情報処理
クラウド上のWebアプリケーションで開発を実行 わかりやすく、直感的な操作で開発の効率を大幅に向上
東京都
株式会社ハイボット
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 直感的操作性と機能拡張性を有するロボット用組込みソフトウェアの開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | ロボット |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成23年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
サービスロボットの信頼性、安全性、環境適応性を向上させるには、組込みソフトウェアの体系とその開発基盤を多くのエンジニアが扱えるように簡易化し、見通し良くその高度化が図れるようにすることが不可欠である。本提案はこのようなロボット設計開発過程の簡易化と高度化を、WEBベースのクラウド型技術を多数の駆動系やセンサ系を計算機制御するシステム開発に導入し、またRTミドルウェアへの高度な親和性を導入することで実現する
開発した技術のポイント
・使用性の向上→RTミドルウェア比2倍
・高性能化・機能向上、柔軟性・適応性確保→RTミドルウェアと同等
・生産性向上→RTミドルウェア比5倍
(新技術)
・開発:Web上で開発
‐開発環境はインストール、更新ともに不要
‐コンパイルもローカルで行う必要がない
・ロボット制御:インターネット上のサーバで処理
‐各RT要素毎の基本ライブラリ開発・更新、コンパイル等はサーバ側で処理
‐ユーザーの開発作業が劇的に簡単になる
・課題と特徴:特徴
‐Webベースのクラウド型技術により、複数の駆動機構とセンサ系を計算機制御するシステムを容易に実装可能とする
‐RTミドルウェアへのリンクにより高度な知能化ロボットにも発展可能なロボット組込みソフトウェアとその開発基盤を提供
‐機械系エンジニアでも、電気系及びその制御ソフト系までを統一的に開発できる環境が整備可能
具体的な成果
・クラウド上でわかりやすく、簡単に開発ができる環境を構築
‐GUIを駆使したWebアプリケーションを開発、機械的構成要素の3D表示を実現
‐ソフトウェア・アルゴリズム機能要素のドラッグ・アンド・ドロップ方式による全体駆動制御系の構成が行えるインターフェースを開発
‐Webアプリケーションは仮想コンピュータ技術でクラウド上のサーバから作業を実行する環境を構築
・開発の利便性・各種作業からの手間から作業者を解放
‐IEEE1394、USB3.0、Ethernet、CANを介し、Webアプリケーションからファームウェアのダウンロードや設定変更が簡単に行える環境を構築
‐ユーザーをマイコン等のファームウェア開発に伴うインストール、コンパイル、デバッグ等の作業から解放
・従来のロボット開発手法に対し、大幅な性能向上を実現
‐従来手法に対し、使用性は12倍、信頼性は3倍、高性能化・機能向上、柔軟性・適応性では同等、生産性は11倍を達成
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・実用化に成功、H25年度に事業化予定
・BLDCモータ基板、M4コントロール基板の無償サンプルあり
製品・サービスのPRポイント
・製作時間短縮→従来手法と比べ、11.8倍の作業時間短縮が可能
・省エネルギー化→当該組込みソフトウェア搭載用基板の設計上省エネ化が実現
今後の実用化・事業化の見通し
H25年度に販売を開始しつつ、更なる機能強化研究を継続
・Webリンク機能を搭載したロボット組込用制御部品は、予定通りH25年度から販売を開始する
・インターネット上の接続性とセキュリティについての機能、エンドユーザーが利用できる新しいコンポーネント、ウェブインターフェースの利便性の向上等の追加・改良の補完研究を実施
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ハイボット |
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事業管理機関 | 理工学振興会 |
研究等実施機関 | 国立大学法人東京工業大学 小野電機製作所株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ハイボット |
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事業内容 | ロボットおよびロボット周辺機器の開発、販売 |
本社所在地 | 〒153-0064 東京都目黒区下目黒2-18-3 |
ホームページ | http://www.hibot.co.jp |
連絡先窓口 | 取締役管理部長 ミケレグアラニエリ |
メールアドレス | info@hibot.co.jp |
電話番号 | 03-6420-0445 |
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