産業分野 医療・健康・介護、環境・エネルギー、航空・宇宙、自動車、情報通信、スマート家電
事業化状況 実用化間近
事業実施年度 平成23年度~平成25年度

プロジェクトの詳細

事業概要

ハイブリッド自動車や電気自動車は、運転者による簡単な操作で高度な駆動制御が行えるよう制御用電子機器が数多く搭載されており、モーター等から発する電磁ノイズが運行の重大な誤動作を引き起こす可能性があるとして懸念されている。本研究開発では、車両内部で飛び交う電磁ノイズを抑制する電波吸収コーティング剤を開発し、それを各種内装材に付与するための織染技術を高度化して新規な自動車用電波吸収内装材を開発する

開発した技術のポイント

磁性体担持カーボンマイクロコイル(MGCMC)を活用して、次世代自動車の車両内部で飛び交う電磁波を広帯域に吸収・減衰し、電磁障害を抑制可能な内装材を開発する
(新技術)
MGCMCを活用した電波吸収特性を持つ電波吸収コーティング剤を開発し、各種生地に織染加工する
(新技術の特徴)
自動車の車両内部で発生するMHz~GHzの広帯域の電磁ノイズの吸収・減衰が可能になり、自動車の安全運行が可能になる

具体的な成果

・自動車電磁ノイズの吸収に適したMGCMCの開発
‐高性能MGCMCに必要な大きな電波吸収を示す担持フェライトをより工業化に適した平易な条件で作製した
・電波吸収コーティング剤の開発
‐MGCMCが容易に均一にエマルジョンに分散するコーティング剤を開発することに成功した
・ハイブリッド自動車・電気自動車用電波吸収内装材(電波吸収ファブリック)の開発
‐上記コーティング剤を活用して電波吸収内装材(電波吸収ファブリック)を開発した

研究開発成果の利用シーン

・ハイブリッド自動車・電気自動車用電波吸収内装材(電波吸収ファブリック)
・自動車電磁ノイズの吸収に適したMGCMC
・航空機、医療機器用電波吸収材、EMC対策材
・電波吸収コーティング剤

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・サポイン事業の実施を通じて、多くの知見と新しい技術を開発し、電波吸収ファブリックの開発に成功した
・自動車、航空機、医療機器等の分野でのユーザーニーズを抽出し、電波吸収ファブリックをニーズに適した仕様、性能等を備えた製品を開発していく

製品・サービスのPRポイント

・電波吸収ファブリックを活用した電磁障害対策を通じて、自動車の安全運行とIT化の両立が可能
‐ハイブリッド自動車・電気自動車用電波吸収内装材の開発により、自動車内の電磁障害を防止することが可能になり、次世代自動車のIT化や、IT化に必要な安全性の向上への対策が可能になるとともに、安全の保証が他社自動車との差別化を可能にし、用途の拡大にも貢献する
・電磁障害への対策が必要とされる多様な用途での活用が可能
‐本研究で開発した電波吸収ファブリックは、自動車だけではなく、安全対策を必要とする様々な用途への活用が可能である
‐将来的には、航空機や医療機器など、電磁障害への対策を必要とする多様な用途や、より高度な電磁障害対策が必要な用途での活用が可能である

今後の実用化・事業化の見通し

・今後は自動車電磁ノイズ用MGCMC、MGCMCを配合した電波吸収コーティング剤および電波吸収ファブリックの製造と販売を行っていく予定である
・また、本事業を通じて開発したファブリックは、自動車以外にも航空機、医療機器用の電波吸収材、EMC対策材としての活用が可能であることから、自動車以外の用途に向けた製造・販売事業の展開を進めることを予定している

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社西澤
事業管理機関 一般財団法人ファインセラミックスセンター
研究等実施機関 シーエムシー技術開発株式会社
国立大学法人名古屋工業大学
一般財団法人ファインセラミックスセンター

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社西澤
事業内容 化学品卸売業染料・活性剤・工業薬品化学品製造配合製品販売化学品製造配合製品
本社所在地 〒481-0041 愛知県北名古屋市九之坪鴨田79
ホームページ http://kk2438.co.jp/
連絡先窓口 西澤嘉洋
メールアドレス nishizawa@kk2438.co.jp
電話番号 0568-24-6721