文字サイズ
標準
色の変更

研究開発された技術紹介

  1. トップ
  2. 研究開発技術検索
  3. 術野の奥を3D画像で確認できる3D超音波診断装置により、安心・安全・低侵襲な手術を実現

情報処理

術野の奥を3D画像で確認できる3D超音波診断装置により、安心・安全・低侵襲な手術を実現

愛知県

本多電子株式会社

2021年2月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 低侵襲内視鏡および顕微鏡手術支援3D超音波診断装置の開発
基盤技術分野 情報処理
対象となる産業分野 医療・健康・介護
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)
キーワード 超音波診断、顕微鏡下手術
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 平成24年度~平成26年度

プロジェクトの詳細

事業概要

本研究開発では、安心・安全・低侵襲な外科手術を支援する世界初となる「狭くて深い術野でも使用できる3D超音波診断装置」の実現を目標とし、これまで浜松医科大学主導の医工連携体制で試作開発完了した吸引管型超音波プローブによるBモード(2次元)超音波診断装置の技術成果を活用し、本多電子株式会社の超音波技術と株式会社ゾディアックの3D画像処理技術を活用し、内視鏡および顕微鏡手術に利用可能な3D超音波診断装置を開発する

開発した技術のポイント

表層よりも奥にある病巣を確認しつつ手術を進めることができる、内視鏡・顕微鏡手術用の超音波診断装置を開発する
(新技術)
3D超音波プローブ、画像処理装置、3D画像表示装置からなる3D超音波診断装置を開発した
(新技術の特徴)
表面しか見えない術野の奥に何があるか確認できる

具体的な成果

・医学的要求仕様の設定
‐内視鏡手術や脳神経外科領域での顕微鏡手術において、臨床研究で使用可能な医学的要求仕様を設定した
・低侵襲手術対応3次元超音波診断装置試作機の検証
‐水中にある自作の模擬的な腫瘍モデルを用いて、3D観察画像が取得できることを確認した
・3次元スキャニング機構開発
・専用3次元データ処理・表示ソフトウェア開発
‐超音波測定画像群から3次元ボリューム生成、指定値での境界面表示、指定値の複数範囲の表示、表示空間の絞込みを可能にした

知財出願や広報活動等の状況

特許第 6609754 超音波プローブ、及びそれを用いた超音波画像表示装置   令和1年11月8日確定登録。

研究開発成果の利用シーン

内視鏡・顕微鏡手術支援3D超音波診断装置

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・人体で使用可能なレベルの試作機を完成した
・複数の病院から製品化された時点ですぐに使いたいと要求され、整形外科分野における関節鏡手術を中心に多くの手術現場で必要とされる製品であることを確認した

提携可能な製品・サービス内容

共同研究・共同開発

製品・サービスのPRポイント

安心・安全・低侵襲な外科手術を患者にもたらし、医療費削減と医療の質の向上を実現
・内視鏡・顕微鏡手術用3D超音波診断装置により、表面しか見えない術野の奥に何があるかが想定できることで、より安心・安全・低侵襲な外科手術を患者にもたらす
・これにより入院期間が短縮され重篤な手術合併症が低減され、医療費の削減につながる
・さらに、腫瘍の範囲が同定できれば腫瘍の切除率の向上につながり、医療の質の向上に貢献する

今後の実用化・事業化の見通し

・装置を臨床使用し、操作性と有用性を確認して改良点を明確化すること(治験外臨床研究)によりPOC(ProofofConcept)を取得し、完成品の品質ばらつきを抑える品質改良を進めながら薬事申請に耐えうる装置の完成を目指す
・令和3年度には薬事申請及びCEマークの取得を進め、市場投入に向かう

実用化・事業化にあたっての課題

製品レベルの耐久試験で、プローブの機械走査部である精密機構の部品ばらつきで一定した性能が得られていない。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 本多電子株式会社
事業管理機関 国立大学法人浜松医科大学
研究等実施機関 国立大学法人浜松医科大学
株式会社ゾディアック

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 本多電子株式会社(法人番号:4180301007094)
事業内容 超音波応用機器製造販売
社員数 220 名
生産拠点 本社工場(愛知県豊橋市)
本社所在地 〒441-3193 愛知県豊橋市大岩町小山塚20
ホームページ http://honda-el.co.jp/
連絡先窓口 研究部 新井均
メールアドレス arai@honda-el.co.jp
電話番号 0532-41-2574