情報処理
癌病理診断前の画像処理スクリーニングにより高精度判定が可能に!
京都府
株式会社知能情報システム
2020年3月23日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 新規アルゴリズムによる画像処理技術の高度化による大腸癌画像診断支援技術の研究開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
生体組織診断とは、病理医が摘出された組織を顕微鏡で観察し、病理診断を下すものである。この結果は、治療方針を決めるにあたり重要な判断材料になる。しかし、病理診断ができる医師の数は圧倒的に少なく社会問題にもなっている。大阪大学基礎工学科は新たなアルゴリズムによる診断支援プログラムを開発した。大腸癌に対して適用したところ、非常に良好な結果を得た。これを組み込んだソフトウェアを作成し事業化を目指す
開発した技術のポイント
癌病変に伴う生体組織の数学的(位相幾何)性質の変化に着目することで、生体組織標本内に含まれる癌病変部を、画像データから特定するアルゴリズムを更に高度化して実用可能なレベルまで引き上げることを目標とする
(新技術)
生体組織標本内に含まれる癌病変部を、画像データから特定するアルゴリズムを活用する
(新技術の特徴)
癌病変に伴う生体組織の数学的(位相幾何)性質の変化に着目する
具体的な成果
・使いやすい統合環境の作成を行った
-パラメータの自動算出、低分化型癌への対応、外部デバイスとの融合
・処理時間の短縮
-アルゴリズムの効率化、処理手順の効率化による全体効率を向上させた
研究開発成果の利用シーン
・癌病理診断前スクリーニングシステム
・離島・遠隔地に対するネットワークを用いた診断サポート
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・癌画像診断技術実用化に向けて、病理医の診断結果と研究開発成果であるアプリケーションの処理結果を比較した結果、非常に精度のよい判定が可能となった(偽陰性がほとんどない)
・擬陽性の抑制・処理結果の評価方法が今後の課題である
・大腸癌以外にも適用できるように改良する必要がある
製品・サービスのPRポイント
・病理医のいない地域でのネットワークを用いた診断が可能
・病理診断目のスクリーニングに活用することで、効率性の良い病理診断が可能、ヒューマンエラーの防止に貢献
・一般のパソコンでも機能する(1視野を数秒で処理)、非常に低コストでの運用が可能
今後の実用化・事業化の見通し
・特許許諾先である株式会社スペシャリスト・サポート・システムが主導的に事業化を進めている
・客観性を持たせるための外部の評価導入に向けて準備を進めているところである
・大学病院などへの導入を行うべく、大阪大学付属病院・琉球大学付属病院などと連携を取りながら改良等行っている
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社知能情報システム |
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事業管理機関 | 国立大学法人大阪大学 |
研究等実施機関 | 国立大学法人大阪大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社知能情報システム |
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本社所在地 | 京都府京都市下京区中堂寺南町134番地京都高度技術研究所(ASTEM)503号室 |
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