文字サイズ
標準
色の変更

研究開発された技術紹介

  1. トップ
  2. 研究開発技術検索
  3. ソフトウェア開発手法の省電力化に向けて消費電力量の測定装置と「見える化」シミュレータの開発

情報処理

ソフトウェア開発手法の省電力化に向けて消費電力量の測定装置と「見える化」シミュレータの開発

広島県

株式会社ジーテック

2020年3月20日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 省電力を実現する組込みソフトウェア開発手法の確立
基盤技術分野 情報処理
対象となる産業分野 情報通信、スマート家電、光学機器
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 平成21年度~平成21年度

プロジェクトの詳細

事業概要

川下製造業者におけるハードウェアの省電力化対策は徐々に限界を迎えてきており、機能をソフトウェア化する事で、約3年後の20~30%カットというニーズが発生している。本計画では「ハードウェア・ユニット毎の電力測定装置」「省電力組込みソフト設計用シミュレータ」「既存組込みソフトの省電力化」を研究開発し、さらにはその開発手法を標準規格化することで、組込みソフト関連の開発全体の省電力化ニーズに応える

開発した技術のポイント

消費電力の測定技術と削減手法を確立し、ソフト開発の省電力化へ貢献する
・ハードウェア内部での消費電力量の測定技術の確立:測定誤差±3%以内に
・消費電力の「見える化」シミュレータの開発:シミュ
・消費電力量の少ないソフトウェアの開発
・省電力のソフトウェア開発手法の標準化
※サポイン事業では、二項目について研究開発を実施
(新技術)
ソフトウェア開発における省電力化
・ハードウェアデバイスへのリクエストを減らす、アセンブルコード自体を減らす手法により、省エネルギー化・省電力化を実現
・上記実現に向け、プログラムの設計、プログラム言語の選定、プログラムの作り方、コンパイラの選定等の方法論の標準化を目指す

具体的な成果

・ハードウェアの構成ユニット毎の消費電力量を測定する機械装置の開発
-ソフトウェア開発の省電力化に向け、構成ユニット毎の消費電力量、プログラムの処理形態、処理時間等の要素を切り分け、精度よく電力量を測定することが重要
-そこで、構成ユニット毎のバイアスラインに超小型のカレントトランスを装荷し、総電力量に対するユニット毎の消費電力量の比率を算出する、非接触型測定装置のプロトタイプを完成させた
・組込みソフトウェアの消費電力の削減を「見える化」するシミュレータの開発
-複数の言語を用いたテストプログラムを作成・作動させ、消費出力量を上述の装置で測定・分析することに成功した
-ア)高度・複雑だが省電力なプログラム(C言語等)、イ)電力消費は多いが開発効率や保守性が高いプログラム(Java、ErlangによるVM等)の双方の良点を生かした開発が重要であることや、システムの省電力化に向けてスワップ回避が不可欠であること等、省電力化のためのプログラム開発のポイントを得た
・テストプログラムの測定結果を用いて、省電力型開発支援ツールとしてのシミュレータの基本設計書を作成し、プログラム開発環境が整えば製品化が可能な状態まで到達した

研究開発成果の利用シーン

携帯電話、モバイル端末等の組込みソフトウェアの消費電力を測定・削減するためのシミュレータにより、消費電力の「見える化」と20%程度削減を実現するシステム

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・3か年にわたる研究開発計画の1年目を終了したところであり、今後、測定された消費電力を可視化するシミュレータを用いて、消費電力量の少ないソフトウェアの開発と、そのような開発手法の標準化を目指していく
・測定装置製造の実験装置あり

製品・サービスのPRポイント

・省電力化:測定装置により組込みプログラムの実行時の消費電力を測定することで、消費電力量が大きく影響するハードウェアの省電力プログラムを構築できる
・標準化:開発シミュレータにより組込みプログラムの省電力化技法を確立できる

今後の実用化・事業化の見通し

試作機の開発と、省電力のソフトウェア開発手法の標準化に向けた研究の継続
・高度な技術を有し、試作機を予算内で製造できる電子メーカーとの連携により、試作機の開発とそれを用いた消費電力量の少ないソフトウェア開発手法の開発・標準化に向けた研究開発を継続していく

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ジーテック
事業管理機関 株式会社ジーテック
研究等実施機関 プロトグラム
株式会社ネビジョン
株式会社化繊ノズル製作所
中央情報システム株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ジーテック
事業内容 受託開発、環境関連業界向けパッケージシステム開発・販売、エンドユーザ向け開発
本社所在地 〒730-0051 広島県広島市中区大手町5-17-13
ホームページ http://www.gtec.co.jp
連絡先窓口 ソリューションシステム部専務取締役 鍵川晴宗
メールアドレス kagikawa@mx.gtec.co.jp
電話番号 082-504-0555