情報処理
安全、迅速、高精度かつ廉価な人工関節置換手術
東京都
株式会社レキシー
2020年3月24日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 人工膝・股関節のロボット手術管理における、CTおよびMRI画像を用いた3次元モデル構成技術および高速イメージ・マッチング技術の開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
事業実施年度 | 平成18年度~平成20年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
安全で患者の負担が少ない膝・股関節手術を行うため、3次元下肢アライメント評価システムの臨床的意義を拡大し、MRI画像情報を用いる方法を新たに開発し、関節面形状の把握、運動解析および関節鏡視下手術支援も可能する高精度で迅速な人工膝・股関節の設置位置計画および術中支援を実現するコンピュータ支援手術システムを開発する
開発した技術のポイント
詳細な3次元的な術前計画を手術中に正確に再現できるシステムと連携ジグを開発した。本システムは、現行のナビゲーションと同等以上の精度を有し、かつ、はるかに安価での人工関節置換手術が可能となり、学会発表で大きな反響があった。
(新技術)
<開発目標>
・3次元の骨と人工関節の形状データを用いてデジタルで高精度の手術計画を行う
・得られた定量的な3次元パラメータを用いて、迅速かつ高精度の手術を廉価に可能とする
具体的な成果
完成した人工膝・股関節置換手術計画システムは以下の特徴を有する。
・3次元(3D)情報を用いた最新の手術計画と、術中連携ジグを用いることで、高精度の手術が可能となった。
・手術精度は従来の3次元ナビゲーション・システム(3Dナビ)と同等かそれ以上である。
・コストは従来の3Dナビの1/5で済む。
・手術時間は従来の3Dナビより20%程度短くて済む。
・シンプルで使いやすく、故障やトラブルが少ない。
・整形外科医に使いやすいGUI(グラフィカルユーザーインターフェース、絵をマウスで指示して操作)と処理手順を用意している。
知財出願や広報活動等の状況
特許出願数:2件、論文数:1件
実用化・事業化の状況
今後の実用化・事業化の見通し
・本事業の成果を基に製品化を行うことで、世界的にも最先端の3次元人工関節手術計画システムを完成することができた。
・日本の臨床医師の評価も非常に高く、多くの引き合いを得ている。また、次年度には海外展開も視野に入れた販売活動をして行く。
実用化・事業化にあたっての課題
・膝関節手術の症例数を増やすことで、本システムを使った高精度の設置手術の術後評価とQOL(Quality of Life、生活の質)のデータを収集し、更なる改良をする。
・股関節に関しては連携ジグの完成とそれを使った手術精度の評価を行う。
・術後評価のための機能を充実する。
・医師の負担が一層少なく、使いやすい操作及び処理手順を研究する。
・下肢以外への応用を広げる。
・MRI(核磁気共鳴)画像を用いることで海外展開を計る。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社レキシー |
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事業管理機関 | 株式会社レキシー |
研究等実施機関 | 有限会社KOTs 瑞穂医科工業株式会社 新潟五泉工場 医療法人博医会新潟こばり病院 国立大学法人新潟大学 |
アドバイザー | 東北大学流体研究所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社レキシー |
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本社所在地 | 〒112-0002 東京都豊島区巣鴨3丁目36番6号巣鴨共同計画ビル9F |
連絡先窓口 | 代表取締役 清徳則雄 |
メールアドレス | noriosei@lexi.co.jp |
電話番号 | 03-5394-4833 |
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