接合・実装
コントローラLSIの高機能化により高速通信SSDの高信頼性と低価格を実現
神奈川県
株式会社シグリード
2020年4月10日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 高信頼性、低価格、高速通信のSSDを実現するコントローラLSIの開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | 自動車、情報通信、スマート家電 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成21年度~平成21年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
情報通信機器、車載機器、医療機器など、広い分野において、高速通信、低電力、大容量、静寂、高信頼、安価なデータストレージが要求されている。現在主流のHDDに比べ、多くの点で優れているSSDに注目が集まっている。しかし、信頼性が低く価格が高いという問題があり、SSDの市場拡大を阻む要因となっている。この問題をコントローラLSIにECCを搭載させることにより、HDDと遜色ないレベルにまで改善させる
開発した技術のポイント
コントローラLSIの高機能化により、高信頼性と低価格を両立するSSDを開発
・低価格
→製造コスト1/2
・高速化
→250MB/s→400MB/s
(新技術)
ソリッドステートドライブ(SSD)
(長所)
・振動・衝撃に強い
・データ通信が高速
・低消費電力
・気圧変化に強い
・動作音が静か
具体的な成果
・従来の2倍の通信速度をもつSSDコントローラLSIを開発
‐エラー解析を容易に実施できるシステムを構築
‐SSDコントローラLSIの回路設計を行い、FPGAにて動作を確認
‐シミュレーションでの検証では、他社製品の2倍の通信速度を達成
・WCCを開発し、誤り発生率を1/2に低減
‐NANDフラッシュ・メモリのエラーに特化した符号化技術WCCを開発
‐WCCの開発により誤り発生率を1/2まで低減
‐当初の性能目標である50bit/4,096bitの誤りを訂正するECC(誤り訂正符号)の実現化に目途
・試作品の作製、レイアウト設計を実施
‐SSDコントローラLSIの基本要素回路を搭載した試作品の作製、WCCを含むSSDコントローラLSIの量産品質での設計を実施
‐レイアウト設計後の機能検証でも他社製品の2倍の通信速度を確認
‐キャッシュ・メモリを不要とするソリューションについて道筋をつける
知財出願や広報活動等の状況
特許:「NAND型フラッシュメモリの入出力制御方法及び装置」(特願2010-000731)、「不揮発性半導体メモリ装置とそのデータ誤り訂正方法」(特願2010-223839)
研究開発成果の利用シーン
SSD(Solid State Drive)のコントローラLSIとして用いられれ、従来製品の2倍の信頼性を持ったSSDを1/2倍の製造コストで実現することが可能
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・H24年度の実用化に向け、補完研究を継続
・サンプルあり(デモとしての紹介のみ)
製品・サービスのPRポイント
・低コスト化:開発した誤り訂正符号は、従来の10倍以上の訂正能力を持つ。そのため低価格な部品の採用が可能
・耐久性向上:高い訂正能力をもつため、高い耐久性も実現
今後の実用化・事業化の見通し
H24年度に量産品プロトタイプが完成、事業化へ移行予定
・誤り訂正技術に加え、さらに訂正能力を向上させる新技術の開発に成功
・量産品のプロトタイプを製作するため回路設計中(H24年度プロトタイプ完成)
・量産品プロトタイプ作製後、顧客と共同で性能評価を行い、その結果をもって量産化に移行
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社シグリード 本社 |
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事業管理機関 | 凸版印刷株式会社 |
研究等実施機関 | 株式会社トッパン・テクニカル・デザインセンター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社シグリード |
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事業内容 | 半導体部品・FPGA搭載ボードの開発・設計・販売、半導体回路・プリント基板回路の開発・設計・販売 |
本社所在地 | 〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区中川中央1-38-10 ルモーデセンター北2階 |
ホームページ | http://www.siglead.com |
連絡先窓口 | 設計事業本部部長 伊東充吉 |
メールアドレス | info@siglead.com |
電話番号 | 045-509-1885 |
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