情報処理
アナログ150mHz帯のデジタル化移行をスムーズに進めるアナログ/デジタル共用無線機を開発!
大阪府
株式会社大日電子
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 150mHz帯業務用アナログ;デジタル共用無線機開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 情報通信、スマート家電、光学機器 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
アナログ/デジタルの切替、3種の変調方式の切替、2種のコーディックの切替機能及びアナログ並みのサービスエリアを確保するためのアンテナ制御を組込ソフトウェアで実現する。業務用では実用されていない変調部や新しくアンテナ制御を開発する。これによりデジタルやアナログといった数種の無線機の機能を一台の無線機で持て、デジタル化に際し課題の一時的な大型投資や耐用期限前のアナログ無線機の廃棄等の無駄が省かれる。
開発した技術のポイント
従来のデジタル無線機より低価格で、今後規格化される可能性のある変調方式やコーディックをソフトウェアに含んでおき、設定を変える事で様々な規格に対応したアナログ/デジタル共用無線機を開発する
(新技術)
設定を変える事で様々な規格に対応した、アナログ/デジタル共用無線機を開発する
(新技術の特徴)
・従来の設備を利用しつつ更新できる
・複数方式の変復調も対応可能である
・複雑な演算を行うFPGAの処理をリアルタイムで実施する
具体的な成果
4値FSK変復調技術の開発
‐ソフトウェア処理で4値FSK変復調を行った
・デジタル処理によるアナログFm変復調技術の開発
‐ソフトウェア処理でアナログFm変復調を行った
・FPGA処理のリアルタイム性の実現
-目標値以上の性能を確認した
・デジタル処理部のFPGAによるアンテナ制御部の開発
-目標値以上の性能を確認した
研究開発成果の利用シーン
アナログ150mHz帯のデジタル化移行をスムーズに進めるアナログ/デジタル共用無線機
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
各要素技術の試験の他に、無線機とアンテナを組合せてのシステム評価試験を行い、概ね開発目標を達成しており、実用化の目途はたったものの、今後事業化に向けて技術の改良とビジネスモデルの構築を進めていく
製品・サービスのPRポイント
・アナログ無線のスムーズなデジタル化が可能となり、更新コストの削減に貢献
‐これまでアナログ無線のデジタル化を行う場合、システム全体を一括で更新しないと更新できなかった
‐本装置では、古いアナログ無線をアナログ/デジタル共用無線機で徐々に更新していき、すべての無線機がアナログ/デジタル共用無線機に切替わった時点で、ソフト設定を変えることでデジタル化が可能である
‐これまでのシステムを使いつつ古いアナログ無線機から徐々に更新し、最終的にデジタル化が可能であるため、これまでデジタル化が滞っていたところも、スムーズにデジタル化に取り組める
今後の実用化・事業化の見通し
・現在150mHz帯の無線システムは、電鉄事業者が使用している列車無線、電気事業者やガス事業者が使用している工務用無線があるが、これらの事業者はデジタル化がまだ進んでいない状態である
・しかし情勢がデジタル化にすすんでおり、今後はデジタル化に取り組んでいく流れがある
・デジタル化の一番のハードルは、アナログシステムと共存が出来ないことであり、一括更新しかなく、莫大な費用がひと時にかかってしまうところであるが、アナログ/デジタル共用無線機によりその負担を軽減できるため、お客様から問い合わせが多くなってきている
・事業化については、平成26年度下期をめざしている
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社大日電子 |
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事業管理機関 | 公益財団法人新産業創造研究機構 |
研究等実施機関 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社大日電子 |
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事業内容 | 電気通信機器の設計、製造、販売、工事、保守 |
本社所在地 | 〒564-0053 大阪府吹田市江の木町12‐27 |
ホームページ | http://www.dainichi-el.co.jp |
連絡先窓口 | 杦本知仁(すぎもと) |
メールアドレス | sugimoto@dainichi-el.co.jp |
電話番号 | 06-6339-6299 |
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