接合・実装
三次元LSI実装プロセスを低コストで実現する加工プロセスを開発
東京都
株式会社プレテックATの閉鎖に伴い、株式会社プレテックが引き継ぎ
2020年5月11日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 三次元LSIデバイス積層実装のための低ダメージ・ダメージレス複合ウエット加工プロセスとその高品質・低コスト製造装置の開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | スマート家電、半導体 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(小型化・軽量化)、高効率化(生産性増加) |
キーワード | ウェットエッチング、三次元実装 |
事業化状況 | 研究中止または停滞中 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成23年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
半導体の高性能化は微細化に依拠し、高難易、高コストを招く。この課題解決の方策としてTSV(SI貫通ビア)を用いた三次元LSIデバイス実装が取り組まれている。これに不可欠なシリコン基板の薄化、VIA形成、TSVプラグ出しのプロセスを低コストのウェットエッチングとレーザー加工技術により実現し、ダメージ抑制複合ウェット加工プロセスとその製造装置の開発を行い、日本の半導体製造技術の高度化に貢献する
開発した技術のポイント
複数LSIデバイスを積層集積するための低コスト後工程プロセスの開発、及び、電気特性の向上
・シリコンの薄化→エッチングレート200μm以上、Max800μm/分で、薄化加工時間≦3分
・Via穴あけ技術→Via形成時間≦3分、最小加工径≦50μm、加工精度≦±5%
・Viaプラグ出し技術→Viaプラグ出し加工時間≦3分、エッチングレート≧3μm/分
(新技術)
<高速ウェットエッチング>
ダメージレスで、低コストの薄化加工プロセスを実現することが可能である
<レーザーマイクロジェットによるVia形成加工>
欠陥を発生させず加工面を荒らさない、また厚みのある被加工物に対しても対応することが可能である
具体的な成果
・ウェットエッチングによるシリコンの薄化
‐HFとHNO3の混合比の最適化とウェットエッチング装置構造の工夫等により、加工時間38秒、超高速でのエッチングレート927μm/分、エッチングレートのユニフォーミティ2.1%を実現
‐抗折強度とエッチング面に対する断面TEM(透過型電子顕微鏡)観察により、ウェットエッチング加工ダメージが小さいことを確認するとともに、薄化加工によるデバイス特性劣化がほぼないことを確認
・レーザー・マイクロジェットによるVia形成加工‐50ミリ秒でのVia加工に成功するとともに、断面SEM(走査型電子顕微鏡)観察により、Via形成加工ダメージが小さいことを確認
‐目標の50μmにはやや及ばなかったものの、加工最小径は50~57μmを達成
・ウェットエッチングによるViaプラグ出し
‐使用するアルカリエッチング液を最適化することにより、加工時間171秒、高速でのエッチングレート3.64μm/min(平均値)、エッチングレートのユニフォーミティ2.75%を実現
‐プラグの断面SEM観察において、プラグ出し加工ダメージが小さいことを実証するとともに、プラグ出し加工後においてもViaとSiの間のリーク電流が小さいことを確認
知財出願や広報活動等の状況
論文:HigH-SpeedAlkalineEtcHingforBacksideExposureoftHrougHSiliconVias(H24.3)、Wet-CHemicalSiliconWaferTHinningProcessforHigHCHipStrengtH(H24.3)
研究開発成果の利用シーン
研究および事業化休止
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・事業所の閉鎖のため、研究および事業化は休止
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社プレテックAT 熊本事業所 |
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事業管理機関 | 公益財団法人くまもと産業支援財団 企業支援部 産学連携推進室 |
研究等実施機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社プレテックATの閉鎖に伴い、株式会社プレテックが引き継ぎ(法人番号:8330005003940) |
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事業内容 | 精密洗浄技術 |
社員数 | 74 名 |
本社所在地 | 〒180-0055 東京都府中市府中町2-1-14 |
連絡先窓口 | 静岡製作所業務部 |
電話番号 | 042-360-6701 |
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